古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十二章 乍恐奉願口上・その五十二出候

2012年10月11日 07時25分40秒 | 古文書の初歩

 

 

乍恐奉願口上第十二ページ、上の画像の七行目八行目

 

解読 出候付則直段相究、百拾俵代金百廿七両三歩

    弐朱ト銭百拾弐文ニ而買付候内、三拾三俵同所ニ而

読み いで候に付き則値段相決め、百十俵代金百二十七両三歩

    二朱ト銭百十二文にて買い付け候内、三十三俵同所にて

 

解説 「則」・・・難しい崩し方です。『そく』又は『すなわち』。 「直段」・・・値段。「直」には「値」と同じ意味があります。「段」は推定不可能です。 「相究」・・・相決め。相極め。「究」は読みにくいですが当て字。 「両」も「歩」も、ちょっと読めません。 「弐朱」の次はかすれていますが、「ト」。 「銭」も難解です。 「ニ而」・・・にて。 「買付」の次ぎに小さく「候」が有るので、「候。内・・・」ではなく、「候内」と続きます。 干鰯百十俵で百二十七両余とは、だいぶ高価な感じがしますが、貨幣価値は時代によって違いますので、何とも言えません。