今まで色々なお施主さんと打ち合わせをして間取りを決めてきました。
せっかく一戸を構えるのだから、「応接間(客間)をつくりたい」というお施主さんがおられます。
それぞれの暮らし向きがあって、 一概に応接間(客間)が不要というつもりはないのですが、わが家に本当に必要か一度よく考えてみては?と思います。
応接間や居間のソファーに家族が座ってティータイムをとる。
ホームドラマでよく見かける光景で、応接間や居間が家族のふれあいのシンボルの場になっているように錯覚している人がいるが、
本当にそうでしょうか?
いざ、家を建てるとなると、今までの暮らしぶりをすっかり忘れて、つい気負いすぎ、あれもこれも、日常の生活にないライフスタイルまでをも想像してしまう。
空想して楽しむ分には良いと思います・・・しかし・・実際に、こうした部屋をつくり、ほとんど使われずに死んだスペースになっている家がたくさんあるのも事実です。
「今までが狭くて、家族が集まったり、お客さんを呼ぶことができなかったものですから」とお施主さんはおっしゃるが、現に応接間などなくても、始終お客さんの出入りしている家はたくさんあります。
居間ができたから、家族のふれあいが密になるというものでもなく器を用意したから、生活が変わるということはないのではないでしょうか?
設計後、応接間やリビングがデッドスペースになるおそれがないかどうか、 一度、よく見直してみてはどうですか?
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