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戦後政治の舞台裏のヘドロ&「封じ込め」 by ロシア外務省

2021-02-12 15:28:21 | 太平洋情勢乱雑怪奇
アメリカでは元大統領の弾劾裁判をしているらしいんだが、なんだかよくわからない。というより、そこまで熱心に追いかけたい気持ちになれない。どうせ馬鹿みたいなショーだろうし。

で、このショーは、趣旨としては、一義的には、トランプの今後の活動を封じ込めるための作戦なのでしょう。

アメリカって、大統領になると辞めても生涯大統領と呼ばれ、なんちゃらセンターみたいな独立の機関を作ることになってる。ケネディーセンターとか、トルーマンライブラリーとかあるでしょ。ああいうの。

だから、Presidentというのが、一種の貴族の称号みたいなものになるといってもいいかもしれない。

トランプの2024年の立候補というよりそれを阻止するために弾劾裁判をやってるんじゃないかと思ったりする。

で、だがしかし、その意味は多分もう一歩深い。それは、世界中のパチモン福音派のメッカになんかされたらたまったもんじゃない、という意味なのではないかと考えてみたりもする。

トランプが敗れてよかったことは1つ確実にある。福音派集団に力を持たせることがなかったこと。

アメリカの現在の政治状況は、トロキスト変じてアイデンティティポリティクスに行っちゃったナチ残党みたいな人たちと、色濃くメシア信仰を宿す福音派集団が戦っている。右とか左とか、そういう高尚なものではない(笑)。

そして、事実問題として、アメリカにとって最も重要なのはウォールストリートで、ウォールストリートは機能として今日も動いているので、政治ショーがなんであれアメリカにとっては実は何も起きてないに等しいと言えるでしょう。好むと好まざるとに拘わらず。

だから、このまましばらく糞とゲロの政治ショーが続くものと思われる。


そんな中、ロシア外務省のナンバー2、つまり実務トップのリャブコフさんが、

ロシアは、バイデン政権が伴うに決まってるアメリカの影響を阻止するためにアメリカに対する封じ込め政策を実施する必要があると言ってる。

Russia must implement containment strategy against US 'interference' & ideologically 'entrenched' Biden White House – Deputy FM



実際問題、アメリカを主体とする西側諸国は、あらゆる意味でへのつっぱりにもならない、ただの困ったちゃん集団を輸出して、それを戦力だと思ってる。

IS、ムジャヒディーンは武装のそれだが、宗教のカバーを付けた頭のおかしいメシア信仰系もある。

この悪質さが改善されない限り、といったって古来カルト集団が自律的にカルト化を止めた試しはないので、かくなる上は入り込まれる各国が自分んちの国境のハードルを上げて、困った集団が入り込まないようにする以外に、入り込まれる側の自国民の将来を守る方策はないでしょう。

そもそも、ロシアでは、西側のひも付き団体はいくつも活動が禁止されている。何度も書いてきた通り。

現状は、
ウクライナ危機以降、活動禁止団体として指定されているのは次の通り。

  • National Endownment for Democracy(NED、全米民主化基金)
    MacArthur Foundation (マッカーサー基金)
    Freedom House (フリーダムハウス)
  • National Democratic Institute(NDI、全米民主国際研究所)
  • Atlantic Council(大西洋委員会)
  • Jamestown Foundation(ジェイムズタウン財団)
 
宗教勢力の方は
  • IS
  • オウム真理教
  • エホバの証人
  • 法輪功 


思えば、去年2020年7月に法輪功を活動が望ましくない団体に指定している(禁止団体より少し緩いみたいだ)。トランプ派の支持団体を支えまくってるエポックタイムスを出しているのがここですので、ロシアはどうあれここらへんと縁を結ぶ気はないと宣言していたわけですね。

旧ソ連諸国は、統一教会、オウムといった団体に被害を受けたので、似たり寄ったりの団体を迂闊に入れる気はないでしょう。

日本付近では、様々な団体がこの系統にあると思われるので、それを今後どげんかせんといかん、ってところで皆が佇むって感じかしら。大変よ。




■ オマケ:モラル崩壊の一里塚

やっぱりさ、テロリストに頼って世界中に騒乱地作って、秩序破壊して、その後自分の子分を入れる、という構想自体が罰当たりだった、と何度も書いたけど、罰は敵にあたるものではなくて我が方に当たるものなのだなと改めて思わされる。

何度でも出したいこの動画。スペースシャトルの打ち上げをムジャヒディーンという「自由の戦士」に捧げるレーガン大統領。いやほんと、シャレにならないほど恥ずかしい。

Ronald Reagan dedicates the Space Shuttle Columbia to the Taliban


■ オマケ

Newsweekの記事がなかなか興味深い。

Qアノンの次の予言「3月4日にトランプは正統な大統領になる」を信じて待つ信者たち
(イワン・パーマー Newsweek 2021/2/10)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/02/q34.php 

トランプ支持者はQアノンにかぶれた人たち、という位置づけで書いてる。

しかしQアノンがどこから来たのか知らないけど、Qアノンがあってトランプ支持者があのようになったわけではない。

福音派はもっと前から存在していて、そこが食いつきやすい情報をかき集めたのがQアノン。よく考えると前から言われていたことの集大成みたいなものばかりで別に独自色はない。

