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<2020/03/13 16:15 ー YouTube1本追加>
※ 本記事において幾つかの文献と画像を引用する事によって構成しておりますが、本記事により当方は収入を一切受け取っておりません。
※ I have made composition by borrowing some references and pictures in this article, but I don't receive the income at all by this article.
<2020/03/13 : YouTube1本追加>
YouTube: 【ほぼノーカット】さかなクンが国会出席 水産資源の管理と保護について意見
2020/02/14
瀬戸内の春を告げるイカナゴの不漁
& 静寂の釣りの中で察知する「終末期」での「地球寒冷化」の異変
Fish poor catch
Global cooling in Apocalyptic time which is sensed by Silent fishing
僕が住んでいる日本の中心付近に位置する兵庫県の瀬戸内海では、毎年この時期には「イカナゴ漁」が解禁となり、昔からの風習として、特にお歳を召された人生のベテランの方々を中心に「イカナゴの釘煮」を炊く家庭が多く、毎日、漁の終わった直後の市場やスーパー等の朝市には、どこも行列が出来て賑わう。
イカナゴを漢字で書くと「玉筋魚」と書くらしい。その玉の様に透き通った細長い小さな魚は、9℃以下と年間で最も水温の下がる2月末の解禁時には釘煮の材料となる2~5センチ程のシンコ(稚魚)を採り、その後はフルセ(成魚)を漁とする。
出典:旅ぐるたび「兵庫県のイカナゴ」
出典:ぐるすぐり「淡路島 いかなごのくぎ煮」
そのイカナゴが、昨年に続き今年も不漁となった。大阪湾では2月29日の解禁後、休漁日を挟んで実質2日だけの操業で、3月3日で今季の漁を終えた。また隣の播磨灘でも、同じ解禁日から実質5日間の操業に留まり、3月6日で今シーズンの幕を閉じた。共に、漁期は過去最短を更新した。
そのイカナゴと共に春を告げる魚「春告魚」として、「ニシン」や「メバル」がいる。ニシンは産卵で近づいて来る日本の北、北海道や東北地方で採られるが、メバルは産卵後、イカナゴと同じく瀬戸内海で漁される。他にも瀬戸内海では、「マダイ(真鯛)」や「クロダイ(黒鯛)」が、産卵の乗っ込み時期である。
出典:2019/04/29付・瓢喜「メバルの種類と特徴」
出典:PRIDE FISH「大阪のマダイ」
出典:PRIDE FISH「チヌ(クロダイ)」
それら色々な魚は、漁師さんの漁で採られるだけではなく、一般の大衆のレジャーとしてのフィッシング(釣り)のターゲットともなっており、マダイは大抵、船釣りの対象魚であるものの、特にメバルやチヌ(クロダイ)は手軽に地続きの港、波止場から狙えるとあって、釣り愛好家からは大変人気が有る。
しかし、そんな大衆に人気の有る魚が産卵時期に釣りの対象となっている事で、魚の数が激減しているという。産卵時期である乗っ込みの時期、警戒心の薄れた大型の魚が接岸して来るので釣りやすく、また年齢が判別出来ない程の歳を重ねた「年なし」と呼ばれる記録サイズが釣れるとあって、漁業資源の危機が有るにも関わらず、多くの人々で釣り場は賑わう。
また、釣り場はどこもゴミだらけで、ゴミ箱が有ったとしてもゴミで一杯にあふれる。家まで持って帰れば良いのにも関わらず、それどころか海中で分解されない釣り糸や仕掛けを海に放り投げて捨てている輩共もいる。そんな釣り客のマナーが悪い事も、魚の数が減る原因となっている。
