
完走しました「検察官」2017
沢山の支えがあり、各地では暖かく迎えてくださり、感謝感謝です。
出会いも沢山ありとても充実した日々でした。
皆さんからの拍手、おもてなし、笑顔は、ガソリンを給油するがごとく走るエネルギーとなりました。
静岡ブロック、中部北陸ブロックの皆々様、本当にありがとうございました!
このツアーを少し振り返ると、
う~ん、ま、終わったからいっか…
東京公演から始まったのですが、その稽古中にケガをしちゃった。
ちょっとしたダンスのシーンで相手との距離がいつもより少し近く、足を踏んでしまいそうだったので、ちょっとずらしたらグキッと。
しかも演出家からもっとやれと言われていたので、力いっぱい着地したときだった。
その日は捻挫くらいかなと思っていたら、翌日腫れがすごく、痛くて歩けないので病院へ行ったら、医師から「あ~切れてますね~」と軽く言われる。ガーン。
よくドラマとかでショックな報告を受けたとき血の気が引いて倒れるシーンがあると、そんなのないよ、ウソだ~って思っていたけど、あれはあるね。
まさにサーっと血の気が引いて冷や汗が出て、ちょっと倒れてみようかなと思った。
初日2週間前。
水を飲んで落ち着き色んなことを考えたが、とりあえず医師にやらなきゃならない仕事のことを説明して、どうすれば良いのか聞いたが、靭帯をつなげるためには2週間ギブスで固定しなければならない。
きちんと固定しないと「足首がブラブラになるよ~」と軽く言われ、手術が必要になるからしっかり治したほうが良いと。しかしそうもいかない。稽古もしなきゃならんし。
相談して普段はギブスで、稽古は足首を固定するサポーターでやることに。「普通はどっちかなんだけどそれでやってみようか~」と軽く。
演出家のリョーバがとても気を使って大切にしてくださり、オレのシーンは後回しにしてくれた。しかしそれはそれで稽古ができないので不安だし迷惑をかける。
稽古は片足をかばいながらで、皆には本当に迷惑をかけた。
さて本番。
2週間で何とか靭帯はくっついた「お、くっついてる~」って。しかし「もう一度やったらもうくっつかないよ~」と軽く。
2週間固定していたから足首は思うように動かない、ま、リハビリもいれて全治2ヶ月だし。
「Break a leg」
開演前に海外ではBreak a leg(成功を祈る、頑張れという意味)とアクターが言い合うのだが、フランスでの友達やロシア人のスラバーに言われて、文字通りになっちゃったね~なんてジョークをいいながらの、
ぶっつけ本番、紀伊國屋サザンシアター。
これが意外にイケた。
気付いた人はいなかったんじゃないかな…自画自賛。
舞台に出ると何だかイケちゃうんだよね~
そんなこんなで東京公演が終わり、旅公演スタート。
そして、ぎっくり腰…チーン。
やはり片足をかばい続けたからな~
でも下田で鍼灸接骨院にいったら治してくれた。
文化会館で演劇をやるんですと言ったら「きょう母が行くやつか~」って。
足と腰をケアしながら全力疾走の2ヶ月間。
何だかんだイケるものだ。
いま足首はまだ固さが残っていて少し違和感があるけど大丈夫、ご心配せず!
これからゆっくりリハビリ続けよ。
温泉入ろ。
南保大樹