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離為火 六五の解釈

2011-08-31 00:42:21 | 易の解釈

残すは上爻のみ。やっと上経を終えられます。
それが終わったら、以前から伝えている通り、しばらく休止する予定です。

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◆離為火 六五

二巡目の天頂~転調~を目指す太陽。一巡目の六二は正位で定めし運命がありましたが、こちらは陰(柔弱)の身で首座に就いたばかり。九四に焚き付けられて煮えたぎる業の中に入ってしまい、大事なものを喪いそうになっている人もいるかもしれません。応爻とは陰同士で、両者の間には陰影(裏事情や心的交流など)が横たわっています。

六二同様、先見性(科学)や権威とも縁のある時です。離卦の外面は陽で明るい反面、内面には翳りのあることが多く、ここではそのシャドーの核心と対峙することになります。それは経済的問題や責任などの現実的な課題の場合もあれば、うつ病やトラウマなどの精神的な問題の本丸に挑むことであったりします。

原文には涙という意味の言葉が出てきますが、まさにヒューマンドラマ(お涙頂戴)的な展開となるケースも度々です。家族・親子の縁や仲間内での親愛の情に絡む問題とその解決、セラピストやカウンセラーとのやりとりで次第に心を開く人、互いに本気で戦ったことで新鮮な理解を得て笑い合うなど。変卦の同人九五も「最初、同人六二と結びつこうとしたが障害に阻まれて憂慮する。だが後にこれに打ち克って会うことができ、笑い合う」とあり、卦の状況は異なれど意味は通じ合っています。

また裏卦の坎九五の場合、現実の課題にせよ内的な問題にせよ、最も平易な場所・方法に突破口を見出すことが道理でした。希望があるからこそ努力できるし、可能性を高めることもできる。ただ、坎の場合は坎から坤で排水して空にするような感じでしたが、離では乾になって光で満たすような逆位相です。例えば愛で満たす、心に太陽を、大事な記憶を取り戻すといったことです。それが謎を明らかにし、未解決問題を解決するのです。

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「この世の中で恐怖心ほど人の心を傷つけるものはありません。私よりはるかに不幸な方々を助けることにより、私は自分の恐怖とたたかい、ついにそれを克服したのです。恐ろしくて手が出なかったことをなんとかしてやり遂げれば、だれでも恐怖心を克服できる、と私は信じます。ただしそのためには、絶えずこうしたことをやり続けて、成功の実績を積み重ねることが第一です。」【エレノア・ルーズベルト】



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