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ロシアゲートの次はオバマゲートにする気らしい

2020-05-12 13:26:48 | 太平洋情勢乱雑怪奇

この間、マイケル・フリンの起訴を司法省が取り下げた話を書いたけど、その際にもう1つ大きな話が横たわっていた。

一方で議会下院は7日、ロシア疑惑をめぐるトランプ氏の側近らの聴取内容を公開した。民主党のアダム・シフ下院情報特別委員長は声明で「トランプ陣営が16年の大統領選でロシアの支援を求めていた数多くの証拠が明らかになった」と強調した。フリン氏の起訴取り下げを受けてトランプ氏が民主党の批判を強めることをけん制する狙いとみられる。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58876630Y0A500C2FF8000/

米下院の情報委員会がいわゆるロシアゲートの調査報告書を公表した。

それによれば、ロシアゲートで調査された57人分の議員さん等のインタビューのトランスクリプト(文字起こし記録)が入っている。

ここにある。情報委員会のサイト。

https://intelligence.house.gov/russiainvestigation/

 

ちょっと開けたけどインタビューのトランスクリプト群であることは間違いない。読む気はない。

で、これを読んだジャーナリストたちが言うには、皆、トランプとロシア政府との癒着、共謀の証拠を知らない、持ってない、そんな情報を受けた覚えはない、みたいなことを言っているそうだ。

にもかかわらず、それらの議員たちは、当時、テレビ等では、証拠はあるんです、クリアなエビデンスがあります、みんな知ってるんですよ、などと言っていた、と。

つまり、みーーーーーんな、嘘つきであることが判明しましたということですね。

中でも、アダム・シフの嘘つき具合は群を抜いている、もちろん。

というところで、タッカー・カールソンが、定番のコラムで彼らがテレビでなんと言っていたかの映像付きで紹介し、もちろん腹を立てている。

Tucker: Adam Schiff should resign

 

タッカーの説明の入り方がなかなかうまい。

コロナの問題を通じて、中国政府はこれこれ、アメリカはこうしなければならない、これが問題、あれが足らない云々カンヌンと言っていますが、それはもっとずっと前にわかっていたことでしょう。

ではなぜそういう話を私たちはしていないのでしょう。

それは過去3年間私たちは、ロシア、ロシア、ロシアの話ばかりをしていたからです。

といった追い込みで入る。

いやマジでほんとに、こんな無駄な3年はアメリカ史上でもなかったのでは?

恐ろしいことに、この嘘つきだらけのロシアゲートを各国の名だたるメディアが頭っから信じて、真面目な顔して、ロシア政府の介入が恐ろしいだの、民主主義の危機ですなどと言っていたわけですよ。

どうするつもりなんですかね。

多分、どうもしないでしょう。ここもスルーして、それでもトランプを責める恰好で行くと思う。

その次は? それはその時考える、みたいな感じ。どうせサーカスだし。

 

と、実はこれは2日ぐらい書いてアップしてなかった。

すると昨日からは、「オバマゲート」なるものが始まっていた。

トランプが仕掛けてる。オバマは捕まった、みたいに読める曖昧なことを書いて、それを、オバマは逮捕、逮捕!! みたいなふうに読む人たちがtwitter上で待ち構えている。

もちろんオバマは史上稀に見る恐ろしい大統領だったことは今さら言うまでもない。犯罪者と呼ぶのもまったくふさわしい。

しかし、アメリカの政治システム、政治関係者が何か劇的に襟を正すような行動をとれるかというと、あったらいいですね、以上の期待は持てない。

どうせ、これはトランプ陣営の選挙対策だろう、ってところ。

だって、この人何も上手く行ってないですから。そして、コロナの影で、オバマの3倍ぐらいの莫大な金で金融、大企業を支えている人。これが応援団に知られるのはイヤなんじゃないの? オバマもトランプも「主要なお仕事」は何も変わってねーよという話だから。

 

で、中国もロシアもアメリカの中が正常化するみたいなことを予定して動いてないでしょう。

単純に、テロリストを飼ってたことも、偽情報まき散らすことも、傭兵だかテロリストだかわからない人を多数かかえたCIA/MI6集団が跋扈していることも、何一つ正していこうなどという気は現在のアメリカにはないわけだから、引き続きこの人たちの謀略とそれを受けた主流メディアのナラティブ管理を警戒しているだけでしょう。

自分で作って、自分で騒いで、自分で断定して、自分が勝ったと言い出すんだろ、って話。アメリカはナンバー1だ!!

さすがに、ソ連の人2700万人の死を無視して勝利を盗んだ人たちは違いますね。

WW2の決定的な勝者はソ連だよと人々が言うの巻

 

■ オマケ

思えば、結局オリバー・ストーンとピーター・カズニックがこのシリーズを作ったのは、アメリカが抱えてるこの不名誉な状況を終わりにしませんかという意図があった、そういう人たちがいたってことでしょうね。

ルーズベルトが考えていたのと違っていくダレス的なものが幅を利かした世界が現在のアメリカの基礎になっちゃってることを告発したような本だった。

 

でもこれすら「消費」されてしまった。ケネディさえ真摯に扱われない、ネタにされるのが現在のアメリカ。

 

構造的に問題なわけだけど、それ以外に福音派に頼ってきたことのツケも莫大。

新コロナ:戦後政治の舞台裏が暴れてる的な趣


 


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