河川では、「アユ(鮎)」等の魚を育て放流している漁業関係者の管理により、一般大衆の釣り客に場所代として課金されている。海洋に於いても、職業漁による採り過ぎもあろうが、一般大衆のレジャーによる釣り荒れも指摘されている。
出典:おいしい山形『釣りのメッカでは「アユも町民」が合言葉』
瀬戸内海で「シラス(イワシの稚魚)」が混じってのイカナゴの不漁も採り過ぎが一因となっているとも言われている一方で、その瀬戸内海では、例年は夏が旬である「マダコ(真蛸)」が今年はこの冬に採れているといい、逆に冬の間が旬の小型である「イイダコ」が余り採れていないらしい。また同時に、ブリの若魚であるハマチも、この冬に揚がっているという。10年で海流の温暖水が入れ変わる周期が短くなっているとか何やらも、影響しているのではないかと言われる。
タコ、英語ではオクトパス、同様にイカはスクウィドと言うが、日本と同様にイタリア等の地中海料理でそれら軟体動物の魚を食べる他は、世界では殆ど食されていないと聞く。外国では、見た目が気味悪いせいで、悪魔や介入者、侵略者に例えられたりもしている。
出典:Honda釣り倶楽部「マダコの特徴」
出典:ヤマサ「イイダコの柔らか煮」
出典:第一三共・ヘルシーレシピ「呼子のイカ(ケンサキイカ)」
出典:2017/12/02付・漁師さん直送市場「ハマチ(ブリ)の産直通販」
僕は以前、よく釣りに出掛けたものだった。フィッシングにハマっていた頃、最もピークの年、丁度、九死に一生を得る事となった年の前年、2002年の33歳までの頃には、年間50数回も釣行した事が有る程であった。しかし、今から6年前の2014年5月を最後に波止場への釣行はしておらず、また誘われて行った船釣りも翌年2015年3月を最後に、それ以来行っていない。丁度この丸5年間、釣行は全くしていない事となった。
今でも釣りは辞めておらず、一応、僕の趣味であり続けている。また、辞めるつもりもないのであるが、なかなか時間が取れない事も有って行っていない。
釣りは、他のレジャーと比べても良いものだと思う。特に波止場への釣行は気軽で、お金も余りかからず手軽に出来る。高価な船釣りは誘われた時のみであり、殆どして来なかった。
但し、僕の釣りは、連れ立って「ギャーギャー」と騒いだりするものとは違う。家族連れの来ていない、普段余り釣りをしない様な輩共がグループで来ていない、団体や群衆が来ていない、そして、ルアー・マン等のウロウロと歩き回り忙しくしている様な輩共もいない、広々とした静かな所で、独り「ポツン」と寡黙にするのである。
隣の釣り客とは大分間隔が空いており、誰とも喋らず、「ダマ―って」するのである。そして「ボーッと」ウキを眺めるのである。
僕は基本的には「五目釣り」が好きで、カワハギやらベラ、イソベラ等と、俗に「エリート」の釣り客からは「餌取り」として嫌われている魚を釣るのが好きであった。
出典:2018/09/11付・香水亭「カワハギのご紹介」
出典:レシピブログ「赤ベラの南蛮漬け と スイカの塩麴漬け」
そんな五目釣りが好きな僕も、並行してチヌ釣りもやった。
1999年(平成11年)7月に釣ったチヌ(クロダイ)の魚拓
釣りをしていると、季節感を感じる。僕は釣りに凝っていた頃、真冬でも防寒着を来て行ったぐらいであったので、一年通しての釣行であった。
何年間か続けてしていると、例年とは異なる事に気付いたりもする。瀬戸内海の波止場では「タチウオ(太刀魚)」は晩秋から初冬に釣れるものだが、真夏に波止場近くまで接岸していた事が有った。また、瀬戸内海ではまず揚がる事が無いサンマが波止場で釣れていたり、最近ではめっきり減ったアイゴが釣れた時も有った。「異常気象」が近年続く中で、釣行する中でもそれを感じる次第であった。あ、そうそう、1月17日の阪神淡路大震災の有った1995年には、例年では産卵前の秋から冬、そして産卵を終えた後の春先に釣れるカレイが、夏に大漁であった。
