なにかこう、で、どうする気なのだろうかと唖然としながら眺めるしかない毎日。
日本の軍拡は規模だけじゃなくて、弾薬庫を北海道集中から南にするとか言い出しているわけで、だから何?って気がする。
南西諸島に燃料・火薬庫増設 抑止力強化へ防衛相表明
国土が5000キロも広がってるわけじゃなし、なんだっていうんだろう? 自分をロシアだと勘違いしてるんだろうか(笑)。
EU諸国の方も、ドイツ、フランス、ポーランドなどが鼻息荒く、劇的に軍事予算を増やしてる。
このへんに小さなまとめ。
で、欧州の場合、その上現在ウクライナに次から次から兵器を供給し、実はNATOの要員も多数入って死んでるだろうと思えるので、そんなところで、ロシアが安価な石油、ガス、石炭をヨーロッパに売る意味があろうはずもない。
今日の自分のtweetだけど、基本はそこだよ、と思う。
そうらしいわけですよ。他にも榴弾砲送ってるわけだし。
— DEEPLY JAPAN (@DTJTakumi) September 6, 2022
それでさんざんロシア人を殺しておいてエネルギー政策は通常通りなんてあるわけない。 https://t.co/Qt3NThtCjZ
その結果、欧州では現在よほどの大金持ちでない限り、高騰する燃料代に大変な思いをしている。コメント欄でも知らせていただきましたが、どこを見えてもそういう話しをたくさん見ます。実際そうなるだろうと思うし、中期、長期はいろいろ変数はあるだろうけど、短期的には先高感があることを意識して暮らすしかないと思う。
個人の苦境だけでなく、あらゆる製造業にとってエネルギーの高騰は何もいいことがない。
ドイツのトイレットペーパーメーカー&ヨーロッパ最大の輸入業者Hakle倒産
— DEEPLY JAPAN (@DTJTakumi) September 6, 2022
日を追ってえらいことになる。家庭用は原発やら薪やらで足せても製造用エネルギーの代替がない。 https://t.co/yvXcVwwjnm
ネット上では、ネトウヨっぽい人たちが、ドイツは原発を稼働させよ~とか言ってるけど、原発を稼働してできるのは電気で、製紙業界は電気で紙作ってないと思うよ。まして重化学工業、化学分野はそう。たいてい天然ガスでしょう。そこをすぐに、よーしドイツに多い褐炭でやれとできるかというとこれも大変でしょう。ついでにいえば、その設備投資はまったく生産性に寄与しない投資なわけで、それが産業大国全体の施設変更に使われるとしたら、ものすごい無駄金になると思う。つか、その石炭でさえ、ロシアからの輸入が多いのがヨーロッパ。
製鉄は電炉にするったってその電気はどうするんだろうし、製品に限界があるのでは? 大変。ヨーロッパの工場を閉めるところが出てきた。
The world’s second-largest steelmaker, ArcelorMittal, is the latest industrial company to announce a plant closure in Europe due to soaring gas and energy prices 🚨 pic.twitter.com/SK3ZTLelHI
— Wall Street Silver (@WallStreetSilv) September 5, 2022
どうなるんだろう・・・?
■ 気がついた時には
しかも、これで終わらない。なぜなら2、3か月で終わるわけじゃないから。
欧州はエネルギー危機だが、インドや中国はメジャーなサプライヤーを変更しているわけでもないので、単に市場の変化のあおりをくっているだけ。欧州が各地から買うことを受けて値段が上がっても、ロシア産がこのまま別の値付けでいくのなら、常に一定数量が欧州、日本、アメリカとの比較において安価になる。
(ロシアは自国産のコモディティー全般について自分のところの評価基準、建値という構成にしていくだろうとみえる)
つまり、この部分が、ロシアによるユーラシア諸国(または、非ナチ国)への支援になる。それで十分自分んちが儲かって、基地外ナチ国が軍備を整えづらいのなら安全保障に寄与する、ゴーだ、とロシアが判断したとして誰が責められよう?
