最近になって初めてホームカラーで染めたら「頭皮がヒリヒリした」「髪はパシパシに硬くなった」「その割りに白髪が染まりにくかった」などと言う話を聞きました。
昨日、お越しになられた若いお客様も超敏感肌(アレルギー)にも拘らず、以前に友人の勧めもあり、ホームカラーを体験したら頭皮に薬液が付いたとたん「とても我慢が出来ないほどのヒリヒリ感と頭皮が異常に熱くなりました」と話していました。
その後、前髪が急激に抜け始め、さらにはどのサロンでも染めても異常に痛くてカラーリングが出来ない状態になりました(これがアレルギーなのです)
この方とクレールの出会いはアレルギー性の脱毛症での相談でした。それに関しては症状が落ち着き、今では新生髪もたくさん生えてきたの改善されています。
ただ遠方からお越しの方なので、今後のアドバイスとして「もしサロンで髪を染めてもらう時は必ずパッチテストをしてもらい、尚且つ少しでもヒリヒリ感を感じたら染まって無くても即洗い流してもらってくださいね『カラーはしみるもんですよ』なんて我慢させるサロンは論外です」と話ました。「でも一番良いのは染めない事です」と付け加えて。
最近の不況にも関係があるのかもしれませんが、サロンでのヘアカラーの需要が減りつあると聞きます。
その事を一早く察知した化粧品メーカーはサロン系のカラー剤からホームカラー剤の販売へと方向を修正しつつあるようです。
数年前にカリスマ美容師が流行った頃にはどの化粧品メーカーも先を争うように新色や新製品を開発し、さらには「ヘアカラーはプロにお任せ」なんてポスターやDMの配布をしました。
しかしカリスマブームも去り、さらには追い討ちをかける不況の中でホームカラー剤が売れる事がわかると、次第にサロン系カラー剤の開発から手を引き、ホームカラーの開発に力を入れ始めたのです。
今朝も新聞広告にある化粧品メーカーのホームカラー剤の通信販売の広告がありました。その内容には美髪を語る宣伝が書かれ、とても自信タップリの商品のようです。しかし疑問なのは、それほど良い商品であり人気があるというのに、通常5.250円の商品が1.980円になっている事です。
これには、大衆美容室との価格設定に問題があったようで「自分で染めるのに5.250円は高すぎ」しかも「塗り方によって失敗があるかもしれないのに」などと言う消費者の声や「大衆美容室では3千円代で染めてくれてシャンプーもしてくれるのに」と言う意見が多いため定価では思った程の人気がなく、とりあえずは試して貰いたい(知って貰いたい)と言う戦略だそうです(大手メーカには良くあるキャンペーンです)
でも、私達は美髪や健康は安全の延長線上にあるものであり、まずは安全性を優先して行くべきだと考えています。
そのため、今では多くの美容室でカラーリングの施術時には頭皮の保護剤を多用したり塗布に工夫をしたり、お客様の安全を守る事に技術の向上を図っています。
その事を、もっともっと化粧品メーカーや消費者の方々にも理解して頂けると嬉しいと思います。
以前は「ヘアカラーはプロにお任せ」などと言っていたメーカーですが、今ではサロンでもホームカラーでも「自分の会社の商品が売れれば良い」と思っている多くの化粧品メーカーの本心はどっちなんでしょうね?
私の私的な意見としては、髪も頭皮も大切な自分の体の一部なので安全で安心な美容室を見つける事をお勧めしたいと思います。