いやいやいや、大きな展開ですねこれは。
クリントン氏メール問題、FBIが捜査再開
2016年10月29日
http://www.yomiuri.co.jp/feature/TO001479/20161029-OYT1T50062.html
【ワシントン=尾関航也】米大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン氏(69)が国務長官在任中、個人メールで機密情報をやりとりしていた「メール問題」で、米連邦捜査局(FBI)のコミー長官は28日、新たな関連メールが見つかり捜査を再開したと議会に文書で通知した。
一回FBIは取り下げたわけだけど、新しい展開があったので再開するとコミー長官は述べている。
ここにそのレターの原文が載ってる。
Another Black Swan Hits The US Presidential Election
http://www.zerohedge.com/news/2016-10-28/another-black-swan-hits-us-presidential-election
この間、民主党周辺のメールが4万通かそこらリークされた。それをことごとくヒラリー陣営はロシアのせいだ~とか言っていたわけだけど、そんなの誰も信じないでしょう。
もしそうだとしたら、アメリカはそんなものも止められないような国なのかよ、ですからね。数日前、ロシアはアメリカの大統領選挙に影響を与えてるのかと聞かれて、プーチンがいみじくも、アメリカはバナナリパブリックか何なのか、と冗談めかして言っていたけどこれは冗談ではないわけですよね。
というわけで、内部リークがずっと続いていたということの意味は、それを総括する機会が訪れるという意味かと思っていたわけだけど、FBIが来るとは予想していなかった。
一方、この間、特にこの1カ月間、著しいまでの基地外っぷりを見せているのは、イギリスのメディア。イギリス国民全体という意味ではない。
特に、The Economistと何誌かの雑誌。今週号の表紙は、ほとんど自ら狂人であることを表明したようなもので度肝を抜かれた。ここに載ってる。一番下はジョークの画像なので注意。
The Economistは前からロシアがらみでは狂うというのは知っていたけど、今回は退路を断ったかのような感じさえしてた。まさに禍々しい。
で、この雑誌はぶっちゃけロスチャイルド一族とその他そういう感じのファミリーたたちが大株主。で、それは別に秘密でもなんでもない。wikiにさえある。日本語版wikiにはないけど。
思えば、創立が1843年というのも非常に意味深なものはあるわけですよ。そこから10年してクリミア戦争があって、そこから中東が本格的にターゲットになっていくし、極東方面では日本が絡むようになっていった。
で、ここがこれだけ反ロシアを鮮明にして、あわせてBBC、ガーディアン等がデマだらけの報道を続け、その一方で、アメリカではヒラリー周辺のリークが続く。
ヒラリーは、というより、クリントン政権はグラス・スティーガル法を1999年に廃止したわけだし、明らかに上記のような金融ファミリーと関係していると考えるべきでしょう。ユーゴ問題もクリントン政権内。
最近のEメールのリークの中には、Lynn Forester de Rothschildという、結婚してロスチャイルド家の人間になった人がヒラリーとの間で交わしたメールが見つかったりもしている。このへんの人が外に出ていく広報物を操作してんだなぁと感慨深い。
そして、ヌーランドだのなんだのという対露政策の責任者になっていく人たちもクリントン周辺にいた人。オルブライト、ライスはブレジンスキーの丁稚連中。(つまり、ブッシュ政権だろうがクリントン政権だろうが、オバマだろうが関係ない)
つまり、ネオコンが愚か者であるにもかかわらず、なぜあのように猛威を振るうことができるのかの理由は、ステルス帝国を作ってる、維持している人たちが金主だからということ、と言っていいんじゃないでしょうか。
それに対して、アメリカの中には確実にこれに従ってない人たちがいた、ってことかな、と。軍、CIA、FBIという縦割りじゃなくて、横断的に存在しているんじゃないですかね。
いやしかし、この余波は大きくならざるを得ないわけで、凄い時代に立ち会ってるかもとドキドキしてる。
そしてロシアは相変わらず金(きん)をため込んでる、と(記事)。もちろん中国も。
そしてこれが総括でしょうね。
「自分を冷戦勝利者と見なした一部の国が自分の利益のために政治・経済秩序を作り変え始めた」。ヴァルダイ会議のパネルディスカッションでの発言。
https://jp.sputniknews.com/politics/201610272950027/
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山口 薫 | |
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巨悪というのならこれらメディアだと思うな、私は。
彼らがファシリテーターなんだから。