今週は忙しかったのでtwitterにもブログにもあまり時間を割けなかった。
ウクライナ方面は、クリミア橋爆破からロシア軍がキエフを含む都市部のインフラ破壊になり、その後ロシアはますます部隊増強、NATOウクライナはヘルソンに拘り、ドンバスのアルチェモフスク (バフムト)を落としそう、といったところ。
全体としては、こんな感じだった。
総じていうなら西側の軍事支援はロシア軍を弱体化させる役にはほとんど立たなかったが、民間人は余裕で殺せる、ですね。
— DEEPLY JAPAN (@DTJTakumi) October 21, 2022
そして弱い弱いと仮想戦記書いてたが、そのロシア軍が警察モードをやめて戦争モードに入ろうとしているので、西側各国は気が狂ってる。今ここ、って感じ。 https://t.co/TY87dspWv1
ロシアが警察モードをやめて、戦争モードに入るための諸々の準備を着々と重ねていることがよく知られてきた一週間だったっぽい。特に、西側との戦いに入れるよう法整備をしていたところが目についた。
といって、別に今週初めてこんなことを考えたわけではなく、前々から、もしこれがダメなら次はこう、ここもダメなら次はこうというプランニングとシナリオがたくさん用意されていて、その中で現実に選択していっているという感じだね。
それに対する外野は、西側主流メディアの見解では、世界中が一致してロシアという孤児を扱ってる「つもり」なんだろうけど、実際には別にそんな感じはない。
具体的な武器弾薬の性能、プランニングの問題以外でも、シリアが欲しくてISを、ロシアを潰したくてナチ残党を使ってるアメリカという国に対する、拒否反応というか、がっかり感は静かに着実に広がっている。
西側指導者層なる集団は、世の中の人が全員馬鹿だと想定しているわけだが、意外にもそうでもないんだよ、といつ気づくんだろう?
うれしいか、こんなの?

それかあらぬか、今日はこんなスレッドを見た。
大変いいスレッドを示されている。
— DEEPLY JAPAN (@DTJTakumi) October 22, 2022
米統合参謀本部:ウクライナで負けると現行秩序が壊れる
に対して、人々が、だからロシアがんばれって応援してんだよと応じる。「人々」は特にロシア人じゃない https://t.co/US6KCqn5pu
■ 金利問題
そんな中、西側では、なにか金融市場がとても不安定。夕べ、ごく短時間でドル円が6円ぐらい円高方向に触れたりしていた。なかなか見られない景色。

これは別にドル円だけの問題じゃなくて、米連銀の利上げの方針がタカ派、つまり、後2回0.75をやって年明けもより少ないがまだ上げる、とかいう方針が織り込まれていたところに、いやそれは決定ではなくてハト予想の人もいるんだ、みたいな記事がWSJに出てきたところがきっかけだったんじゃないかと言われている模様。
そこからガタガタっと株が動いて、その連想からドル円の一方的ドル高に多少待った、みたいになっていたところに、上手に介入の手が入ったんじゃないのか、と。
で、それもあるけど、私は、この度のドル円介入は、ある意味内緒の協調介入、あるいは協調示唆による脅しの効果かもな、とも思った。これ以上ドルが一方的に高くなることを望んでない&日本の経済が壊れすぎることを政治的に望んでない、というアメの誰かがヘッジファンドなどを牽制する、ぐらいのことはありそうじゃん。
そして、そう考えると、この変な発言の謎が解けるのでは?
