自由帳~子供の心で~

南保大樹が日々思ったことや稽古状況など、舞台創りを綴ります。

最近・・・

2011年03月27日 | 何気ない話
昨日ティッシュを買った。

何か罪悪感を感じた。

買占めじゃないよ、と。

乗るつもりはないが俺は乗り遅れたのだろう・・・生活用品の補充に。

無ければないでなんとかしようと思っていたが、やっとスーパーに山積みになっていた。


スーパーに行くと外国を思い出す。

俺が行ったロシアや中国の明るさはこんなものだったなと。

普段が明る過ぎるのでは・・・


他の買占めはもうあきらめているが、水だけはちゃんと乳幼児のいる家庭にいってほしい。

スーパーに行くとその辺は何も無い。

清涼飲料水やお茶も・・・何で?

買うつもりは無いが心配になる。

ま、もう大丈夫ならしいが、乳幼児のいる家庭は不安だと思う。


23区内のため停電は免れている。

家の中では今の俺は節電マン。

ジャンパー着て慎んで生きてます。

震災後に公演をしていたのだから、その分少しでも、と。

来月の電気料金が楽しみだ。


ガソリン不足は人災だ(たぶん)

大して必要のない人がいざという時のために皆が皆、給油したため。

それによってガソリンスタンドに並ぶ車で道路は渋滞、また無駄なエネルギーを使う。

この東京でいざというときに車でどこへ行くのだい・・・

震災後電車がマヒして道路はものの見事に大渋滞。

自転車だろ!


しかし自転車もあまり無かった。

というのは公演中、電車に閉じ込められるのが怖かったので急遽買った。

自転車は持っていたが震災の前日に無くなってしまった(はあ~)

痛い出費だったが仕方がない。


芝居って、演劇って、役者って何だろうと思う。

しばしの別れ・・・

2011年03月19日 | 芝居道
『ハムレット』無事閉幕致しました。

このような時節柄に観に来て下さいました皆々様ありがとうございました。

心身共に疲れを癒し、また次の芝居に向けて精進していきたいと思います。


ハムレットはもっとやりたい。

何年かかけてもっともっとハムレットを熟成させたいし、そういう役なのではと思う。

ベリャコーヴィッチも「これから続けていけばあいつの中からもっとハムレットが生まれてくるだろう」と言っていたという。

そしてこの芝居をロシアに持っていきたいと言っていた。

更に日本にまた来たいと。

嬉しかった。


今日、先ほどロシアへ帰国する彼らを見送りに行った。

相変わらず陽気で楽しい別れだった。

ベリャさんが「次はワーシカ・ペーペルだな」と言った。

一年後、いやもう一年を切っている。

成長した姿を見せたいものだ。

またベリャコーヴィッチと仕事ができる喜びを胸に日々精進していきたい。

涙が出てくる・・・

2011年03月16日 | 芝居道
涙が出てくる。

これは稽古中から。

色んな人たちの期待。

劇団の賭け。

共演者の思い。

演出家ベリャコーヴィッチの思い。

佐藤さんの思い。

自分自身への期待、不安。

挙げたらきりがない。

稽古場で夜中一人で稽古をしていると色んなことを考えた・・・


そして本番。

劇団は借金を背負ってこの作品に賭けていた。

沢山の方々に観てもらうため頑張った。

連日満席の予定。

大きな花を咲かせようと・・・

その時日本が大きく揺れた。

これは仕方がない。

俺の苦しみなんか屁でもない。

でも涙が出てくる。

正直体力は限界を超えている。

これは初日からそうだった。

でもそれは自分のせい。

ま、俺はこんなものだ。

しかし劇団の賭けはどうなるのか・・・


明日で終わり。

なんだか悔しさがある。

再演を、再演をしたい!

耐えて・・・

2011年03月15日 | 芝居道
この状況でも観に来て下さる方々がいる。

ありがとうございます。

しかし本来満席のはずだった。

だがそうも言っていられない状況。

今は耐えねばならん。


中日を過ぎたが体はボロボロ。

昨日終わったとき倒れそうだった。

疲労は蓄積されていくだけだから、千秋楽にはどうなっていることやら。

しかし芝居は良い意味でどんどんまとまっていく。

さて今日もハムレットやりきります。

その日、その時・・・

2011年03月12日 | 芝居道
大変なことになりました。

被災地の方々にはとにかく無事でいてほしい・・・

地震時は本多劇場で稽古中でした。

結構激しいシーンだったので「うお!みんな気合入ってんな~揺れてるぞ」と思っていたら地震でした。

ロシア人は地震に対する免疫があまりないからもの凄く敏感だったし、我々日本人もゾッとする揺れでした。

とにかく照明の下から逃れてロビーに。

すると井の頭線の電車が止まっていて大きく揺れていた。倒れそうだった。

余震があることは確実だし、とにかく落ち着く。

それから情報が入ってくるがすべてが予想を超える最悪の内容。

だが幕を上げないわけにはいかず、落ち着いてから照明を直し、稽古。

そして本番。

初日は完売で断っていた状況だったのだが来ていただいたのは数十人。

そりゃ交通が麻痺しているからしょうがない。

というか来ていただいただけでもありがたい。

その中には福岡市民劇場の川述さん、栗原小巻さん、北九州市民劇場のパラータの会員さん等々。

本番も終わりホッとしたのも束の間、帰れない状況だ。

まだ電車が復旧していなく、タクシーもつかまらない、道路は大渋滞。

劇団に泊まることも考えたが、歩いて帰ることに。

十数人は劇団に泊まり、俺は1時間ちょっとかけて何とか帰宅。

ふ~。

とんでもない日だった・・・