プーチン大統領と読売&日テレの人が会談をしていた。その内容については改めて書くとして、秋田犬ゆめちゃんと日本のおじさん再開す、の場面が面白かったので貼っておきたい。
'She is being a guard dog' - Putin jokes as his pet barks at Japanese journalists
ゆめちゃんが見知らぬ人間やシャッター音、ライト等々のただならぬ環境にひとしきり吠えて、プーチンがまぁまぁととりなした(?)ところで、日本のおじさん二人とプーチンが席につく。
そして、プーチンはこう切り出して、既に笑ってる。動画3分目ぐらいのところ。
あなたがたが私のペット「ユメ」と会いたがっていると聞きました。
これって、俺は知ってっるぜ、あんたらジャーナリストがユメは行方不明だの、死んだの、殺されてるだの書いては煽ってるのをな、って意味でしょ?
それに対して、読売&日テレのどちらかのおじさんが、お忙しいところお時間頂戴いしてありがとうございます、と日本人らしくちょっとお辞儀っぽく頭を下げた後、
会談の最初が、このようなことで、ちょっとびっくりしましたが、
とか言ってる。ジョーク&スパイ素質が足らん!
この会談の冒頭セッティングをおじさんたちは知らなかったということは、プーチンサイドが、死んでないんだぜ、をネタとして見せたってことがこの短い動画で確定やないの、とこれもまた笑ってしまう展開。
おじさんたちは、笑顔笑顔笑顔で、外国人は単純に、日本のジャーナリストが笑ってる、と思うだろうけど、これは私は日本人だからわかる。この笑顔は張り付いたら最後それ以外できない笑顔。つまり、固まってるな、って感じ。
さらに、ゆめちゃんにとってこの二人の日本男性は、あんたたち誰、あんたたち何者!状態で、日本の犬が~とか言い出してもまったく無意味になってる気もする。ゆめちゃんたらすっかり大きくなって、秋田犬というよりなによりもプーチンのガード犬になってる。
読売&日テレといえばCIA御用達なんだから、「露助このやろう」とか、「返せ北方四島!」とか、はたまた、お前は4年後には財政破綻なのだ、わははは、とかいう常日頃の意気込みはないのか、とか煽ってやりたい気もするぐらい、なにか、おじさんたちは、プーチンwithゆめちゃんに負けましたって感じがする出会いでございました。
それに対して、ゆめちゃんは行方不明とか言って死んだのと示唆した張本人たる(だよね?)産経はやるもので、
プーチン露大統領に贈った秋田犬「ゆめ」生きていた! 日本メディアのインタビューに登場
http://www.sankei.com/world/photos/161213/wor1612130032-p1.html
と受けてる。
このへんのセンスは好きだわ、産経。根性ある。あはははは。
いろいろあるけど、この手の悪ふざけ風のコミュニケーションができる関係は悪くないと思います。
しかし、この面白さは日本人にしかわからないわけで、この話を世界中のロシア草の根とも共有したい、書き込もうかとちょっと迷ったが理解させるのが難しそうなので、とりあえず今日はやめた。
この動画はRTにあったものでまぁプーチン動画なので8万ビュー(半日後14万ビュー)とかになっていた。コメント欄は、そもそも何が起こってるかわかってないわけだから、普通に犬をほめたりなんだり。
しかし、面白いのが一つ。
犬はジャーナリストが嫌いなんだよ。犬は邪悪をかぎ分けられるから。
これは素晴らしい!
むつごうろうなプーチン、っていいですね。あははは。
しかし、この世界一忙しい大統領、ちゃんと秋田犬のマスターになってるわけで、時間使ったんだろうなと思いました。
秋田犬はいい犬だってのはいいとしても、こんな大きくて飼うのが難しい犬を贈るというのは、私はあんまりいい考えじゃないと思います。
ずいぶん遅い事後報告になり申し訳ないのですが、拙ブログにこの記事をリンクさせていただきました。
おそロシア、おもロシア♪とか云って、たまにロシアの陽気でおおらかな側面を(お笑いネタとして)取り上げていたんですが、シリア情勢やトランプ大統領の誕生など、劇的ともいえる変化を目の当たりにして、久しぶりにロシアのことを書きたくなり、露日関係というか、2国間の外交レベルの差を象徴的にとらえたこの記事を、拙ブログの数少ない読者のかたがたに知って欲しいと思ったのです。
そして何より、西側(当然日本も)が垂れ流す“ロシア=悪い”プロパガンダに対するささやかな抵抗をせずにいられなかったのです。
DEEPLY JAPANさんのブログは、「あ、そういう見方があったのか!」という分析が満載で、いつも更新を楽しみにしています。
またリンクさせていただくこともあるかもしれませんが、できれば今後ともよろしくお願いいたしますm(_ _)m
わざわざお知らせありがとうございます。
いろんな見方をする人が出てくることを私も望んでいます。私は別に特別ロシアファンだったわけではありませんが、日本語環境で出ているロシアの話がおかしすぎるだろう、と思い立ちだんだんこんなことになりました。
番犬なので、主人には懐きますし忠実ですが、主人以外には吠えます。まじめな犬なのです。
兄弟犬に「希望」という犬がいて、兄弟姉妹で「夢」「希望」というわけです。将来の国交回復の期待を込めて贈ったものと思われます。