出典:2019/09/10付・SankeiBiz「豊島タチウオ・伊吹そば… 地理的表示に4品目追加」
出典:2019/09/09付・大成「秋の主役『サンマ』 環境問題とも関係する不漁の原因とは…」
出典:楽天・Oisiina Shop「真子鰈(まこかれい)」
その様な「異変」に気付く為にも、精神、心を鋭敏にする為にリセットする上でも、静かな所で、しかも出来れば景色の良い所で、また海水が綺麗な所で、誰とも喋らず、黙って、黙々と、「じーっと」、「ボーッと」、釣りをするのである。
ウィークデーの仕事中、「ギーン」、「ガーン」、「ドンドン」と音が鳴り響く鉄工所では、耳栓をしなければ耳を痛めてしまい、ともすれば難聴に成ってしまいがちである。そして、直請け、二次、三次、四次……の下請けの町工場は、いつも大手や親会社が切羽詰まってから「助けてくれ」と仕事を出す特急の仕事が多い為、納期までの日にちが少なく、残業や休日出勤によって追い込まなければならない状況が多い。そんな状況であるので、普段の「ストレス」は溜まる。ストレスが溜まると、人の痛みにも気付けなくなってしまう。
釣りは癒やしになる。僕の釣りのスタイルは静寂の中で行い、また波打ち際での波しぶきや波の音によって精神、心は落ち着く。近年「デジタル・デトックス」として森林浴やハイキングが流行っているが、静かなフィッシングにもその効果が有るであろう。
確かに、皆で「ギャーギャー」騒ぐ事も、ストレス発散になるのかもしれない。しかし、自分達の利益の為に静かにやりたいと思っている人を犠牲にする様にして傍でそんな事をするのは、誠に「傍迷惑」である。
そして、チヌとかメバルという魚は特に警戒心が強い事で知られる。そんな「ギャーギャー」喚いたり騒いだりしている所では釣りにならないし、静かにしてしたいと思っている人にとっては却ってストレスが溜まる「逆効果」となってしまう。僕は並行して夜釣りもしていたが、夜中に海中に向けてライトを照らすのは禁忌であり靴の音、話し声もNGである。夜中、チヌやメバル、そしてスズキが、波止場のテトラポットや岸壁付近にいる。但し、アジやイワシ、タチウオ等は、ライトを海面に向けて照らす事は集魚効果が有る。
出典:ストアカ「魚をさばく初級編イワシを2尾さばく」
出典:2016/11/13付・道の駅ちくら潮風多国「今日のおすすめは、豆アジ!」
出典:2010/07/07付・魚と野菜と私と和の香「鱸 スズキ」
本年の1月17日、国際地質科学連合が、暫定的に「中期更新世」と呼んでいた77万4000年前から12万9000年前の地質時代に、「千葉時代」を意味する「チバニアン」と正式命名する事を承認したと発表した。
チバニアンを命名する根拠となった千葉県市原市の地層には、「地磁気逆転現象」の痕跡が見られる。地球の磁気のN極とS極の逆転が起きる事を前後して、隕石落下の多発や地震、火山の噴火、竜巻、大型台風等の大規模災害が起こりやすいとされる。
あのオウム真理教の幹部が暗殺されるきっかけとなったと言われる、その幹部がTBSテレビに出演中に失言した阪神淡路大震災の「人工地震」の記念日に、「地球温暖化」ならぬ「地球寒冷化」の原因とされる「地磁気逆転」を表す「チバニアン」が「国際学会」によって命名された事は意味が深い。
現在の「世の終末期」、地球の磁気が逆転する、或いは現在進行中で「している」のかもしれない事と並行して、太陽が磁気逆転の経過中に在って四極構造となっている事も、今から8年前の2012年に国立天文台から発表された。
近年多発する「異常気象」、魚の水揚げ状況、最近遠のいている僕自身が静寂の中で行われる釣行、その他、自然と触れ合う中で静かに耳を澄ませば、その異変を察知して、予測、準備に繫がるのではなかろうか。
群衆の中、喧騒に混じっていれば、周囲の洪水、騒音に押し流されるばかりで、気付く事は無いであろう。
