森山直太朗 - 夏の終わり
8月もいよいよ終わりになってきました。この時期になると「晩夏」という言葉をよく見聞きします。「晩夏」とは夏の終わりの頃を意味します。夏から秋への移り変わる秋の手前が「晩夏」です。晩夏の「晩」という字は「朝晩」の「晩」や「今晩」の「晩」と夜をイメージするものですが、この「晩」という漢字はもうひとつ、「ものの終わりの頃」という意味合いもあります。というのも「晩」という字は漢字で日にちの「日」その横に「免除するする」の「免」を書きますね、ここから更に「晩」という漢字が「夕暮れ」「おそい」「終わり頃」といった内容を含むことになります。
〇 一生の終わりに近い時期「晩年」・・・私
〇 遅いときに成功をおさめる「大器晩成」 こういった言葉も晩夏と同じ意味で「晩」が使われています。うだるような厳しい暑さが続く今年の夏でしたが、朝晩にはさわやかな秋の風が感じられる今日この頃となり、やはり晩夏の時節ではないでしょうか。
道の辺に清水流るる柳かげしばしとてこそ立ち止まりつれ 西行法師