建交労長崎県本部

全日本建設交運一般労働組合(略称:建交労)長崎県本部のブログです。
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ハンドルを守れ!42号

2013年10月20日 13時10分57秒 | ハンドルを守れ
半年に及ぶ職場占有が終結 全国からの支援に心から感謝 たたかいは本訴へ!

 親会社・鷹島建設とオーナーの椎山賢治氏による、組合潰しを目的とした違法な廃業・解雇・賃金未払いとたたかう、建交労長崎合同支部おおとり運送分会の活動は、廃業が通告されてから6ヶ月、職場占有を開始してから5ヶ月が経過しました。この間、おおとり運送分会のたたかいを物心両面で支援してくださっている、県内をはじめとする全国のみなさまに、組合員一同心から感謝申し上げます。

 6月25日に地位保全と賃金支払いを求める仮処分の申し立てを行い、これまで4回の審尋が開かれました。また、おおとり運送の土地を購入した商業施設社からは、「土地明け渡し断行」の仮処分が申し立てられ、2回の審尋が開かれました。早期解決に向けて、全国から短期間のうちに個人署名7500筆、団体署名600筆が集められ、分会の仲間は大きく励まされました。
 しかし、鷹島建設は組合員に対する未払賃金や退職金については支払うと言いながら、その前提条件として無意味な入口論にこだわり、具体的には何も話を進めようとはしていません。建交労は、未払い賃金や退職金、解決金支払いの目処を鷹島建設が立てることを条件に、パソコンや車両の引き渡しを行う旨を回答していますが、鷹島建設は一切応じようとはしません。
 そればかりか、9月2日に開催された仮処分の審尋では、鷹島建設の代理人弁護士が途中で帰ってしまうという前代未聞の対応をとりました。

 以上の経過を考えると、今後仮処分を継続したとしてもまともな審理は期待できないこと、和解となっても組合員の要求に応える話し合いとはならないことが予想され、おおとり運送分会と弁護士とで対応をどうするか協議を重ねてきました。
 建交労長崎県本部、長崎合同支部、おおとり運送分会は、仮処分申し立て以降の経過を総括し、今後の方針を以下のように決定しました。①10月15日までに土地を明け渡し新たな活動拠点に移る、②地位保全と賃金支払いを求める仮処分は取り下げ、本訴に移行する、以上の2点です。また、未払い賃金と退職金については、先取特権によるおおとり運送の資産差し押さえの申し立てを行い、一部差し押さえの決定を勝ちとることができました。

 5月1日以降、約半年間に及ぶ職場占有は終了しました。今後は長期的な闘争に備え、おおとり運送分会の体制を組みつつ、これまで継続した街頭宣伝行動やチラシ配布、新たな署名などの法廷外の取り組みを強化し、早期勝利解決に向けて全力でたたかいます。みなさまには、今後ともご支援いただきますようお願い申し上げます。


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