3月6日から始まった旅公演が終わりました。
演劇鑑賞会の皆様本当にありがとうございました。
2009年の『どん底』が終わった時、次があると思っていませんでした。
それがもう一度できるなんて、役者として嬉しい限りです。
そんな旅を振り返ってみようかな・・・
まずは前半の名古屋近辺は三日目には皆、疲労困憊。
これ最後までたどり着くのかと恐ろしくなった(笑)
更に風邪との闘いもあった。
座内で流行っていて俺も微熱と喉の痛みに苦しんだ。
でも各地で様々な出会いがありました。
名古屋で、『どん底』東京公演最終日に観に来てくださり、更に『ハムレット』も観てくださった方が『どん底』をもう一度観たいと鑑賞会に入会してくださりました。
交流会では偶然にも隣に座り楽しい出会いでした。
その他あげればキリがないですが各地で温かく迎えてくださいました。
三重県近辺では温泉と美味しいものに癒されながら、ここから怒涛の日々に入る。
北陸へ行くのだが4時間かかる。その後交流会があって気付いたら夜。
ろくに休めぬまま北陸公演を進めていると若手数人が次々と倒れていった。
疲労で抵抗力が落ちているのだろう、食あたりや胃腸炎やらで点滴打ってなんとか本番。
俺もそうなる可能性は高い、これは気をつけねばと改めて思う。。
そんなギリギリのところでやっていたのだが、男爵役の笹山さんがおかしい・・・
右手が動かず、ろれつがまわらない。
病院に行くと脳梗塞。
衝撃が走った。
でも命に関わるものではないとのことで少しは安心だが芝居は代役を立てるしかない・・・
劇団の役者がスタッフでついていたので男爵に立てた。
ちょうど富山から砺波への移動日だったのだが、次の日2ステージのため移動日の夜に仕込みをおこなって、その仕込み時間をぬって稽古を遅くまでし何とか形にして、この難局を乗り切る。
北陸では疲労がピークだった。
身体に力が入らない感じ。
そりゃそうだ色々あったし、仕込みバラシそして交流会まで全部やって、更にいつ休んだのかわからないくらい休んでいない。
何かこうやって書いていると、じゃあ芝居は大丈夫なのかい?と思うが、
当然準備はしっかりして全力で挑んで全力で暴れていましたよ。
『どん底』をやるに当たって色々な意見はあるのだが、やって良かったと言ってくださる方々が沢山いて嬉しかった。
そして休む間もなく首都圏ブロックが始まる。
あっちこっち色々なところへ行き、9連続ステージがあったが、待っていてくださる方々の熱意が力になり乗り越えることができた。
地元板橋で初めて公演もおこなった。
途中、長野県伊那での公演もあり、伊那市民劇場へは30周年記念座談会に参加したり学習会をしたりとつながりのある場所。
30周年記念公演だったのだがカーテンコールでのスタンディングオベーションと大きな拍手に感動した。
そういえば伊那で一幕の途中に首がまわらなくなってしまった。
持病なのだが肩から首にかけておかしなことになっている。
気を付けていたのだがやっちまった。
でも病院行って一週間もしたら痛みは消えたが。
そんなこんなで最後は疲れなんか考えず突っ走った。
こんな中でも毎公演、もっともっと新鮮に自由に役を生きようと課題を持って全力で挑み、少しは成長したかな、どうだろう・・・
これだけのステージをいただいて成長しようとしなければもったいない!
それにしてもツイッターは気軽に交流できるので各地で『どん底』を観た方からメッセージを沢山いただいた。
ブログではない気軽さが楽しい。
なんだかまとまらなくなってきた・・・
何日か休んだら体力作りに励む。
来年の『ハムレット』の旅は今回の旅よりもキツイと制作が言っていた。
アホか!とつっこんだが、恐ろしくなった。
こりゃ~やべえぜ。
とにかく体力、体力、体力。
体力がなければ何もできん。
一年かけてやらねば・・・