アメリカでは元大統領の弾劾裁判をしているらしいんだが、なんだかよくわからない。というより、そこまで熱心に追いかけたい気持ちになれない。どうせ馬鹿みたいなショーだろうし。
で、このショーは、趣旨としては、一義的には、トランプの今後の活動を封じ込めるための作戦なのでしょう。
アメリカって、大統領になると辞めても生涯大統領と呼ばれ、なんちゃらセンターみたいな独立の機関を作ることになってる。ケネディーセンターとか、トルーマンライブラリーとかあるでしょ。ああいうの。
だから、Presidentというのが、一種の貴族の称号みたいなものになるといってもいいかもしれない。
トランプの2024年の立候補というよりそれを阻止するために弾劾裁判をやってるんじゃないかと思ったりする。
で、だがしかし、その意味は多分もう一歩深い。それは、世界中のパチモン福音派のメッカになんかされたらたまったもんじゃない、という意味なのではないかと考えてみたりもする。
トランプが敗れてよかったことは1つ確実にある。福音派集団に力を持たせることがなかったこと。
アメリカの現在の政治状況は、トロキスト変じてアイデンティティポリティクスに行っちゃったナチ残党みたいな人たちと、色濃くメシア信仰を宿す福音派集団が戦っている。右とか左とか、そういう高尚なものではない(笑)。
そして、事実問題として、アメリカにとって最も重要なのはウォールストリートで、ウォールストリートは機能として今日も動いているので、政治ショーがなんであれアメリカにとっては実は何も起きてないに等しいと言えるでしょう。好むと好まざるとに拘わらず。
だから、このまましばらく糞とゲロの政治ショーが続くものと思われる。
そんな中、ロシア外務省のナンバー2、つまり実務トップのリャブコフさんが、
ロシアは、バイデン政権が伴うに決まってるアメリカの影響を阻止するためにアメリカに対する封じ込め政策を実施する必要があると言ってる。
Russia must implement containment strategy against US 'interference' & ideologically 'entrenched' Biden White House – Deputy FM

実際問題、アメリカを主体とする西側諸国は、あらゆる意味でへのつっぱりにもならない、ただの困ったちゃん集団を輸出して、それを戦力だと思ってる。
IS、ムジャヒディーンは武装のそれだが、宗教のカバーを付けた頭のおかしいメシア信仰系もある。
この悪質さが改善されない限り、といったって古来カルト集団が自律的にカルト化を止めた試しはないので、かくなる上は入り込まれる各国が自分んちの国境のハードルを上げて、困った集団が入り込まないようにする以外に、入り込まれる側の自国民の将来を守る方策はないでしょう。
そもそも、ロシアでは、西側のひも付き団体はいくつも活動が禁止されている。何度も書いてきた通り。
現状は、
ウクライナ危機以降、活動禁止団体として指定されているのは次の通り。
- National Endownment for Democracy(NED、全米民主化基金)
MacArthur Foundation (マッカーサー基金)
Freedom House (フリーダムハウス) - National Democratic Institute(NDI、全米民主国際研究所)
- Atlantic Council(大西洋委員会)
- Jamestown Foundation(ジェイムズタウン財団)
宗教勢力の方は
- IS
- オウム真理教
- エホバの証人
- 法輪功
思えば、去年2020年7月に法輪功を活動が望ましくない団体に指定している(禁止団体より少し緩いみたいだ)。トランプ派の支持団体を支えまくってるエポックタイムスを出しているのがここですので、ロシアはどうあれここらへんと縁を結ぶ気はないと宣言していたわけですね。
旧ソ連諸国は、統一教会、オウムといった団体に被害を受けたので、似たり寄ったりの団体を迂闊に入れる気はないでしょう。
日本付近では、様々な団体がこの系統にあると思われるので、それを今後どげんかせんといかん、ってところで皆が佇むって感じかしら。大変よ。
■ オマケ:モラル崩壊の一里塚
やっぱりさ、テロリストに頼って世界中に騒乱地作って、秩序破壊して、その後自分の子分を入れる、という構想自体が罰当たりだった、と何度も書いたけど、罰は敵にあたるものではなくて我が方に当たるものなのだなと改めて思わされる。
何度でも出したいこの動画。スペースシャトルの打ち上げをムジャヒディーンという「自由の戦士」に捧げるレーガン大統領。いやほんと、シャレにならないほど恥ずかしい。
Ronald Reagan dedicates the Space Shuttle Columbia to the Taliban
■ オマケ
Newsweekの記事がなかなか興味深い。
Qアノンの次の予言「3月4日にトランプは正統な大統領になる」を信じて待つ信者たち
(イワン・パーマー Newsweek 2021/2/10)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/02/q34.php
(イワン・パーマー Newsweek 2021/2/10)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/02/q34.php
トランプ支持者はQアノンにかぶれた人たち、という位置づけで書いてる。
しかしQアノンがどこから来たのか知らないけど、Qアノンがあってトランプ支持者があのようになったわけではない。
福音派はもっと前から存在していて、そこが食いつきやすい情報をかき集めたのがQアノン。よく考えると前から言われていたことの集大成みたいなものばかりで別に独自色はない。
(ついでにいえばトランプもたいした独自色がない。むしろ、EU+米民主党の仕掛けたトーク(温暖化を含む)に対する反発はBrexit派の方が先を行っていたし、徹底的だし、理屈も合ってた。そこにプーチンたちの何よりもまずロシアといった姿勢をミックスして出来たのがトランプって感じ。)
ということで、福音派を叩くと共和党の地盤が壊れちゃうし、CIA/国務省は極東の現地版福音派を作って使ってきたわけだからそこも温存したい。
そこから妥協の産物としてQアノンが悪い説を作ったのではないのか、と推測できる。
香港の反中デモはこのような民族問題を背景にしている。
ttps://youtu.be/FjRE78x0M7g
もしも説明ができていないのならば,その用語あるいは概念は意味がないのではないか,と思います.
やや単純化し過ぎの嫌いがないでもないのですが,以下のサイトはトロツキーというものの本質,「西側」特にアメリカのウォール街とのかかわり合いをよくまとめていると思います.
https://www.veteranstoday.com/2017/10/31/trotsky-the-wall-street-thug/
レーニン・トロツキーがいかにロシアを破壊する目的で送り込まれたのか,そしてスターリンの功績が何であったか.冷戦が終わったがゆえに多くの人が気がつくことになりました.
ロシア人と話をしているとスターリンの評価は実にまちまちで,学者はリベラル的な傾向が強いのですが,それでもスターリンを評価をする人は二割はあるかという印象を受けます.一方,いずれの考えの人も,一千万人を処刑したというのは大げさすぎると思っているようです.私もそれには同感で,物理的につじつまの合わないところが一杯出てくるからです.それについては良くまとめられたサイトがいくつかありますが,一つ紹介しますと:
https://topmif.ru/node/173
末筆ながら,別のお名前で投稿されているサイトで,一時帰国されていることを知りました.ご快癒を心よりお祈り申し上げます.