2011年からここまでの間に日本の本当の仕組みについて多数の著作のある矢部宏治さんが、新作を出されたということで岩上さんのサイトでインタビューがあがっていた。
日本が「基地」も「原発」もやめられないのは「朝鮮戦争」に起源があった!? 岩上安身による『知ってはいけない――隠された日本支配の構造』著者・矢部宏治氏インタビュー 2017.8.2
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/394226
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知ってはいけない 隠された日本支配の構造 (講談社現代新書) |
矢部 宏治 | |
講談社 |
新作といっても、どうやらこれは去年、一昨年出された文字通り驚愕の書籍を、わかりやすく、手短にするというアプローチのものであるようだ。
この2冊の、とりわけ「日本はなぜ、戦争ができる国」になったのか のまとめみたいな感じに見える。
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日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか |
矢部 宏治 | |
集英社インターナショナル |
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日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか |
矢部 宏治 | |
集英社インターナショナル |
私が去年読んだ時の感想はこれ。
日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか/矢部宏治
要するに日本というのは、米国の属国ですらなかったということ。属国というのは一応主権国家に限りなく近い。そもそも、宗主国の巨大な軍事基地が置かれて毎日24時間従属するとかいう仕組みじゃない。属州民の総督も結構苦労して原住民を統治したものだった。
一方の日本はといえば、実のところ米軍の軍政下に置かれたままだった、というのがむしろとても正しい。重要なところは、必ずしも米国のじゃない、ってところ。
矢部さんの新作の目次がこれ。今回は手短にわかってもらいたいというアプローチの本なので見出しも整理されている。
第1章 日本の空は、すべて米軍に支配されている
第2章 日本の国土は、すべて米軍の治外法権下にある
第3章 日本に国境はない
第4章 国のトップは「米軍+官僚」である
第5章 国家は密約と裏マニュアルで運営する
第6章 政府は憲法にしばられない
第7章 重要な文書は、最初すべて英語で作成する
第8章 自衛隊は米軍の指揮のもとで戦う
第9章 アメリカは「国」ではなく、「国連」である
追記 なぜ「9条3項・加憲案」はダメなのか
ここに6つの漫画が載っている。リンクフリーだそうです。
http://book-sp.kodansha.co.jp/topics/japan-taboo#info
そのうちの一つがこれ。私としてはこれが一番、あああ、日本だ~って感じがした。
なんかね。みんな幸せなの(笑)。70年これでよかったんだからこれでいいでしょ?みたいな。だから、基地問題って重要とかいうと、何か特殊な人みたいに思われがち。しかし、これって世界中どこでも、外国軍の基地が自国に長いこと駐留しているってそれだけでも異質な状態なんですよ。しかも、その軍がどう考えても駐留国の国内問題に異常に関与している。特に、統治行為論とかバカげてるでしょう、ほんとに。
が、なぜだかそれすら気付かないってどうなの、と矢部さんは思い、私もそう思う。別に今すぐ米軍基地は全部撤退せよーとか言うつもりはない。何事もバランスだから。でも、この異常な関係は国民によって認知され、その上で是正していくべきだ、という気持ちの整理はしておくべきでしょう。
また、日本の方は、奴隷ではっぴー~!とかラッキー!!とか思っていたとしても、米軍ではなく米国の方の都合が変わったらどうするんですか?という問題もある。この異常な体制は米国民のほとんどは知らないという点も気にしておく必要がある。
それを日本側は、いいやいいや、アメちゃんだってこれでトクしてるんだから喜ぶに決まってる、と売春宿のオヤジみたいなロジックで立ち向かってますが(お前の欲は見抜いてるぜ、みたいな)、これはしかし米国民の預かり知らない欲の処理だということを気にする必要はあるでしょう。
あと、このじーさんの存在も大きい。保守派といわれる人たちはこの人にコロッと騙されて来たということを反省すべき。この一族は軍を当該国から外して戦争に持っていこうという発想の人たちの手先なんだろうなって感じですね。松岡洋祐、岸、安倍と名前は違うがみんなやってることが続いていると思う。
まあ、知ってはいけないなら、狂人の振りでもするしかないですね。
japanese.china.org.cn/politics/txt/2017-08/07/content_41363300.htm
から。
1960年代、多くの国が気候や気象条件に影響を与える方法を考えていた。ソ連は、天候をコントロールできれば、敵に対してはるかに優勢になると考え、研究を行った。アメリカも同様のアイデアに取り組んでいたことが明らかになっている。
ttps://jp.rbth.com/science/2017/08/07/818002
あれは先月末の英語版記事を翻訳しただけですよ。
https://www.rbth.com/amp/814376
面白そうな記事なので、私はたまたまクリップしてました。
ロシアNOWもスプートニクも、日本語版は基本的に英語版(国際版?)からの翻訳です。どちらも人手不足なのか、英語版に比べていつも日本語版が遅れることが多い。