クレール美容室の独り言

近年は女性の抜け毛や薄毛が増え続けています。それらの予防にために安全な美容施術やヘアケア商品の開発を行っています。

規制緩和?

2009年06月02日 | 美容について

平成21年6月1日より薬事法が改正?され、規制緩和が行われました。これについては、賛否両論で便利になった反面、危険性が、ますます増えていく事も心配されます。

例えば薬は3つに分類されていてます。

1類・2類薬品は、薬の副作用により病気の発見を遅らせる可能性のあるものとされ、コンビにやネット販売が禁止され、購入するには薬剤師さんの指導または医師の処方箋が必要とされていました(6月1日より変更されますが)

そのため規制が緩和されても、基本的には比較的、作用が穏やかで副作用が少ない3類薬品だけがコンビにやネット販売などでの購入出来るようになるのです。

そんな中、先月のニュース番組で6月1日発売の育毛剤の宣伝をしていたメーカーの社長のコメントには実に興味深いものでした。

そのコメントには「従来品の痒みなどの症状が、かなり改善もされました、しかし副作用などの問題もあるので必ず病院での診察をお勧めします」とありました。

本当に怖い話ですね。この商品は平成11年にデビューし話題を呼びました。しかしその商品に配合されているミノキシジル(1%)の副作用により発売当初の店頭販売から病院処方に販売方法が変更される事になりました。

そもそも、このミノキシジル自体は高血圧症の方のための降圧剤であり、その患者さんが長年使用する事により、血流が良くなり、その副作用により毛髪が生えた(本来は成長した)とされ、これに注目したアメリカの製薬会社がロゲイン(ミノキシジル2%)として発売を開始しました。

しかし、当時の厚生省はその副作用を懸念し、販売許可が下りなかったのです。そのため、販売メーカーは、ミノキシジル2%の物を1%に引き下げるとして認可をもとめましたが、ミノキシジル1%を超える物は劇薬指定を受けていたので個人輸入とされていました。

しかし、日本の製薬会社が、その認可を受け商品化をしたのです。

発売から7ヶ月、新聞紙上には、この製品の副作用により体の不調を訴えた人が出てきたにも関わらず、そのメーカーは因果関係がハッキリしないと言って公表しませんでした。さらには厚生労働省もその調査に乗り出す事はありませんでした。真実は闇に葬られたのです。

そして、約8年の月日が流れ、ここに来て薬事法の規制緩和により1%だったミノキシジルを一気に5%までに引き上げ販売し始めました。

この事により、副作用で悩む人が増えない事を私は願います。

当然ですが、この育毛剤は最も危険性の高い1類薬品に属します。

全ての規制緩和は消費者にとって良いものなのか?メーカー絡みの政治的営利が目的なのか?は分かりませんが、今後もますます消費者にとっては危険性が高まる事は間違いありません。

髪や頭皮の健康を願う人がたくさん増えて欲しいとは思いますが健康と引き換えではなく、より安全に、より美しくなる事を選ぶ大切さも忘れないでくださいね。

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