こんにちは!
舞鶴市で創業80年、思わず深呼吸したくなるほんまもんの木の家づくりをしています。
木を愛する・・・塩見工務店 大工のともです。
今回は家造りの費用でよく耳にする坪単価について書いてみます。
いくらで注文住宅が建てられるのか?
注文住宅の新築を考えている人にとって、いったいどの位の金額で
建てられるのかは、一番気になるところだと思います。
大御所タレントが、CMで言っているように本当に
「○○万円で家が建つ!」だといいですよね。
そこで、家づくりの金額を大まかに知りたい時には、
坪単価は便利なツールといえるかもしれません。
よく広告などで見られる、坪○○万円の家というやつです。
30坪くらいの大きさの家を考えていれば、坪単価が28万円なら、
30坪×28万=840万円で家を建てられることになります。
実際に、塩見工務店へ問い合わせをいただく方の中にも、
「坪いくらですか?」と言われる方がいらっしゃいます。
そもそも坪ってどの位の大きさ?
最近は、坪という単位を分かりづらいと感じる世代も増えている
ようです。
メートル法で育った世代である私も、実は建築業界で仕事を始める
までは1坪と言われてもイマイチ、ピンときませんでした。
1坪は約3.3m2、畳2枚分の大きさと理解すれば分かりやすいかも
しれません。
どんな形の家でも坪単価×面積で金額を
計算できるの?
家の形は、平屋、二階建て、真四角の家、でっこみ引っ込みがある家
など様々ですよね。
どんな形の家でも同じ坪単価になるのでしょうか?
結論から言うと、坪単価×面積で金額を出せません。
これは、どこの会社でも同じです。
たとえ、坪28万円と広告を出している会社でもそうです。
28万円と言っているのは、
その会社作ったモデルプランの形と全く同じ場合のみです。
敷地が狭かったり、地域ごとに決められた建築法規の関係で
モデルプランの形どおりではなく、でっこみ引っ込みをつけた形で
建てなくてはならいないケースが意外と多いです。
こうなると、同じ面積でも坪単価は広告の坪単価では済まない
ケースがほとんどです。
当然といえば当然ですが、やはりスーパーやデパートに並んでいる
食品や服を選んで買うのとは違いますね。
そして、坪単価で家づくりを考える時に、忘れてはいけない
専門用語があります。
それは、
本体工事費と付帯工事費という言葉です。
ほとんどの会社が「ウチは坪○○万円です」と言うのは、
本体工事費のみのことを言っています。
通常、本体工事費とは、建物の骨組み、外装、内装、水回り設備
など、家としてほぼ完成させた状態までの価格です。
付帯工事費とは、主に水道、下水、電気、電話などの接続費や
敷地の調査費、設計費などです。
この本体工事費と付帯工事費の振り分け方が、
建築会社によって違うのです。
会社によっては、それは普通、本体工事に含めるだろうという部分が、
付帯工事扱いだったりすることがあります。
そしてこの付帯工事費は一般的に、総工事費の2割から3割
と言われています。けっこうな金額となりますね。
この付帯工事費の単価を広告などで表示している会社は、
まずありません。
さらに、
標準仕様とオプションというのもあります。
坪単価○○万円と設定している会社であれば、標準仕様を
決めています。
標準仕様とは、フローリングや外壁材、内装材など、その会社で
使える材料のグレードのことです。
もし床は無垢材、壁は珪藻土など建て主が指定した場合は、
オプションとなり追加費用が必要となるのです。
こうなってくると、坪単価って意味がないじゃん!
坪単価だけで会社を比較できない!と感じるかもしれませんが、
次のことに注意をすれば、そうでもありません。
その坪単価の見きわめ方をまとめると、
・どんな形でどの位の大きさの家の場合の坪単価なのか
・本体工事費にどこまでの内容が含まれているのか
・本体工事費と付帯工事費を合わせたのが総額
・標準仕様として、どんな材料を選べるのか
を認識しておくことです。
そして、坪単価は、自分が建てたい家をイメージする時の
参考資料の1つ程度に考えるのがいいと思います。
私の会社でも、坪単価、標準仕様を決めています。
以前は坪単価で家を建てるのは、邪道だと思っていたのですが、
ある人にメニューの無い寿司屋と同じだよと言われて用意しました。
もちろん、本体工事費にほとんどの工事内容を含めていますし、
内装の標準仕様は、珪藻無垢フローリングなどの
自然素材です。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
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