150円台に円安進行、神田財務官「介入の原資は無限にある」と急激な変動をけん制
財務省の神田真人財務官は20日夜、東京外国為替市場で円相場が一時1ドル=150円まで下落したのを受け、「今まで以上に過度な変動が許される状況ではなくなっている中で、我々は必要な行動をとれる態勢は常にできている」と市場をけん制した。
円高対応は自国通貨をいくらでも刷って通貨を毀損すればいい(円の価値は下がる)、その意味である種無限。しかし、逆は手持ちの外貨を売って円を買うんだから、こっちは有限と考えるべき。が、財務官は無限だと言った。少なからぬ人は、何を言ってるんだ?と思ったわけですが、言った。
それは無限の人、つまり自国通貨持ちの米と何かできてるって話だったんじゃないのか、と思ってみたりする。
いずれにしても、もし内緒ごとがあったとすれば、そういうのは必ず「お代」があるわけだから、何か不利なことを結ばされたかもしれないし、また、ファンダメンタルズに逆襲されるだけだ、というところもあるかもしれないので、いずれにしてもいいことはあまりないだろうと思われる。
そして、アメリカがどう、EUがどうとは独立に、根本的に、中央銀行が利上げしようにも動けません、動くと大変なことになりすぎるからです、という事態に陥っているのが日本。それは、よく考えれば、まぁ30年越しの話ではあるんだろうけど、決定的にドカーーーーーーーンと事態を動かしたのが、安部の経済法とでもいうべき、いわゆるアベノミクス。
面白いなと思うのは、誰が考えても、この、盛大にもてはやされたアベノミクスに主流メディアは言及したくないらしい。円安は投機筋のものといってみたり、筋がよい議論でも、日本の構造が要因です、とか言うにとどまってる。
それはそうなんだけど、アベノミクスはそれを打破すると言って出てきた、そもそもとてつもない大博打だった。そして当たらなかったのでこうなった、って感じなわけだが、それを冷静に見ようという雰囲気はない。
■ 変わった
主流メディアがどう言おうが、市場参加者が何を言い出そうが、だがしかし、ここ1年かそこらではっきりしたことがあり、このトレンドを覆すことはまったく容易ではない。
それは、緩和に基づく資金じゃぶじゃぶ、低金利、にもかからわず低インフレという西側各国が謳歌してきた仕組みは終わったな、ということですね。
脱炭素騒動あたりからのオイルショックにアメリカはドル高誘導になる事も過去からのパターンだった。
金融やりたい放題の末のリーマンショック。
金融機関救済のための、超金融緩和。
ダブ付いたカネは、不動産に、株式市場に。
ホームレスが増える一方、株式が最高値をつける異常。
追い討ちをかけたのが、コロナ給付金。
市中に出回るドルが増えれば、ドルの価値が下がるのは当たり前。
インフレは当然の帰結。今は薬物中毒者のヤク切れ期。コロナ期、あれほど盛況だったスーパーが、今は週末以外閑古鳥が鳴いている。不況の足音が確実に聞こえる。イージーマネーが通りすぎた後の荒んだ光景。
アベノミクスは、結局、日本を欧米並みに金融緩和中毒にしたということ。日本はいつまで金融緩和というヤクを打ち続けるのか。
しかし、よく考えてみると、ロシア(プーチン)は一番最初の段階から明確に「特別軍事作戦」であると言っていて、いわゆる「戦争」ではないと断定していた。ところが、
それなら、なんなんだ!?との疑問が当然湧いてくるが、
「静かな激動:ロは警察行動」
だったと解釈すれば今までの数々の謎が全て納得です。
日本の自衛隊を含め軍隊とは、自己完結型の組織なので内部に病院、郵便局、自動車修理から風呂屋や食堂など社会にあるものなら何から何まで無い物は無い。しかし、
そもそも軍隊にしか出来ないこととは『破壊と殺戮』だけなのは、その装備を見れば一目瞭然。
『破壊と殺戮』だから日本国憲法では、明確に軍隊の保持を禁止しているのである。
ロシア軍は最初の1週間だけは空爆してウクライナ空軍を無力化して制空権を握るが、その後は何故かネオナチ親衛隊テロリスト集団に対する警察活動に徹して、社会インフラを破壊することを徹底的に回避する「良いお巡りさん」だったのですよ。チェチェン首長が不満に思うのは当然で、軍隊でも警察の仕事は出来るが、そもそも戦争を起こす心算がロシア(プーチン)には最初からなかったのでしょう。ロシア軍の警察活動が軍事に転換するかどうかは今後の成り行き次第です