最近のニュースを見ていると不景気がクローズアップされ、毎日それを見ていると自然に財布の紐が堅くなり、さらに景気が悪くなるような気もします。
そんな時に心配になるのは、粗悪品や悪徳商法が増えることです。
バブル崩壊後、価格崩壊や販売件の自由化により、商品の偽装や消費期限などの改ざんで、企業や商社はやりたい放題の事をしてきました。それは消費者に「安い」と言う親切とは裏腹に、忍び寄る危険性に消費者は気づくことがでず、長年にわたり繰り返されていました。
私達の業界でもチェーン店展開や店舗の大型化が主流になり、一時は「カリスマ美容師」などと呼ばれる人達や、何店舗も多くのチェーン店を持つサロンが人気を集めていました。しかし、時の流れは早く、そんな人気のサロンでも、今では経営を守る事が至難になり、コストダウンを優先するため、安全や安心を提供する事が難しくなっています。
それは外食産業にも似た傾向があり、一時は人気のあったファミリーレストランから、今では店の規模が小さくても、食材の安全に拘ったオーナーシェフの経営する店に多くの人が集います。
それには経営者がお客様の側にいて「消費者に安全を届けたい」と言うサービスの原点にこそ価値観を見出したからではないでしょうか。
でも、それらの経営者は、景気に左右されることなく、今までも自分流のスタイルを続けて来た訳で、むしろ時代(消費者)の方からそれを見直し、近づいて来てくれたのだと思います。
ここに私の好きなブログがあります。このブログの執筆者のご夫婦の営む精米店さんは、お客様に対する変わらぬ思いがあり、手間隙の簡略化やコスト削減を重視せず「本当に良い商品をお届けしたい」と思う気持ちだけを優先しているため人気を集めているのだと思います。http://ameblo.jp/hoppi-mk/entry-10192393527.html
私達、商売人も立場が変われば消費者なのです。だからこそ、時代の波に飲まれる事もなく「何時も変わらない」真心にこそ、本当の付加価値を感じるのだと思います。