○無名のままに発言することの意味と限界とを識ったうえで。
僕が、このブログを書き始めて、ずいぶんと長い時間が経つ。ブログと云っても、事実そのままのことを書いたつもりで、その中には、ある程度の虚構も混じっているのだから、こういう媒体は、実に不思議なものだ、とつくづく想う。それでも、ほぼ、僕という人間のこれまでの言動や、そこから掴み取った考え方や、現在の生き方の根幹は、書き通せているという自覚はある。自分の思想の構築の始まりからして、いまや、誰一人として本気にはしないだろうし、僕自身が自己の強がりを根拠にして無価値な抗いと、その結末たる孤独の淵への道筋をひた走っているという自覚のもとに、<連帯を求めて、孤立を怖れず!>という古風なスローガンを捨てきれないでいるのであるからである。
ある若き学者のたまごがほざいたね。君の書くことは、データもなければ、参考文献もないものに過ぎんから、ブログの炎上もありだなって。僕を怒らせたのは、その後の言葉。言った本人には自覚がまるでない。有名人なら確実に炎上だろうけれど、君は無名だから、注目もされないか、と。発言者の有名・無名の概念って何だろうって考えたけれど、そいつも大した基準でものを言っているのではない。学者の世界と云っても、狭隘な世界だ。誰が何を言ったか、誰が誰のお気に入りか、誰の派閥に所属できるか、学会とやらで肩で風を切って闊歩している連中を主流とするならば、その陰に隠れて細々と研究せざるを得ないのが、反主流だろうな。まあ、その程度の小世界である。そんなところで生きている人間に、無名などという烙印を押されたくはないね、正直なところ。
現代において、有名、無名などという概念自体が、虚妄に近い。世の移り変わりは激しいわけで、有名も、無名と同義語になるスパンはとても短いのである。いいじゃあないか、はじめから無名であるところから、自己の考えを発信しても。それが時代とともに埋もれ去るのか、何かの拍子で、残るのかは誰にも分かりはしない。大学だって、高学歴ワーキングプアなんていうが、それは、大学自体の教育力量が落ちてきているからである。その原因は、問題の学者のたまごさんが、怖れ、従順に派閥の中にもぐり込もうとしている、その学閥・派閥そのものの中枢にいる人間がダメだということだ。しかし、そうであっても、現実の移り変わりも早いということだ。大学の教授職は、70歳まで居座ろうとすれば出来るそうな。しかし、この種の制度だって、日本の大学の世界的評価が、東大を筆頭に格下になっている現状の原因が、こういう研究者としての盛りをとうに過ぎた連中を、高額な給与を支払って生き残らせていることに、一つの大きな要因があるとするなら、こういう制度も近いうちに激変するだろう。僕に難癖をつけてきた、大学のたまごさん、君こそ学問の蓄積とともに、知的な訓練を積み、洞察力で未来を見通すことをしないと、いつまでもうだつがあがらんぜ。
やっぱり、僕は、無名者として、発言し続けるね。近いうちに小説もものにするがね。売れない小説をね。
京都カウンセリングルーム
アラカルト京都カウンセリングルーム 長野安晃
僕が、このブログを書き始めて、ずいぶんと長い時間が経つ。ブログと云っても、事実そのままのことを書いたつもりで、その中には、ある程度の虚構も混じっているのだから、こういう媒体は、実に不思議なものだ、とつくづく想う。それでも、ほぼ、僕という人間のこれまでの言動や、そこから掴み取った考え方や、現在の生き方の根幹は、書き通せているという自覚はある。自分の思想の構築の始まりからして、いまや、誰一人として本気にはしないだろうし、僕自身が自己の強がりを根拠にして無価値な抗いと、その結末たる孤独の淵への道筋をひた走っているという自覚のもとに、<連帯を求めて、孤立を怖れず!>という古風なスローガンを捨てきれないでいるのであるからである。
ある若き学者のたまごがほざいたね。君の書くことは、データもなければ、参考文献もないものに過ぎんから、ブログの炎上もありだなって。僕を怒らせたのは、その後の言葉。言った本人には自覚がまるでない。有名人なら確実に炎上だろうけれど、君は無名だから、注目もされないか、と。発言者の有名・無名の概念って何だろうって考えたけれど、そいつも大した基準でものを言っているのではない。学者の世界と云っても、狭隘な世界だ。誰が何を言ったか、誰が誰のお気に入りか、誰の派閥に所属できるか、学会とやらで肩で風を切って闊歩している連中を主流とするならば、その陰に隠れて細々と研究せざるを得ないのが、反主流だろうな。まあ、その程度の小世界である。そんなところで生きている人間に、無名などという烙印を押されたくはないね、正直なところ。
現代において、有名、無名などという概念自体が、虚妄に近い。世の移り変わりは激しいわけで、有名も、無名と同義語になるスパンはとても短いのである。いいじゃあないか、はじめから無名であるところから、自己の考えを発信しても。それが時代とともに埋もれ去るのか、何かの拍子で、残るのかは誰にも分かりはしない。大学だって、高学歴ワーキングプアなんていうが、それは、大学自体の教育力量が落ちてきているからである。その原因は、問題の学者のたまごさんが、怖れ、従順に派閥の中にもぐり込もうとしている、その学閥・派閥そのものの中枢にいる人間がダメだということだ。しかし、そうであっても、現実の移り変わりも早いということだ。大学の教授職は、70歳まで居座ろうとすれば出来るそうな。しかし、この種の制度だって、日本の大学の世界的評価が、東大を筆頭に格下になっている現状の原因が、こういう研究者としての盛りをとうに過ぎた連中を、高額な給与を支払って生き残らせていることに、一つの大きな要因があるとするなら、こういう制度も近いうちに激変するだろう。僕に難癖をつけてきた、大学のたまごさん、君こそ学問の蓄積とともに、知的な訓練を積み、洞察力で未来を見通すことをしないと、いつまでもうだつがあがらんぜ。
やっぱり、僕は、無名者として、発言し続けるね。近いうちに小説もものにするがね。売れない小説をね。
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