ロングライドという私の用途を考えるとFULL105のDEFY1という選択肢がなかった訳ではありませんが、どうしてもホワイトというカラーリングのTCR2に強く惹かれる自分に抗えないのです。ですが、FULL105装備のTCR1という選択肢は初めから私の中にはまったくありませんでした。確かに昨年のTCRより1万円のプライスダウンは魅力的に見えますが、昨年もこのブログに書いたようにホイールやサドルのダウングレードを考えるとむしろ割高に感じてしまいます。サドルはともかくホイールがSHIMANO製からGIANT製にダウングレードしてしまったのが決定的でした。
個人的にはTCR1との4万円の差額でTCR2のホイール交換を念頭に入れていますが、クランクとブレーキは当面そのまま利用する予定です。これは昨年AL-700Xのホイールやクランクを交換した経験から導き出された私の結論です。AL-700Xの大改造で最も走りを変えたのがホイール交換だったからです。
ホイール交換についてはまた改めて記す予定にしていますので、今日はTCR2の魅力について考えてみることにします。今年のTCR2を語る上で販売価格が同じ昨年のSCR1との比較は欠かせません。
フレームのジオメトリーは変わりませんが、フレーム素材がALLUXからプロツアーで鍛え抜かれたALLUX-SLグレードに変わったことが一番大きなセールスポイントでしょう。ホイールやその他のパーツは比較的容易に交換できますが、フレームとなるとそう簡単に交換する訳にもいきませんから、このアップグレードはTCR2 2011年モデルの最大の魅力と言えるでしょう。
これだけでも十分魅力的なTCR2ですが、フレームの形状まで大きく変え、カーボンのADVANCEDシリーズに近づいているのです。四角い大口径のダウンチューブの採用がそれです。これはADVANCEDシリーズと同じパワーコアBBを採用する為のようですが、アルミ素材で重量を増やさずにこれを成し得てしまうGIANTの技術は流石という他はありません。
さらにSCR1では単純な真円だったトップチューブが美しい流線型の楕円構造に変わりました。TCRシリーズですから勿論オーバードライブヘッドが採用されています。これだけてんこ盛りのアップグレードでSCR1と同じ11万円(税抜)というのですから、買わなきゃ損なような気になるのは私だけではないと思います。
当然この価格帯のロードバイクですから、実際に乗ってみて不満に感じられることも少なくないと思いますが、私はそこからが「自分の学習」だと考えています。頭の中ではホイールとタイヤをそこそこのものに交換すればそれなりに満足できるロード・レーサーに仕上がると思っています。1年・2年と乗りながらブレーキやクランクを進化させて行き、6年後にはカーボンフレームのロード・レーサーに乗り換えるという長大なビジョンを思い描いているところです。
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昨年秋に本HPを熟読し、9月末にホワイトのTCR2を購入しました。現在、大正解だと感じています。初心者の私は、タチゴケを3回ほど、やらかしました。そのとき、サドルがポロっとレールから外れたりと … いろいろありました。いきなりカーボンだったら大変なことになっていたのではと思っています。
現在は、ロードバイク歴5ヶ月目、中級クラスに移行してTCR2を楽しんでます。中級クラスでは、ほとんどの方が高価なカーボンバイクです。アルミフレームは極少数派ですが、スカンジウム、CAAD10に乗られている脚力の強い方もいらっしゃいます。そして、私のアルミロードバイクTCR2♪。
「ちょっと、乗らせて。やっぱり、フレームがいいだな~」と、ウワサされている今日この頃です。