1970年代、半村良の作品に、
「ボール箱」という短編小説があります。
語り手として登場するダンボールが主人公です。
《工場で生まれたダンボールは、
身体の中を何かで満たされたかった。
蜜柑で身体の中を一杯にされると幸せだった。
子供のおもちゃ箱として、積み木やプラモデルを詰めたり、
中に子供を乗せて引きずられる遊び道具にされる日々を送った。
風で公園の池に落ち込み、身体が水に溶けようとしていたその時。
ダンボールは薄れる意識の中で、
身体中が水で一杯に埋め尽くされるという
最高の悦楽を感じて終焉を迎える。》
ダンボールの生涯を語ってはいますが、私たちにとって
心から幸せを感じる瞬間はどんな時だろう
と考えさせられる作品です。
それから50年。
半村良も驚く「水も入れられるダンボール」が登場しました。
ダンボールの表面に特殊な加工を施して保冷や耐水、
防湿効果を持たせたダンボール「クールダン」。
水産品や冷蔵品の運搬用など企業向けに提供していたものを
一般消費者向けに改良したといいます。
通常のダンボールより防臭性能が高く、
保冷、保温性能は、発泡スチロールに近いそうです。
一般家庭でも大切な書類や服の保管、食品の保冷、
クラーボックスやプランターとしても使えるそうです。
緊急時の貯水も可能だそうで、
いろいろな用途がありそうです。
サイズは415×368×252mm(幅×奥行×高さ)で、
内寸は376×335×245mm(同)。
販売はTHINK OF THINGS店舗およびオンラインショップ。
価格は2,900円。
「ボール箱」という短編小説があります。
語り手として登場するダンボールが主人公です。
《工場で生まれたダンボールは、
身体の中を何かで満たされたかった。
蜜柑で身体の中を一杯にされると幸せだった。
子供のおもちゃ箱として、積み木やプラモデルを詰めたり、
中に子供を乗せて引きずられる遊び道具にされる日々を送った。
風で公園の池に落ち込み、身体が水に溶けようとしていたその時。
ダンボールは薄れる意識の中で、
身体中が水で一杯に埋め尽くされるという
最高の悦楽を感じて終焉を迎える。》
ダンボールの生涯を語ってはいますが、私たちにとって
心から幸せを感じる瞬間はどんな時だろう
と考えさせられる作品です。
それから50年。
半村良も驚く「水も入れられるダンボール」が登場しました。
ダンボールの表面に特殊な加工を施して保冷や耐水、
防湿効果を持たせたダンボール「クールダン」。
水産品や冷蔵品の運搬用など企業向けに提供していたものを
一般消費者向けに改良したといいます。
通常のダンボールより防臭性能が高く、
保冷、保温性能は、発泡スチロールに近いそうです。
一般家庭でも大切な書類や服の保管、食品の保冷、
クラーボックスやプランターとしても使えるそうです。
緊急時の貯水も可能だそうで、
いろいろな用途がありそうです。
サイズは415×368×252mm(幅×奥行×高さ)で、
内寸は376×335×245mm(同)。
販売はTHINK OF THINGS店舗およびオンラインショップ。
価格は2,900円。