ヘアケア商品の研究開発を続けて、もう十年あまりになります。
きっかけは「女性の脱毛症の悩みを少しでも助けたい」と願う気持ちからでした。
当時は女性の脱毛症も、今ほど深刻化していませんでした。
しかし私の友人の美容師さんが「このままでは女性の髪が危ない」と、今のヘアエステの前身とも言える「水圧育毛」を開発しました。
その後、そのシステムをマニュアル化した私に「女性の脱毛症を改善できる美容師を一緒に育てよう」と研究所を開設されたのです(現在この研究所では多数の美容師さんが学んでいます)
研究所を始めたころは、カリスマ美容師のブームで、ほとんどの美容師さんは「女性の脱毛症」などに関心をよせる人はいませんでした。
しかし、時の移り変わりは早く、カリスマ美容師のブームも無免許事件をきっかけに終止符が打たれ、美容室は不況に追い込まれディスカウント競争へと姿を変えて行くのです。
そんな時、ヘッドスパと称して空前のヘアエステブームがやってきました。
しかし、どのヘアエステ技術が女性の髪にとって本当に有効かを見極めることが困難です。
そんな中、私は長年続けてきた研究所の講師を辞め、ヘアケア商品の開発に力を注ぐことにしました。
その理由には、多くの美容師さんや消費者がご存知のように、現代の女性の脱毛症のほとんどが粗悪なヘアケア商品にあるためです。
最近も小麦アレルギーが発覚しましたが、事故が起きてからでないとニュースにならないのがとても残念です。
私はヘアケア商品の開発を始めたのは、それらの商品の安全性を見直すことで「次世代の子供たちの明るい未来を守りたい」と思ったからです。
私の友人が女性の脱毛研究を始めたきっかけは、小さな女の子の全髪脱毛症の治療からでした。
私の商品開発の最初のコンセプトは「次世代の子供のために」でしたが、最近はそのために現代の若者(次世代ママ)も喜んで使って頂けるようなヘアケア商品の開発をする事で、少しでも世の中に貢献できればと思っています。
「次世代の子供」から「現代の女性」へと表現は違っても、そこに繋がる開発コンセプトが揺るぎないものに変わりはありません。