昨日9月10日、NHKスペシャルが「沖縄と核」という、冷戦期に沖縄に1300発の核兵器が貯蔵 or 用意され、それと共にしっかりそれを使う訓練をしていました、という番組を放映していた。
これ自体は別に新しい知見とは言えないのではないのではなかろうか? 日本政府とのやり取りなどではそれなりに鮮明になったことはあったにせよ・・・。少なくともメジャーなところの情報開示は2年前のものだし、公式文書以前にも様々な状況証拠からだいたいそんなとこ、と理解されていたことではなかろうか、など思った。
で、個人的には、まだそこかよ、みたいな気がしてしまった。
アメリカの対中、対ソの格戦略は、冷戦期のことで知られていなかったことが多いですね、ええほんと、みたいな調子の話ではなくて、アメリカが中露の破壊をあきらめないために核戦争になりそうだ、大変だ、という現在進行中の話なんです。
それを伝えきれていないNHKはやっぱり植民地軍政の民生担当用メディアだわなぁって感じ。
あと、沖縄に核配備と並行して韓国にも持っていったというのも今日の問題ですね。これは、北朝鮮との間の停戦協定違反だった。しかし平気でやってたのがアメリカ。北朝鮮ぐらい核兵器で脅かされてた国もそうはないんじゃないかという国だよね、実際。
(だから、アメリカの北朝鮮危機の解説の中にもこの話が出てきている。主要メディア以外では地道に理解可能なナラティブが構成されていっているとも言えるかもしれない)
今回の番組よりも、去年オーストラリア出身で英語圏全体で知名度のあるジョン・ピルジャーが中心になって制作した、The Coming War On Chinaの方が現在にとって適切かも、とか思った。アメリカの対中国の核配備の話を中心に据えて、そこに沖縄も当然含まれてくる。
The Coming War On China自体は1つのドキュメンタリーで、それについてピルジャーがいくつもの番組で語っているので、探せばいくつもyoutubeに落ちている。
例えばこれ。これはRTアメリカの人気番組「The Big Picture」のトム・ハートマンとの対談。
The Coming War On China
こっちはRTのキャスターの一人とのインタビュー。こっちの方が話がわかりやすいかも。アメ人はやっぱダメなんだよなぁ当時者だから、ってところ。
‘The Coming War on China’ John Pilger on his newest film (Going Underground)
The Coming War On Chinaの中で使われていたマップがこれ。前から言っているように、アメリカの世界戦略はユーラシアの巨大パワーをどうやって崩すかって話です、ってのが一目瞭然の地図。
で、今回NHKを見て、全体として、米ソが核競争をしていたからこうなった、という理解を崩してないことは、一体いつまで続けられるんだろうと思った。アメを中心とした西側がユーラシア支配を求めて攻めて行っているという過去200年のベクトルを絶対に示さないつもりなんでしょうね。
もう一つ怖かったのは、最初の方で、アメリカ人の元パイロットの人が、私の仕事は上海に原爆を投下することで、24時間体制で出撃準備をしていた、と語っているのに、字幕では、上海の代わりに共産圏になっていたこと。
なぜ? これは、具体的な攻撃目標を言うとリアルに過ぎる、という判断? 共産圏という語は冷戦を語る語だからこれだと多少危機感がボケる、みたいな? わかりませんが、中国を狙ったと書けないことに疑問を持ったし、怖いとも思った。
■ オマケ
日本にとって現在求められるのは、中国の国際放送か、ロシアRTか、このあたりを好みで好きにみられるような環境じゃないのかな。これではじめて、国際社会ってものが見える。
全部をあたまっから信じるとかいう態度で見るんじゃなくて、別の見方があるんだなと思うだけでまず第一歩でしょう。
アメリカはユーラシア内部に突っ込んでいく本体で、日本はその攻撃隊の一部になっちゃっているわけだから、日米の報道をいくら見たって全体が見えるわけがない。
疑問2 何故共産圏と言い換えた?
