乍恐奉願口上第十六ページ、上の画像の一行目二行目
解読 買入之代呂物積入同所出帆、大嶋迄罷越滞舟
仕候処尾崎屋幸吉方之若き者参り合せ被申候者
読み 買い入れの代物摘み入れ同所出帆、大嶋迄罷り越し滞舟
仕候処、尾崎屋幸吉方の若き者参り合わせ申され候は
解説 「代呂物」・・・『しろもの』。「代物」だけでも『しろもの』と読みます。商品の事。 「同所」=新宮。 「滞舟」・・・滞舟と書いていますが、『たいせん』と読んでもよい。滞船。船が滞在する。 次行最初は「仕候処」・・・「仕」の右下のハネが「候」 「尾崎屋」・・・「崎」が難解で読み取る事はなかなか出来ません。 「若き者」・・・若い衆。 「被申」・・・申され。 「申」の次の点は「ニ」とも読めますが、文の流れから、「申され候は」と読んでおきます。 「ニ」だったら、「申されるには」となり、「される」と読むのは無理が有ると思います。
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