新型コロナ・ウィルスが流行っていると言われているにも関わらず、ライブ・ハウス等の群衆、喧騒に混じり感染する輩共もおるのである。
最近釣りから遠ざかっているのであるが、久しぶりに「魚尽し」の記事にしてみた。
本ブログ過去の関連記事
・本ブログ カテゴリー:「災害・地震・戦争」
・本ブログ カテゴリー:「釣り」 ・・・本ページ右サイド
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2020/02/14
瀬戸内の春を告げるイカナゴの不漁
& 静寂の釣りの中で察知する「終末期」での「地球寒冷化」の異変
Fish poor catch
Global cooling in Apocalyptic time which is sensed by Silent fishing
僕が住んでいる日本の中心付近に位置する兵庫県の瀬戸内海では、毎年この時期には「イカナゴ漁」が解禁となり、昔からの風習として、特にお歳を召された人生のベテランの方々を中心に「イカナゴの釘煮」を炊く家庭が多く、毎日、漁の終わった直後の市場やスーパー等の朝市には、どこも行列が出来て賑わう。
イカナゴを漢字で書くと「玉筋魚」と書くらしい。その玉の様に透き通った細長い小さな魚は、9℃以下と年間で最も水温の下がる2月末の解禁時には釘煮の材料となる2~5センチ程のシンコ(稚魚)を採り、その後はフルセ(成魚)を漁とする。
出典:旅ぐるたび「兵庫県のイカナゴ」
出典:ぐるすぐり「淡路島 いかなごのくぎ煮」
そのイカナゴが、昨年に続き今年も不漁となった。大阪湾では2月29日の解禁後、休漁日を挟んで実質2日だけの操業で、3月3日で今季の漁を終えた。また隣の播磨灘でも、同じ解禁日から実質5日間の操業に留まり、3月6日で今シーズンの幕を閉じた。共に、漁期は過去最短を更新した。
そのイカナゴと共に春を告げる魚「春告魚」として、「ニシン」や「メバル」がいる。ニシンは産卵で近づいて来る日本の北、北海道や東北地方で採られるが、メバルは産卵後、イカナゴと同じく瀬戸内海で漁される。他にも瀬戸内海では、「マダイ(真鯛)」や「クロダイ(黒鯛)」が、産卵の乗っ込み時期である。
出典:2019/04/29付・瓢喜「メバルの種類と特徴」
出典:PRIDE FISH「大阪のマダイ」
出典:PRIDE FISH「チヌ(クロダイ)」
それら色々な魚は、漁師さんの漁で採られるだけではなく、一般の大衆のレジャーとしてのフィッシング(釣り)のターゲットともなっており、マダイは大抵、船釣りの対象魚であるものの、特にメバルやチヌ(クロダイ)は手軽に地続きの港、波止場から狙えるとあって、釣り愛好家からは大変人気が有る。
しかし、そんな大衆に人気の有る魚が産卵時期に釣りの対象となっている事で、魚の数が激減しているという。産卵時期である乗っ込みの時期、警戒心の薄れた大型の魚が接岸して来るので釣りやすく、また年齢が判別出来ない程の歳を重ねた「年なし」と呼ばれる記録サイズが釣れるとあって、漁業資源の危機が有るにも関わらず、多くの人々で釣り場は賑わう。
また、釣り場はどこもゴミだらけで、ゴミ箱が有ったとしてもゴミで一杯にあふれる。家まで持って帰れば良いのにも関わらず、それどころか海中で分解されない釣り糸や仕掛けを海に放り投げて捨てている輩共もいる。そんな釣り客のマナーが悪い事も、魚の数が減る原因となっている。
河川では、「アユ(鮎)」等の魚を育て放流している漁業関係者の管理により、一般大衆の釣り客に場所代として課金されている。海洋に於いても、職業漁による採り過ぎもあろうが、一般大衆のレジャーによる釣り荒れも指摘されている。
出典:おいしい山形『釣りのメッカでは「アユも町民」が合言葉』
