CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

黒いダイヤモンド(1)

2024-12-28 14:55:45 | その他
 今や石炭は二酸化炭素を多く輩出する悪の権化のように思われているようですが、且つては『黒いダイヤ』とも呼ばれ、この国の繁栄を支え続けた鉱物でした。明治初期に産業として確立して以降、日本の石炭鉱業は国内の経済発展に大きく貢献してきたのです。その道のりは決して平坦ではなく、発展していく過程で何度も厳しい状況に置かれることもありましたが、その度に問題を乗り越え、日本は世界でも高い炭鉱技術と安全水準を誇るまでになっていたのです。

 しかし、近年では石炭をはじめとした化石燃料は温室効果ガスの排出量が多い点が指摘され、国内における石炭使用量は減少の一途を辿っているのです。確かに化石燃料は環境負荷が高いため、この流れは止められないでしょう。ただ、石炭鉱業があったからこそ日本経済は急速な発展を遂げることができたという事実も忘れてはいけないと思っています。
 私が今こんなことを考え始めたのはTBSの日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』というドラマの影響です。このドラマは大変好評だったようですが、個人的にはストーリー展開や役者の演技より、令和の世になってすっかり忘れ去られようとしている石炭にスポットライトが当たったことが嬉しかったのかもしれません。

 端島(はしま)は、長崎県長崎市にある島で通称の軍艦島(ぐんかんじま)として良く知られています。明治時代から昭和時代にかけて海底炭鉱によって栄え、日本初の鉄筋コンクリート造の高層集合住宅も建造されるなど、1960年代には東京以上の人口密度を有していたことはドラマの中でも生き生きと描かれていました。
 



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ロードバイクのハンドル周りを考える(2)

2024-12-28 08:59:47 | ロードバイク
 ヨナス・ヴィンゲゴー要するヴィスマ・リアースバイクはサーベロのエアロロードS5と軽量ロードのR5を使い分けていました。ただ、今年のツールでヴィンゲゴーは後半の山岳ステージでも軽量のR5ではなくS5をチョイスしています。ヴィンゲゴーのS5はスラムREDのフロントシングル50Tにリア10-36Tというセッティングで、山岳ステージであっても平坦路や下りのスピードを優先していたことが分かります。ただ、このセッティングでポガチャルに完敗しているので、来年も同じ選択をするのかは疑問です。

 ヴィンゲゴーとヴィスマはS5のフレーム重量を軽量のSARMのコンポーネントで軽減しようとしたのでしょう。来季もヴィスマとモビスターにリドル・トレックがSRAMのコンポを使用するようですが、チェーントラブルが多発している新型REDを避けるチームも出始めているのが実情です。レッドブル・ボーラ・ハンスグローエは来季からシマノのDura-Ace Di2にコンポを変更するようです。S-WORKS TARMACはフレーム重量的にDura-Aceを搭載しても問題ないことは明らかなのですから。モビスターはヴィスマと同じでフレーム重量をコンポの軽さで補おうという意図があるのでしょう。

 注目なのが先に発表されたばかりのコルナゴY1Rsです。データを見る限りAEROAD CFRを上回るエアロ性能がありそうです。ただ、重量があるので、ポガチャルがこの新型エアロロードを山岳ステージでも使うのかという疑問があります。明らかにエアロに全振りしたエアロロードだからです。加えて、今年ポガチャルはV4Rsでトリプルクラウンを達成しているので、ポガチャルにここまでエアロ化したバイクが本当に必要なのかという疑問です。まあ、今年のポガチャルはクラシックレースでの独走勝利が多かったことを考えると、クラシックのワンデーレースではメリットがあるのでしょう。また、ポガチャルをアシストするメンバーにとってもこのエアロバイクは歓迎でしょう。ただ、山岳ステージではV4Rsを使うのではと推測しています。
 



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