疑問3 何故誰もが気付くような方法で上海を共産圏と言い換えた?明瞭な英語だから誰でも気づく。オリジナルを隠蔽したいのであれば、字幕でなく、元パイロットの声に日本語の吹き替えをのせればいいはず。
米朝がスイスで非公式接触
国連安保理の制裁決議が採択される直前、スイスで行われている北太平洋地域の安全保障を話し合う国際会議の夕食会で、北朝鮮外務省北米局の高官たちとアメリカ側の元政府当局者が非公式に接触しました。どのような話し合いが行われたのかは分かっていません。
会議は、日本や韓国の政府当局者なども参加し13日まで行われますが、現在、停滞しているとみられる米朝間の対話へのきっかけになるのか、注目されています。
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米朝がスイスで非公式に接触か
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170912-00018090-houdouk-soci
日本からも、外務省の幹部がスイス入りしていて、韓国、中国、ロシアからの出席者とともに会議に参加する予定。
会議は13日まで行われ、北朝鮮問題で対話の糸口が見つかるかが焦点となる。
https://www.chosyu-journal.jp/review/4561
NHKスペシャル 『戦後ゼロ年 東京ブラックホール』が映しだした世界
2017年8月29日
「500万人の復員兵の多くが病気で苦しんでいる時期に、政府役人、警察、資産家たちが軍需物資を横領した。国家ぐるみの悪質な犯罪だ」と語った。それは、占領下の「国家ぐるみ」の犯罪であった。それは、GHQが東京都の都市計画による復興を妨害し、闇市を野放しにしたことにはっきり暴露されている。そうして、そこでマフィアや右翼、後の政商たちを暗躍させ、新しい植民地的なビジネスの源泉にしたことも浮かび上がった。
また、CIAの機密文書から、「占領軍の諜報機関がソビエトや中国の情報を入手するために一部の戦犯容疑者を利用する秘密工作を行っていた」ことも明らかとなった。旧大本営参謀や右翼要人らが変わり身早くCIAの手先となり、スパイ活動や密輸に手を染めていたことも浮き彫りにされた。
https://kotobank.jp/word/%E5%9B%BD%E9%80%A3%E8%BB%8D-64405
日本と朝鮮戦争における特殊な国連軍
同協定第24条によれば、国連軍後方司令部は朝鮮半島から国連軍が撤退するまで有効で、国連軍撤退が完了したのち90日以内に日本から撤退しなければならない。
在日米軍基地のうち、座間と横田を含めた次の7カ所が協定に基づく国連軍施設に指定されている。
キャンプ座間
横須賀海軍施設
佐世保海軍施設
横田飛行場
嘉手納飛行場
普天間飛行場
ホワイト・ビーチ地区(沖縄県うるま市)
現在も、必要に応じて国連軍参加各国が国連軍基地を使用している。
北朝鮮の休戦協定脱退表明
北侵を前提とした大規模軍事演習を在韓国連軍が実施したことなどにより、北朝鮮側は1994年、1996年、2003年、2006年、2009年、2013年の少なくとも6回にわたり、もはや休戦協定に束縛されないと表明している[56][57]。
2009年5月27日、北朝鮮はもはや休戦協定に効力は無いとみなすと表明した[58]。
2013年、北朝鮮は休戦協定は過渡期の手段であることを意味すると主張した。北朝鮮は平和条約の代替物となるいくつかの提案を行ってきたが、アメリカは真剣には取り合ってこなかった。在朝鮮国際連合軍事休戦委員会(英語版)と中立国監視委員会(英語版)は、長らく休戦協定の管理機能を失っており、事実上除け者にされてきた。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/na/fa/page23_001541.html
2 我が国の国連軍に対する援助
(1)1951年9月,我が国は,吉田・アチソン交換公文により,サンフランシスコ平和条約の効力発生後も朝鮮国連軍が日本国に滞在することを許し,かつ,容易にする義務を受諾した。また,1954年6月,朝鮮国連軍が我が国に滞在する間の権利・義務その他の地位及び待遇を規定する国連軍地位協定が締結された(注1)。
(2)朝鮮国連軍による我が国における施設使用
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共同作業かよ
「今のうちに試し撃ち」
韓国軍によると、玄武2は「北朝鮮のミサイル発射と同時」に文在寅(ムン・ジェイン)大統領の承認を受けて日本海上に発射した。玄武2の最大射程は800キロメートル。韓国南部からでも北朝鮮全域を攻撃できる。韓国軍は北朝鮮が6回目の核実験をした翌日の4日にも玄武2の発射訓練を実施している。
【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部は15日、北朝鮮が同日午前、平壌市の順安付近から東へミサイルを発射したことを受け、東海上に弾道ミサイル「玄武(ヒョンム)2」を発射した。
合同参謀本部関係者は「北のミサイル発射と同時に、順安飛行場までの距離(250キロ)を考慮して玄武2を東海上に発射する射撃訓練を実施した」と明らかにした。
韓米軍当局は北朝鮮のミサイル発射兆候をとらえ、綿密に監視していたという。
北朝鮮のミサイル発射と同時に玄武2を発射し、北朝鮮の挑発に即時に対応できる態勢が整えていることを示した。