それはつまり、欧州、日本、アメリカの競争力が下がる可能性を招来している構図なわけです。この危機が始まる前でもドイツ、日本あたりと中国の電気代は3倍ぐらい差があったのに、これがずっと開く。ちなみにロシアの電気代は中国より安い。
中国とロシアだけでなく、ロシアとインドの関係も前よりさらに良い。今まではどちらかといえば安全保障、外交関係者にとって良いがビジネスは必ずしも、という局面が多かったと思われるが、ここのところはビジネスにとって良い。
石油しかり、その他の財とサービスしかり。ロシアは現在、3月に西側諸国の多数の企業が一方的に商売たたんで出て行ったので、その穴埋めに忙しい。そこにインドが結構うまくフィットしているんじゃないかと考えられている。インドは巨大な製造業国家だから、売り先ができて万歳でしかないでしょう。
Western sanctions bring Russia and India closer – analyst
一体全体どうするのだろうかと言ってみたところで虚しい。
だがしかし、それにもかかわらず、イギリス、アメリカはウクライナで人殺しを続けることによって、その切れ切れの「成果」をもとにしたウクライナはクリミアを奪還できるのだ式のプロパガンダ体制を堅持するらしい。
これはもうほとんど、全体の勝利はもうとっくにないと知りながら進むインパール、みたいな感じだわなぁ。ナチの方でいえば、ソ連領だったウクライナを追い出されたあたりでもうやめればいいのに、まだまだ全然頑強に作戦行動を続け、まったく無意味に死傷者を増やし破壊を繰り返していたことを思い出させる。
いやほんと、デカい賭けをしたもんだと思う。
■ 失敗したプロジェクトをさらに進める
で、こうすると、いやそれこそグレートリセット派の本意なのだ、と言う人がいるんじゃないかと思う。ドイツ政府のグリーンの奇妙な動向などはグレートリセット派の流れなんだろうとも思う。
しかし、多分、グレートリセット派はあらゆるところでロシアに邪魔されて、彼らが思った通りには進められていないんじゃないのだろうか。3月にロシアを崩すはずだったところで逆にルーブル払え路線に覆されてるわけだし。
ワクチンも当初やろうとしていたことができなかったと思われる。
そこに、米では、インフレ対応が先だとポール・ボルカー路線もいとわずのパウエルが確固たる利上げ路線を取っているので、チープ・クレジットを振り回す派(グレート・リセット派はおおむねこの派)もやりようがなくなってきた、ということではないのかと想像している。
だったら一回まとめろよ、なんだけど、それすらできない。止めたら、犯罪者として処分される人が多数だから、じゃなかろうか。それもまた、負ける戦争の終わり方そのものだ。
■ オマケ:3婆+後続婆
私は結構前から、ドイツのこれらの女性たちはドイツを壊していると言ってきたわけですが、この人たち、どうしてこんなことしたのだろうかと、私はドイツ人ではないし、あまりドイツびいきでもないが、それでも唖然とする。
全員酷いけど、国防大臣のクランプ・カレンバウアー(左)が、去年10月核ミサイルぶっぱなす用意があると言い出した時には、これはもうダメだろうと思った。
核ミサイルでロシアを脅すのだと叫ぶドイツ国防大臣
次の国防大臣(また婆)は、ロシアがNATOについての提案をしたのを受けて、ロシアに命令される筋合いはないと言い放った。
両方にとっての安全政策を考えようという提案を、軽く蹴ったわけです。
そういえば、ラブロフが、アメリカの方がまだしも外交的な返事だったと言ったのを覚えている。
なぜ、これら女性政治家が嫌いかというと、ポリティカリーインコレクトのレッテルを恐れず言うと、男性に比べ妄想激しく、現実を見ない、この傾向が極端。
イギリスの婆、首相就任後初めての仕事が、ゼレに電話。ロシアを追い出せとばかり鼻息の荒さじゃ負けません。バカのくせに。
エネルギー危機に補助金を出すという話。コロナもそうだったけど、経済活動を破壊しておいて、補助金を出す。この繰り返しが何をもたらすのか。
私は、補助金中毒なんかにはなりたくない。
しかし、しかし国民は身近な生活の現状不安を肌で感じ始めた。嘘という、それはまるで泥船政治、徐々に沈没していくのでは!?地球は西側だけのモノではない。世界の人々すべてが主人公。
地政学という言葉をよく見かけるが、何を意味している内容なのか解らず素通りしてきた。ル・ペンの発言で深く気になりネット検索してみた。その結果一番端的で今の政治環境を理解する上で参考になると思えたのが以下です、(自分なりに勝手に要約)。
「地政学という言葉を初めて用いたのは、スウェーデンの政治学者ルドルフ・チェーレンです。チェーレンは、国家を生物のように捉える『国家有機体説』を他の地政学者らと提唱した人物です。『生物である国家は、生命の維持に必要な資源を獲得しなければならない』と主張した。ドイツの軍人で地理学者のカール・ハウスホーファーらが主張した『生存圏』という考え。『生存圏』とは国家が自給自足するために必要な領土のことで、不足した場合は生存圏を拡大しても問題はないとされていました。かつての『地政学』では、国を大きくするために他国を侵略することは当然の権利だと考えていたのです。そして、この理論を利用して、自国の侵略政策を正当化したのがナチス・ドイツでした。ナチス・ドイツは、『生存圏』などの考え方を背景に、オーストリアや東欧、ロシアへの軍事侵攻を推し進めました。しかし、『生存圏』の考え方は、第二次大戦後は否定されています」
西側が豊かさを求めて「自由、民主主義を旗印」に必要な資源や富を強奪する「生存圏」は不滅と理解しました。同時に東側は西側のこの「生存圏」から国を、国民を護る為に戦い抜かなければならぬ事をも。