瀬戸内海で「シラス(イワシの稚魚)」が混じってのイカナゴの不漁も採り過ぎが一因となっているとも言われている一方で、その瀬戸内海では、例年は夏が旬である「マダコ(真蛸)」が今年はこの冬に採れているといい、逆に冬の間が旬の小型である「イイダコ」が余り採れていないらしい。また同時に、ブリの若魚であるハマチも、この冬に揚がっているという。10年で海流の温暖水が入れ変わる周期が短くなっているとか何やらも、影響しているのではないかと言われる。
タコ、英語ではオクトパス、同様にイカはスクウィドと言うが、日本と同様にイタリア等の地中海料理でそれら軟体動物の魚を食べる他は、世界では殆ど食されていないと聞く。外国では、見た目が気味悪いせいで、悪魔や介入者、侵略者に例えられたりもしている。
出典:Honda釣り倶楽部「マダコの特徴」
出典:ヤマサ「イイダコの柔らか煮」
出典:第一三共・ヘルシーレシピ「呼子のイカ(ケンサキイカ)」
出典:2017/12/02付・漁師さん直送市場「ハマチ(ブリ)の産直通販」
僕は以前、よく釣りに出掛けたものだった。フィッシングにハマっていた頃、最もピークの年、丁度、九死に一生を得る事となった年の前年、2002年の33歳までの頃には、年間50数回も釣行した事が有る程であった。しかし、今から6年前の2014年5月を最後に波止場への釣行はしておらず、また誘われて行った船釣りも翌年2015年3月を最後に、それ以来行っていない。丁度この丸5年間、釣行は全くしていない事となった。
今でも釣りは辞めておらず、一応、僕の趣味であり続けている。また、辞めるつもりもないのであるが、なかなか時間が取れない事も有って行っていない。
釣りは、他のレジャーと比べても良いものだと思う。特に波止場への釣行は気軽で、お金も余りかからず手軽に出来る。高価な船釣りは誘われた時のみであり、殆どして来なかった。
但し、僕の釣りは、連れ立って「ギャーギャー」と騒いだりするものとは違う。家族連れの来ていない、普段余り釣りをしない様な輩共がグループで来ていない、団体や群衆が来ていない、そして、ルアー・マン等のウロウロと歩き回り忙しくしている様な輩共もいない、広々とした静かな所で、独り「ポツン」と寡黙にするのである。
隣の釣り客とは大分間隔が空いており、誰とも喋らず、「ダマ―って」するのである。そして「ボーッと」ウキを眺めるのである。
僕は基本的には「五目釣り」が好きで、カワハギやらベラ、イソベラ等と、俗に「エリート」の釣り客からは「餌取り」として嫌われている魚を釣るのが好きであった。
出典:2018/09/11付・香水亭「カワハギのご紹介」
出典:レシピブログ「赤ベラの南蛮漬け と スイカの塩麴漬け」
そんな五目釣りが好きな僕も、並行してチヌ釣りもやった。
1999年(平成11年)7月に釣ったチヌ(クロダイ)の魚拓
釣りをしていると、季節感を感じる。僕は釣りに凝っていた頃、真冬でも防寒着を来て行ったぐらいであったので、一年通しての釣行であった。
何年間か続けてしていると、例年とは異なる事に気付いたりもする。瀬戸内海の波止場では「タチウオ(太刀魚)」は晩秋から初冬に釣れるものだが、真夏に波止場近くまで接岸していた事が有った。また、瀬戸内海ではまず揚がる事が無いサンマが波止場で釣れていたり、最近ではめっきり減ったアイゴが釣れた時も有った。「異常気象」が近年続く中で、釣行する中でもそれを感じる次第であった。あ、そうそう、1月17日の阪神淡路大震災の有った1995年には、例年では産卵前の秋から冬、そして産卵を終えた後の春先に釣れるカレイが、夏に大漁であった。
出典:2019/09/10付・SankeiBiz「豊島タチウオ・伊吹そば… 地理的表示に4品目追加」
出典:2019/09/09付・大成「秋の主役『サンマ』 環境問題とも関係する不漁の原因とは…」
出典:楽天・Oisiina Shop「真子鰈(まこかれい)」
