自転車通勤の悩みのひとつが筋肉痛です。自転車通勤を始めると、脚、太腿、腰、腕等の筋肉痛に悩まされることも少なくありません。
自転車が人間の身体にもたらす負荷は必ずしも脚だけとは限りません。比較的無理なくペダルを回転させている場合は主に脚部だけの運動なのですが、強い向かい風や坂道に遭遇すると、強くペダリングする必要にかられ、腕や腰にまで負荷が及ぶことになります。
私も自転車通勤を始めた当初、腕と腰の筋肉痛に悩まされたものです。脚を使う自転車でどうして腕が筋肉痛になるのか不思議でしたが、走りを分析すると理由は簡単に分りました。誰でも経験することではありますが、苦しいペダリングを続けるとハンドルを握っている両腕に相当力が入ります。これを長時間続けると腕の筋肉痛に繋がるわけです。
また、強いペダリングは腰にも大きな負荷をかけることになります。特にスポーツタイプの自転車の場合はハンドルの位置が低く、サドル位置が高い為、より一層腰にかかる負荷は大きいものとなります。勿論、腰は人間の身体の要ですから、腰に負担のかからない運動を探す方が難しいのですが・・・
そこで、今回は筋肉痛はどのようにして起きるのか、そのメカニズムを検証してみたいと思います。筋肉痛とは、広義には肉離れなども含み、また激しい運動の直後にもバーン(Burn)と呼ばれる「筋肉が焼け付く感覚」が生じる場合もあるのですが、一般に筋肉痛と呼ばれているのは、運動した数時間後から数日後に発生する「遅発性筋肉痛(Delayed Onset Muscle Soreness = DOMS)」のことをいいます。
筋肉痛の主な原因となる運動は、筋肉が収縮方向とは逆方向に引きのばされながら力を発揮(伸張性収縮、或いはエキセントリック収縮)する運動です。筋肉を収縮させながら力を発揮(短縮性収縮、或いはコンセントリック収縮)する運動ではほとんど筋肉痛は生じないといわれています。
例として、筋力トレーニングにおけるベンチプレス運動を大胸筋の視点からみたとき、バーベルやダンベルを挙上していく動きが「短縮性収縮」、下ろしていく動きが「伸張性収縮」となり、この場合は器具の重量に抵抗しながらゆっくりと下ろす動きが大胸筋の筋肉痛を生む主要因になるわけです。他の例として、坂道や階段を駆け下りる動きは大腿四頭筋や下腿三頭筋に伸張性収縮を発生させることになります。
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