【江戸吉原知識】一夜にして消える⁉︎江戸吉原の年中行事・夜桜
来年度NHK大河ドラマ「べらぼう蔦重栄華乃夢噺~」が始まりますがその主人公蔦屋重三郎が生まれ育ったのが吉原という有名な遊郭街でしたのでドラマでは花魁はじめ遊女たちの生活が見られ当時の粋な花街が描かれることでしょう。吉原には「吉原三景客」というお客も遊女も盛り上がる三大イベントがあり、流行やフアッションの発信地でもあった吉原はお客だけでなく旅行者や見物人も多く集まったそうです。まず一つ目のイベントは「春の夜桜」です。吉原のメーンストリートには春になると根がついた桜の木が植えられました。下草には鮮やかで可憐な花、ヤマブキが添えられました。雪洞(ぼんぼり)も立てられ、日が暮れると美しい夜桜が楽しめました。雪洞に照らされた満開の桜の下を美しく着飾った遊女が練り歩くその妖艶な姿はこの世とは思えぬ美しさ、吉原でなければ見られない特別な光景です。桜は花の散る頃には全て引き抜かれます。ほんのひと時根を張った桜は過酷な環境から多くが若くして命を落としたと言われる遊女の人生を重ね合わせてしまうのはとても悲しく思うのは私だけでしょうか。・・・悲しきは遊女の人生ですね。
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