本日発売の女性雑誌(W)に、またまたヘアケア商品の付録がついていきました。
何時ものようにパンフレットの内容をチェックすると「うるツヤの秘密を大公開!」と題され「ヒアルロン酸美容液が入っているから髪が芯からうるおうよ♪」と書いてあります。
う~んイメージは良さそう・・・・・
早速、成分表をチェックすると、確かにヒアルロン酸も配合されているのですが、それよりも数種類のシリコーンや保湿成分がたっぷり配合されています(良く聞くシリコンとはケイ素原子であり、化粧品に配合されている物はその化合物なのでシリコーンが正式名称です)
うるおい感を強く感じるのはそのためです。
さすがと言うか、やはりと言うか、大手メーカーさんはイメージ作りとコストダウンは天才的ですね。
シャンプーには比較的、残留性の少ない(水溶性)のジメチコノールを配合し、コンディショナーやトリートメントにはジメチコンをはじめ、その他の数種類の残留性の強いシリコーンを配合して、うるおい感やツルツル感を演出しています。
でも、この残留性の強いシリコーンが女性の脱毛症やカラーパーマの施術時の操作の妨げの原因になり、仕上がりの悪さや毛髪の損傷に繋がっているのです。
それから、このシリーズだけではありませんが、数種類の化学薬品(特に石油系)の臭いを隠すためのマスキング(香料)にも注意して欲しいものです。
さらに驚くのは、トリートメントなどには本来は不必要と思われる着色料まで配合されていますが、それらはよりアレルギーを起こしやすくなるため、特に敏感肌やアトピーの方は使用を控えた方が良さそうですね。
最近の美容業界ではコラーゲンやヒアルロン酸などの配合を謳う事がイメージアップに繋がると思われていますが、それらの原料はかなり高配合にしないと効果がわかりにくく、そのため非常に高価な商品になってしまうので大手メーカーさんの低価格の商品化は不可能なのです。
そのために、その他の低価格の化学薬品で質感を上げるようにしているのです。
現在のヘアケア商品には残念ながら結局は「シリコーン頼み」みたいな商品が多くそのために多くの女性の頭皮・頭髪の健康は知らず知らずのうちに奪われています。
しかし、そうまでして感触の向上を求めるのは、過度の美容施術における、毛髪の損傷が激しくなっている事にも注目しなければなりませんね。
消費者の方々にもシリコーンの危険性を理解しながら、それを避ける方が増えてきましたが、原料メーカーさんも日々開発を重ねシリコーンの新種類を作り出し、様々な名前をつけて分かりにくくなっているので、十分に気をつけて下さいね。