第3陣訴訟原告団が本社要請
三菱長船じん肺第3陣訴訟原告団・弁護団と支援組織の三菱長船じん肺患者会と建交労長崎県本部は7月29日、東京品川の三菱重工業本社(宮永俊一社長)に対し「『三菱長船じん肺・アスベスト』第3陣訴訟の即時解決を求める要請」を行いました。
参加したのは、原告団の尾崎豊団長、田中副団長、濱口副団長、白木剛さん、患者会の塚原繁次代表世話人、建交労中里研哉委員長の6名でした。会社側は、人事労政部労政企画グループのT主任、総務法務部管理グループのK主任、総務法務部総務管財グループのY主任の3氏でした。塚原世話人が要請の趣旨を説明した後、原告団員から自己紹介を兼ねて強い思いが語られました。
原告団員が早期解決を会社に迫る
本工と下請けの両方を経験した尾崎団長は「仕事をした後は黒い痰が何時も出ていた」「本工も下請けも重工のために働いてきた。裁判の引き延ばしをせず早期に解決を」と求めました。
田中副団長は「昭和36年から平成12年まで、自衛隊の艦艇なども含め防熱作業を行ってきた。艦艇は、納期が厳しく時間に追われて働いた。本工の人ができない仕事をやってきた。赤字にならないように一生懸命仕事をしてきた。まさか、じん肺になるなど思ってもいなかった。早期和解解決をして欲しい」と気迫ある訴えを行いました。
濱口副団長は「30年間防熱作業一筋に働いてきた。一緒に働いていた本工の人二人が死んでしまった。自分もじん肺で死ぬのではないかと不安になっている。胸水がたまり入院したり、夜中に咳が出たりする。石綿作業の後は、下着も自分の家では洗濯できなかった。一刻も早い解決を」と述べました。
白木さんは「艦艇などのダクト作業に従事してきた。今は3時間くらいしか寝ることができない。咳と呼吸が苦しくなるからだ。他の人より若い62歳だが肺年齢は相当進んでいる。一刻も早く解決して欲しい」と訴えました。
中里委員長は「炭鉱じん肺、トンネルじん肺などの裁判をずっとやってきた。早期解決するために全力をあげる決意だ」「重工は本工については補償制度をつくっているが、下請けにはない。差別せずに解決をすべきだ」と要求しました。
塚原世話人は高橋氏等に対し「聞きおくだけでなく、きちんと社長に伝えて欲しい」「遠い長崎から何度も上京しなくていいように早期解決を」と求めました。
参加者は「一応、自分たちの思いを述べることができた」「裁判の早期解決に全力をあげたい」と語っています。
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