「漂流外国物語」第五十五ページ、上の三~四行目
解読 ハ可むり不申、役人躰ニ而茂坊主此笠越可むり来り候へバ吾
笠越ぬくが敬ふ礼と相見へ申候。
読み はかぶり申さず、役人躰にても坊主此の笠をかぶり来たり候えば、吾が
笠をぬぐが敬う礼と相見え申し候。
説明 「節ならではかむり不申」・・・こういう時でなければ、かぶらない。 「役人
躰にて茂」・・・役人の様に見える人でも。 「坊主此笠をかむり来たり候えば」
・・・お坊さんがこの笠をかぶって来た時には。 「吾が笠をぬぐが」・・・自分の笠を
脱ぐのが。 「敬ふ礼」・・・尊敬の礼儀。 「と相見へ申候」・・・と見えました。
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