ミンスク合意で終わっていればよかったものを正面衝突に至らせ、9月に一斉攻撃失敗、9月30日に4州がロシア入りしたところで、既に、ミンスク合意に戻れないことが確定した(今更何を、という感じだが)。
ミンスク合意はウクライナの東部とキエフ政権が話し合って結果的に連邦制にしたらいいだろう、という構想。つまり領土的一体性が保たれる。だけどその時点で既にクリミアはロシアに戻ってしまったので、ウクライナの過激派と西側はそれが認められなかったと言っていいんじゃないのかなと思う。19世紀以来、英米仏独と一体どんだけウクライナ、分けてもクリミアに執着してるんだよ、って感じ。
ちなみに、ソ連崩壊後、クリミアはウクライナの支配に屈したことは実質上1度もない。ロシア入りを熱望しっぱなしで結果的に高度に自治的な自治共和国になっていた。
だから、自分のもののように語ってるゼレンスキーはおかしい。そして、ナチのコラボレーターのじいさんから引き継いだロシア憎しを体現したカナダのフリーランド副首相とか、ナチが勝ったはずだったのにという感情を持ち続けた一生だったソロスも、みんな、ウクライナを自分のものだと想定して生きている。気持ち悪い。
さらに、気持ち悪いですまないのは、ゼレンスキーの、ウクライナは核兵器を諦めた、だからこんなめにあっているのだ、などといった類の発言。
ウクライナはソ連邦の一部で、核を持っていたのはソ連。ウクライナという場所にあったのはソ連の核で、それはソ連の後継国であるロシアが一体として引き受け、管理した。
だから、ウクライナ国が核を持った国だったことはない。
にもかかわらず、持っていたかのようなことを言い、持ったこともないものが無くなったといって嘆く。
この態度は非常に問題。そしてもちろん、それはゼレンスキーが一人でやってるのではなく、この30年間一貫して西側の親ウクライナの人たちが勝手なことを言い散らかしたせいで、そう思い込んでいる人はそれなりにいると思う。
こういう人がいたからといって何かが起こるほどロシアは弱い国ではないので、多分大したことにはならないが、そうでなければ、この妄想がまた将来の禍根になる。
ミンスク合意はウクライナの東部とキエフ政権が話し合って結果的に連邦制にしたらいいだろう、という構想。つまり領土的一体性が保たれる。だけどその時点で既にクリミアはロシアに戻ってしまったので、ウクライナの過激派と西側はそれが認められなかったと言っていいんじゃないのかなと思う。19世紀以来、英米仏独と一体どんだけウクライナ、分けてもクリミアに執着してるんだよ、って感じ。
ちなみに、ソ連崩壊後、クリミアはウクライナの支配に屈したことは実質上1度もない。ロシア入りを熱望しっぱなしで結果的に高度に自治的な自治共和国になっていた。
だから、自分のもののように語ってるゼレンスキーはおかしい。そして、ナチのコラボレーターのじいさんから引き継いだロシア憎しを体現したカナダのフリーランド副首相とか、ナチが勝ったはずだったのにという感情を持ち続けた一生だったソロスも、みんな、ウクライナを自分のものだと想定して生きている。気持ち悪い。
さらに、気持ち悪いですまないのは、ゼレンスキーの、ウクライナは核兵器を諦めた、だからこんなめにあっているのだ、などといった類の発言。
ウクライナはソ連邦の一部で、核を持っていたのはソ連。ウクライナという場所にあったのはソ連の核で、それはソ連の後継国であるロシアが一体として引き受け、管理した。
だから、ウクライナ国が核を持った国だったことはない。
にもかかわらず、持っていたかのようなことを言い、持ったこともないものが無くなったといって嘆く。
この態度は非常に問題。そしてもちろん、それはゼレンスキーが一人でやってるのではなく、この30年間一貫して西側の親ウクライナの人たちが勝手なことを言い散らかしたせいで、そう思い込んでいる人はそれなりにいると思う。
こういう人がいたからといって何かが起こるほどロシアは弱い国ではないので、多分大したことにはならないが、そうでなければ、この妄想がまた将来の禍根になる。
さらに、こんなこともある。
これはプーチンがつい最近(昨日あたり?)話したものらしいんだが、ポーランドがウクライナ西部を取って、バルト海から黒海までを結ぶ大国になるという構想を持っているという話しをしてる。
これは重要な暴露。
— DEEPLY JAPAN (@DTJTakumi) November 4, 2022
このハイエナの夢と、ポーランド人のブレジンスキーの夢が重なって米国の外交方針が異常な方向に行った、とも言えるから。DS直属部分以外の欧州各国は付き合いきれないと思ってるよ、ほんとは。 https://t.co/ZmIEm8ejr0
いわゆるインテルマリウム構想のことですね。
今年2月、イギリスはポーランドとウクライナとある種の3国同盟を結んだわけですよ。これが結局、こういう構想を進める下地だったんでしょう。
British–Polish–Ukrainian trilateral pact
https://en.wikipedia.org/wiki/British%E2%80%93Polish%E2%80%93Ukrainian_trilateral_pact
