な~んにもない

もう、わけわからんわ。

いのち

2021-11-12 17:42:36 | 日記


瀬戸内寂聴さん、細木数子さんが鬼籍に入られたと聞いた。

彼女たちも同じ人間だったんだなぁ、という

安堵とも納得とも感慨ともつかない不思議な気持ちになった。




マスメディアを賑わせている人達は、私にとっては異次元の世界の人。

華々しさが強ければ強いほど、おとぎ話や作品上の存在でしかない架空の人物となっている。

NHKが言う、いわゆる動画投稿サイトをあまり利用しない私だけれど、こちらで活躍する人も近い印象にある。




それでも誰かの訃報に接すると、情緒の琴線が揺れるのを感じる。

ひとの死を通じて、何かを確認するかのように、暫し立ち止まっている。

「国破れて山河在り」であり「行く川の流れは絶えずして」を感じる。




生まれ落ちた生命は永遠で、そして儚い。

私の体の中では今日も多くの細胞が消え去り、かつ生まれている。

菌やウィルスや微生物の力を借りて、見えない当たり前を謳歌している。


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もう起きたかな

2021-11-11 07:40:01 | 日記

目覚ましが朝を告げている。

同じ朝の筈が、電気をつけないと着替えさへできなくなっている。

そして着替えに要する時間も確実に長くなっている。




外へ出ればアスファルトが濡れていた。

東の空には黒い雲がまだ残されていた。

背景にある空では今日も青空が生まれようと変色していた。




夏はいつ行ってしまったやら。

秋はいつやって来たのやら。

冬はいつやって来るのやら。




自然の営みに春夏秋冬と名付けただけなのに、

イメージの方が本当で目の前の移り変わりがおかしいと言い始めたのは、いつの頃からなのだろう。

月に旗を立てて何がわかった、というがごとき発想に火が灯る。



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ルール

2021-11-08 07:51:03 | 日記
昨日で私の野球観戦シーズンが、ほぼ今年も終わった。

勝率5割に満たないだけでなく11ゲームも差をあけられていたチームが這い上がったのだけれど、

今年の場合は勝ってもマスコミもネット上も下剋上とはあまり言わないようだ。

一方、やられたチームはセパ併せても、今年最も勝ち星を重ねたチーム。

シーズン二位のこのチームは、シーズン一位のチームより負け数が多い。





ここからは、結果論的反省があちこちで始まる。

こうして一区切りついて振り返ってみると、完璧なルールというのはない様にいつも思う。

きっと優勝経験豊富なチームのファンには違って映っていることだろう。

公平かつ平等は、立場によって人それぞれに違っていて、物のように指し示しながら一般的な議論ができない。

野球ですらこうなのだから政治となれば、言わずもがなである。





日に日に日の出が遅く、日の入りは早くなってきている。

年の瀬に向かって、時はあらゆるものを進めている。

今一度自分自身を深く見つめ直して、あり方を自分自身に課しているルールに問う。

「お疲れさんです。」と世渡り上手が先を急いで行ってしまう。

それでいいんだ。
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風の中へ

2021-11-07 13:38:36 | 日記
今日は朝から風が強い。

カカカカカ、ククククク、カサカサカサ

枯葉がこぞってアスファルトを大移動。

街路樹沿いの植え込みの下へと集まっている。

葉を落としきった樹々が増えるのも、もうすぐなのだろう。





散髪屋の扉を開けると割合込んでいる方だった。

待つこと約15分。いそいそと鏡台の前へと進んだ。

カットが終わり、お待ちかねの顔そりタイム。

熱い蒸しタオル・熱めの濃密な泡・泡を蹴散らし走って行く刃。

一瞬の緊張の後に訪れる安堵感。




床屋を後にし駅へ向かう。

映画館・クライマックスシリーズ・ネットフリックス。

昭和の東京オリンピック開催期には、シネマ・スポーツ・セックスの3Sがいけないと言われた。

外的運動作用にばかり働きかける刺激が内的知覚生育を妨げると考えられていたと聞く。

機械文明にばかり注目が集まり、真善美は何処へ行ったという憂いは・・・。

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余白

2021-11-05 17:57:22 | 日記

11月も5日が過ぎた。

霜月は、メジャーな神無月と師走に挟まれた、現在では地味な呼称となっている。

ともあれ、いよいよ今年も冬の入口付近に差し掛かった。




今年の大いなる反省は、効率と集中に固執し過ぎたところ。

余白は余白としておいて置かないと、イレギュラーが発生した時のダメージが大きくなる。

これまでは、手法や手順や熟練の問題としてしか見えてなかった。



昼休みに、久しぶりにうろこ雲を見つけた。

頭に血が上ると言うけれど、大抵は血が十分に巡っていない状況かもしれない。

血の巡りに逆らうように空を見上げたから、
こんなことが浮かんで消えて行ったのだろうか。




人間は脳の数パーセントしか使っていないと聞いたことがある。

余白だらけなのか、逆に余白部分だけで活動して行けているのか。

未使用部分なのか、意識の及ばない深遠な領域なのか。



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