今日は6月に入り初めての茶道教室でした。初夏は若葉の季節です。若葉から見え隠れする花や鳥たちのように一つ二つと色を差すと美しいと云う茶人の言葉は夏のしつらいの王道だと思います。六月一日の「衣替え」が過ぎると身も心も軽くなりますから、茶室にも遊び心のある道具を取り入れて軽やかに演出します。また梅雨のころなど、すっきりとした色の中に鮮やかな差し色があると、それだけに気分が晴れるものです。夏のご馳走はなによりも清涼感です。主菓子も水羊羹や葛饅頭など見た目で涼しさを誘うことが大切です。夏こそ五感に響くおもてなしをする、それが暑さを忘れていただく秘訣ではないでしょうか。お茶の楽しみは四季を通じて沢山ありますね。そんなおもいで今日の茶道のお稽古をしてきました。