https://en.wikipedia.org/wiki/British%E2%80%93Polish%E2%80%93Ukrainian_trilateral_pact
異常なウクライナ押しの先にあるのは、インテルマリウム構想なる物騒な構想だろうと思う。これが潰れない限り、ロシアとヨーロッパの間に平和はないですね。
ボリス・ジョンソン辞任&まだ何も始まってない by プーチン

これもまた、どうしてポーランドにそんな物騒なことをする権利があるのか誰もわからないけど、一部のポーランド人は確実に、これはそうあるべきだ、って思ってる。
プーチンも、第二次世界大戦に至るころ、たくさん話されたと言ってるが、そう、この時代のポーランド支配層の誇大妄想は、これまでのところあまり話題にされていないが、非常に危険だったんだろうと思う。妄想があるから、例えばアメの財界人の誰それ、イギリスのなんちゃら卿が乗ってくれているとかいっては、影の関係ができていって外交方針が固まり、それが現実とあわなくなっていく、みたいな感じで危険度があがる。
一部の西ウクライナは昔ポーランド領だったのだ、という言い方もよく聞く。
しかし、現代のポーランドという国は、ベルサイユ条約の産物として、周辺のどこにも、つまり、2つのドイツ系の国にもロシアにも相談もなく出来たもの。いってみればアメリカ覇権の直轄領みたいなもの。
その前は、知られているように分割されて何百年も経ってるわけだから、そこにポーランドがあった、そこはポーランドだという時、それはどういう程度のものなの?というものでしかない。200年前にそうだったから返せというのなら、アメリカ合衆国の大半は先住民に返せよ、って話だよ。
で、ポーランドのこの物騒な妄想を潰すためには、現代ポーランドはベルサイユ条約によって作られた、アメリカ覇権の直轄領である、したがって、大昔に領土であったかもしれない、そうなるべきだった、といった類の言を受け入れることは無茶であり、物騒であるという考えを広げるべきだと思う。
で、とはいえ、多分、ここらへんは現代史の結構なタブーなんだろうと思うわけですよ。よくよく見れば、一体誰がこんな地球分割会議みたいなのでいいっていったんだ?と思うけど、通っちゃった。
ここらへんは今後の課題ではある。
■ 正統DS問題
しかしそこに至る道は、多分前よりはだいぶ道がついてきた気がしないでもない。こうして人が歩けばそこが道になるのです、といったところ。
今年のヒット作としてはこれでしょうか。今年6月に出た本。
American Exception:Empire and the Deep State
アメリカの例外:帝国とディープステート
というあんまりおもしろくないタイトルですが、しかし実際まさしく、アメリカは自分だけあらゆるものの例外として法の上にある存在みたいな規定の仕方をしちゃっているが、それは別に秘密でもなんでもなく、そういう構成になるにあたってむしろ鍵になるのがディープステートなんです、という本といってよさそう。
ディープステートがいるのか否かでも、存在の中身を追うのでもなくて、deep stateが、public state(普通の国)を支配してる、控え目にいっても強くコントロールしているという構造を問題にしている。
ケネディが大慌てをしたいわゆるキューバ危機(ほんとは「トルコにミサイルなんか置くからこうなった危機」)での顛末とかアフガニスタンでテロリスト使おうと画策したり、といったことは、明白に、パブリックのあずかり知らぬ間に行われた。アメリカ人が議論して冷戦にしたわけでも、アメリカ人が討論の果てにムジャヒディーンを歓迎したわけでもない。
アメリカの民主主義はファサードである、と既に1950年代に言った人がいたらしいんだけど、パブリックが、自分たちが中心になって運営している国でございます、民主主義でございますと思わせてるけど、既定路線作ってるのはディープなところで、それがずっと生きてるんだよ、という構造理解のすすめ、とも言えるかも。
未読なのになんでそんなことを言えるのかというと、この若い著者Aaron Good がネット上でたくさん話しているのでそれを聞いたから。
例えばこれ。
Criminality of US empire and deep state with historian Aaron Good
若いというのが非常に良いんだろうとも思った。つまり、こんなにたくさんいろんな資料があるんだから、それを素直に読んで毎日の事象をおっかければ、そんなに理解に苦しむような話じゃないでしょ、という感じがある。
アメリカというのは皆さんが想像しているより遥かに悪いです、アメリカは民主主義というよりオリガーキ支配です、ロックフェラーはその代表格と苦痛もなく言ってる。アレン・ダラスが構造を作って行く下りなども面白いし、この道徳なきおっさんを追いながら、アメリカがインドネシアを狙っていく話などは、恐ろしいとしかいいようがない。