その様な「異変」に気付く為にも、精神、心を鋭敏にする為にリセットする上でも、静かな所で、しかも出来れば景色の良い所で、また海水が綺麗な所で、誰とも喋らず、黙って、黙々と、「じーっと」、「ボーッと」、釣りをするのである。
ウィークデーの仕事中、「ギーン」、「ガーン」、「ドンドン」と音が鳴り響く鉄工所では、耳栓をしなければ耳を痛めてしまい、ともすれば難聴に成ってしまいがちである。そして、直請け、二次、三次、四次……の下請けの町工場は、いつも大手や親会社が切羽詰まってから「助けてくれ」と仕事を出す特急の仕事が多い為、納期までの日にちが少なく、残業や休日出勤によって追い込まなければならない状況が多い。そんな状況であるので、普段の「ストレス」は溜まる。ストレスが溜まると、人の痛みにも気付けなくなってしまう。
釣りは癒やしになる。僕の釣りのスタイルは静寂の中で行い、また波打ち際での波しぶきや波の音によって精神、心は落ち着く。近年「デジタル・デトックス」として森林浴やハイキングが流行っているが、静かなフィッシングにもその効果が有るであろう。
確かに、皆で「ギャーギャー」騒ぐ事も、ストレス発散になるのかもしれない。しかし、自分達の利益の為に静かにやりたいと思っている人を犠牲にする様にして傍でそんな事をするのは、誠に「傍迷惑」である。
そして、チヌとかメバルという魚は特に警戒心が強い事で知られる。そんな「ギャーギャー」喚いたり騒いだりしている所では釣りにならないし、静かにしてしたいと思っている人にとっては却ってストレスが溜まる「逆効果」となってしまう。僕は並行して夜釣りもしていたが、夜中に海中に向けてライトを照らすのは禁忌であり靴の音、話し声もNGである。夜中、チヌやメバル、そしてスズキが、波止場のテトラポットや岸壁付近にいる。但し、アジやイワシ、タチウオ等は、ライトを海面に向けて照らす事は集魚効果が有る。
出典:ストアカ「魚をさばく初級編イワシを2尾さばく」
出典:2016/11/13付・道の駅ちくら潮風多国「今日のおすすめは、豆アジ!」
出典:2010/07/07付・魚と野菜と私と和の香「鱸 スズキ」
本年の1月17日、国際地質科学連合が、暫定的に「中期更新世」と呼んでいた77万4000年前から12万9000年前の地質時代に、「千葉時代」を意味する「チバニアン」と正式命名する事を承認したと発表した。
チバニアンを命名する根拠となった千葉県市原市の地層には、「地磁気逆転現象」の痕跡が見られる。地球の磁気のN極とS極の逆転が起きる事を前後して、隕石落下の多発や地震、火山の噴火、竜巻、大型台風等の大規模災害が起こりやすいとされる。
あのオウム真理教の幹部が暗殺されるきっかけとなったと言われる、その幹部がTBSテレビに出演中に失言した阪神淡路大震災の「人工地震」の記念日に、「地球温暖化」ならぬ「地球寒冷化」の原因とされる「地磁気逆転」を表す「チバニアン」が「国際学会」によって命名された事は意味が深い。
現在の「世の終末期」、地球の磁気が逆転する、或いは現在進行中で「している」のかもしれない事と並行して、太陽が磁気逆転の経過中に在って四極構造となっている事も、今から8年前の2012年に国立天文台から発表された。
近年多発する「異常気象」、魚の水揚げ状況、最近遠のいている僕自身が静寂の中で行われる釣行、その他、自然と触れ合う中で静かに耳を澄ませば、その異変を察知して、予測、準備に繫がるのではなかろうか。
群衆の中、喧騒に混じっていれば、周囲の洪水、騒音に押し流されるばかりで、気付く事は無いであろう。
新型コロナ・ウィルスが流行っていると言われているにも関わらず、ライブ・ハウス等の群衆、喧騒に混じり感染する輩共もおるのである。
最近釣りから遠ざかっているのであるが、久しぶりに「魚尽し」の記事にしてみた。
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