日本の中の親イスラエル大臣が、奇妙奇天烈なことをしているわけですが、だがしかし、その当の団体は実のところ確実に信用を失っているところがある。
なぜなら、ナチの被害者を侮辱するな、などと言ってるわけですが、ウクライナではSSガリチアが賞賛され、ラトビアではナチ万歳のじいちゃんが毎年懲りもせずパレードを繰り広げてきたりしている事情に対して、サイモン・ヴィーセンタール・センターは、殆ど何もできていないから。
これは今年のものですよ。紛れもなくナチのガリチア親衛隊のエンブレムがずらり。
SSガリチアのエンブレム wiki
ということから、ナチの英雄化はやめるべきであるとロシアが提案してここ何年か毎年国連で決議を取るわけですが、アメリカとウクライナは反対、
日本やらドイツやらといった国々は、棄権という判断を示している。
賛成:130か国
反対:2か国(アメリカ、ウクライナ)
棄権:51か国
反対:2か国(アメリカ、ウクライナ)
棄権:51か国
ナチ英雄化問題と西側はケツが拭けないお話 2020
ということなので、アメリカ側に依ったこのユダヤ人の団体の信用は今日、よくて凋落、悪くて嘲笑といったところがある。
そこから、アメリカの右派は、そうだ、ユダヤは嘘つきだ~みたいな仕込みをしてきたわけですが、嘘つきなのは現在生きて政治に使ってる糞な奴らであって、欧州からロシアにかけての地面の上で殺されて穴に埋められた人々のことではない。まずは、このトリックに気を付けないとならない。
■ 欧州人権条約に基づき提訴の見込み
そんな中、ロシアの検察当局が、2014年以降ウクライナで起こったマイダン広場の殺人、検閲、差別、クリミアへの水の供給停止といった事態を、欧州人権条約に基づき、欧州の管轄裁判所に訴える用意をしている模様。
Russia files first ever ECHR complaint against Ukraine, over Maidan massacre, censorship, discrimination & Crimea water blockade
欧州側が、ウクライナで当事者適格があるとは到底いえなさそうな暴力団とオリガルヒをアメリカとNATO諸国に仕切らせる、みたいな状況をどうしても改善しようとしないのなら、せめて人権部分について提訴して、改善を求め、もってウクライナ国民の安寧と福祉に寄与せしめる、みたいな方向は大変良いことでしょう。
提訴が受け入れられれば、言論で戦う機会が得られるでしょうから、そこで、あますことなく証言者を立てて双方で事態を明らかにしていったらいいでしょう。
いいでしょうって、まぁその、根本的にアメリカが誇るNGOの奴らの仕掛けのみならず、CIAのオペレーション部分が極悪だったりするわけで、ばらされたらどうなるんだろうという気もするけど、そんなことにめげなければならない約束事はどこにもないので、当事者たちは訴えて、明らかにしていく手法を取ったらいい。
いずれにしても、強いロシア軍が存在している限りやたらな軍事紛争は起こせないんだから、それが確定した中で文民的な手続きに訴えるのは上策でしょう。
■ SWCと使う人は別でしょう
ということで、まぁその今般の日本とSWCの話は、親イスラエル大臣と、日本に向けてオペレーションやってる集団での、何か、目的を持った行動のような気がする。
実際問題、SWCは、20年も前の東洋のにいちゃんの戯れ事をあげつらうことに専心しているような団体ではないと思う。また、上で見たようにナチの親衛隊を賞賛するグループが登場したところで阻止できないわけだから、SWCが最強みたいに言うのはまったく間違い。
つまり、使ってる集団の方が、あるいは、最低限控えめに言って、使ってる集団にも問題があるということだと思う。
そうそう、2015年だったと思うけど、アウシュビッツ解放を記念する式典を、ソ連後継国であるロシアを招待せずに、あろうことか、現在のナチ万歳派を多数含んだウクライナ政権とドイツ、ポーランドでやろうとしていたことがあって、SWCが抗議したことがあった。もちろん、通らないわけです。
そうそう、エプスタイン事件を掘っていったら、現在私たちが知らされている「ホロコースト」というストーリーの筋は、実は結構最近開発されていたようなところがあるんだな、というのも見えた。
エプスタイン事件 (4) マックスウェル家
さらには、そうだそうだ、こうまでユダヤ人を殺せと各地で大っぴらに言っていた人は多分世界広しといえどもそうはいないだろう、というアミン・フサイニーについては、特定の人たち以外には殆ど誰も知らされていなかったと言っていいでしょう。戦争の流れとしてすごく重要なのにね。
ハマス vs イスラエル9日目:アーミン・フサイニーを思い出してみる
ということで、一般ユダヤ人って、ほんと、現在の一般ムスリムと同じだと思う。一部の過激派、一部の巨大な金持ちたちの目的を持った行為のためのネタにされて、犠牲になってる。
■ オマケの考察
こうしたことから考えれば、米国の団体であるSWCはどっちに付くか、実は岐路に立たされていると言っていいように思う。
しかし、逆に考えれば、アメリカも岐路に立たされているといえるでしょう。ユダヤの味方みたいな顔をしながら、実はナチ残党をかくまって、冷戦期には1000人以上アメリカの情報機関にはナチ残党が働いていて、さらに、米と英グループは、それらの周辺の人々を対ソ戦略だという言い訳をしながら、匿い続けてきたことが今日明らかになっている。
それに対して、ナチの極悪な犯罪性を許さないという立場を堅持しているのはロシア。つまり、ユダヤ人の敵はロシアだ、といった古い層の、主に金融屋とプロパガンダ屋が流布しているスローガンは、一般ユダヤ人にとってはまったく見当違いだということになる。
(日本では、この古い層の見解を護持しているように見えるけど、これは永遠ではないかもしれない。)
すると、それは将来のイスラエルの性格にも影響しかねない。
ということから考えると、現在のバイデン政権はナチ残党を切っていく選択をするかもしれない、と考えてみることには合理性はあると思う。もともと抱えてて名誉に繋がる要素は1ミリもない。まぁできるか否かは別として。
(ということは、そもそもナチ側で、断ち切れなかった上に、ポーランド、ウクライナetc.と誼を通じている日本の右派は、唐突に支えを失う可能性もあるかもしれない。
ということはここに「反攻」みたいな動機が生まれる。結構危険)
あんたが言うなイラク人ジェノサイドババア、そして朝日もこんなもん載せるなと呆れました。そんなだからネット右翼一人黙らせられないんです。