また、今日的な問題としては、deep stateはナチに入れ込んでた人たちがいただけでなく、戦後も一貫して悪いとも思ってない、アメリカはナチの楽園になってましたの話も盛り込まれている。そして、日本もこれと同様で日本はエスタブは変わってない、ヨシオ・コダマという戦犯になるべき男の話もしてた。
そもそも、戦後、WACL(世界反共連盟)という組織が作られてたけど、これはだって、考え方としては、枢軸国側がいってたanti-commintern pact(防共協定)と一緒でしょ、ずっとそうなんだよ、と笑ってたりもする。
deep state側の人たちが鉱物資源を狙ってるのみならず、アヘンの利益も大きい、これはアフガニスタンのところでポンと出た話ではなく、イギリスのアヘン戦争の頃も、WW2の頃もそう、そもそもアメリカが金持ちになっていく過程で大金持ちになった人たちの中にはアヘン貿易で儲けた人がけっこういる、etc。
思い付くままを書いただけだけど、要するに、多くの場合タブー化されていて、表では大っぴらに言わないお約束になっていたことを、こんなに記録あるのに?と思う世代の学者が大部の著作をものにしたといったところか。
オリバー・ストーン、ピーター・カズニックが推薦の言葉を書いてるみたいだけど、実際これは彼らの「オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史」のハードコア版と言えるかもしれない。
■ 相乗効果
で、なんでこういう世代が生まれるのかというと、インターネットという便利なものによって検索が異常に簡単になったこともそうだけど、もう1つ重大なことがある。それは、アメリカの例外主義(=無法主義)によって、えらい目に合ったところの人たちが、ウチにも資料あるからな、とものを言うようになり、その流れが止めようもなくなったから、というのもあるでしょう。
そこで、やたらに検閲したがる西側社会になってるんだろうなぁと思う。特に、ヨーロッパがロシア・メディアの排除に熱心なのは現行のウクライナ問題だけではないと思う。
大変だけど、面白い時代だ。
■ オマケ
著者アーロン・グッドが、思わぬ組み合わせに出てきて、それがとてもよかった。一番右のまだおにいちゃんぽさのある人がアーロン。
左のおじさんはスコット・リッター、真ん中のおじいさんは元CIAアナリストのラリー・ジョンソン。

二人の現場の人と絡むというのはこの人にとって新境地だろうけど、御用学者じゃない人による歴史事象を抑えながらの分析という、デマだらけの現状にとって大変役に立つ役割があるよ!と思った。
政治科学の博士号を持つ人が書く構造分析だから、そういうのが好きな人、つまり書斎派に好まれそうな本になる確率が高いわけだけど、それじゃ惜しい。じいちゃんたちに揉まれて、地政学興味のクラスターに読んでもらったらいい。地平が広がる!
■ 参考記事
アメリカが「許した」731部隊とナチ残党
ウクライナのナチは戦犯逃れと西側支援の産物 by ザハロワ
https://blog.goo.ne.jp/deeplyjapan/e/d5544601adda5a5ecd30fd291970950f
https://blog.goo.ne.jp/deeplyjapan/e/d5544601adda5a5ecd30fd291970950f
戦犯逃れと西側支援の産物:極東編
又、落合信彦氏が言っていたナチス残党の楽園は、アメリカそのものだったと言うのが20世紀の真実だったと言う落ちですね!
「ヨーロッパがロシア・メディアの排除に熱心なのは現行のウクライナ問題だけではないと思う」
ネット社会で真実が隠され、それも限界なんですね。ネット社会を善人が利用して悪党の嘘を暴く、そんな時代が始まっている?!、何か私も嬉しい。
選挙結果がどうであれ、構造自体は絶対に変わらない。メディアが青だの赤だのと騒ぐのは、有権者向けのエンターテイメントに過ぎない。
イーロンがTwitterを買い取り、一部で言論の解放者のように受け止められているけれど、私は危惧している。バイデンのツイッターにFact Checkをし、Scott RitterのTwitterを排除する。私的権力が言論の統制者であることに変わりない。このEV成金は、一体何者なのか。宇宙の次は言論のツールをモノにし、一体何をしたいのか。
https://www.youtube.com/watch?v=LWzTnOp6_kI
まだあどけなさの残る顔つきのアゾフ兵士が、マリウポリでの自分の部隊の犯罪を告白しています。語る行為の悍ましさと彼の無表情さに強い違和感がありました。西側でこのビデオを公開しても、自白を強制されたのだろうということにしかならないのでしょう。しかし彼の話は事細かであり、事実だと思います。無論、ロシアが侵攻しなければ、冒頭の話に出てくる一家の悲劇はなかったのかも知れませんが、アゾフの支配が続いていたことになり同様の事例が散発していたことになっていた筈です。苦渋の選択であったのしょうが、現在の街の復興ぶりを見るとやむを得なかったと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=k0mJ2QBwsIc