(ついでにいえばトランプもたいした独自色がない。むしろ、EU+米民主党の仕掛けたトーク(温暖化を含む)に対する反発はBrexit派の方が先を行っていたし、徹底的だし、理屈も合ってた。そこにプーチンたちの何よりもまずロシアといった姿勢をミックスして出来たのがトランプって感じ。)

ということで、福音派を叩くと共和党の地盤が壊れちゃうし、CIA/国務省は極東の現地版福音派を作って使ってきたわけだからそこも温存したい。

そこから妥協の産物としてQアノンが悪い説を作ったのではないのか、と推測できる。
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7 コメント

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アメリカコミンテルンを封じ込め! (ローレライ)
2021-02-12 16:09:04
ナチスとアルカイダのアメリカコミンテルンを封じ込む必要ありのナチスリベラルのバイデン政権!
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Unknown (蔵権)
2021-02-13 14:45:43
香港には南ベトナムから来たボートピープルとその子孫が推定30~50万人いる。香港の人口は700万ちょっとだから人口比としてかなり大きなベトナム難民集団が存在。サイゴンが陥落した時に南ベトナム政府や軍の要職、秘密警察やCIAのコラボレーターだった人々、資本家や地主は戦犯の訴追や財産の接収を恐れ国外に亡命した。華僑は香港に逃げた。彼らは元々ベトナム人であるから中国と同胞的なアイデンティティは持ってないし、家族や財産、故郷を捨てて逃げてきた人達だから自分達を追いやった共産党や社会主義思想に憎悪を持っている。

香港の反中デモはこのような民族問題を背景にしている。
ttps://youtu.be/FjRE78x0M7g
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トロッキストの定義は変わったのか (И.Симомура)
2021-02-13 17:44:43
小生トロッキストを「世界同時革命主義者」と教えられましたが,米国では異なった解釈なのでしょうか.セイカー氏がよく使う第五列の意味でしょうか.分析ツールとしてのトロッキズムやトロッキストは安定した定義をもつものではないでしょうか.
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トロツキスト (ミール)
2021-02-14 01:11:25
私はこの方面の専門家ではありませんが,確かにトロツキストは「世界同時革命主義者」とされてきましたが,それによって歴史について何か実のある説明ができたのか,という疑問を感じております.

もしも説明ができていないのならば,その用語あるいは概念は意味がないのではないか,と思います.

やや単純化し過ぎの嫌いがないでもないのですが,以下のサイトはトロツキーというものの本質,「西側」特にアメリカのウォール街とのかかわり合いをよくまとめていると思います.

https://www.veteranstoday.com/2017/10/31/trotsky-the-wall-street-thug/

レーニン・トロツキーがいかにロシアを破壊する目的で送り込まれたのか,そしてスターリンの功績が何であったか.冷戦が終わったがゆえに多くの人が気がつくことになりました.
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ありがとうございます (И.Симомура)
2021-02-14 18:49:23
ミール様 ありがとうございます.実像は恐ろしいの一言.二十年代ではありませんが,父方の女性でロシア人学者と結婚し,レニングラードに戻った夫を追い,ロシアに渡ったかたがおられます.1938年頃から始まったテロルで,夫婦ともども銃殺されました.日本参謀本部のスパイという罪名だそうです.死後名誉回復されましたが.ゴルバチョフ以後情報公開が始まって、恩師がロシアで調査しました.ある同僚の研究者が彼の資料を使って論文を書いているのを突き止めました.この学者が売ったのです.これはざらにあったことです.密告英雄という称号まであったといいます.三十数年前に,一人娘が訪ねてきました.肖像写真にしておいた,大判写真を差し上げました.泣いて喜んでくれました.逮捕後一切の写真は取り上げられたといいます.しかし,身近にこういうことがあっても,自分はロシア好きです.ある種の病ですね.
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グラーク (ミール)
2021-02-14 22:06:29
Симомура 様 ありがとうございます.密告のことは良く知っておりましたが,そのように学者が同僚を追い落とすのに使ったことを知ると,遣る瀬無い思いがします.考えてみると当然ありうることではありますが,真実を追求するはずの学者がそのようなことをしてしまうということは,その人にとって学問とは出世の道具でしかないのか,という疑問に突き当たります.私は理系の研究者ですが,自然科学でも捏造・改竄が絶えないのはそれに通じるものがあるのでしょう.

ロシア人と話をしているとスターリンの評価は実にまちまちで,学者はリベラル的な傾向が強いのですが,それでもスターリンを評価をする人は二割はあるかという印象を受けます.一方,いずれの考えの人も,一千万人を処刑したというのは大げさすぎると思っているようです.私もそれには同感で,物理的につじつまの合わないところが一杯出てくるからです.それについては良くまとめられたサイトがいくつかありますが,一つ紹介しますと:
https://topmif.ru/node/173

末筆ながら,別のお名前で投稿されているサイトで,一時帰国されていることを知りました.ご快癒を心よりお祈り申し上げます.
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ありがとうございます. (И.Симомура)
2021-02-15 10:07:47
ミール様 情報ありがとうございます.難しいロシア語ですね.時間をかけて読みましょう.定年まで七年残っていたのですが,学生との軋轢に苦しみ,自己都合退職にいたりました.賢明な選択でした.学問も放棄したのですが,病が見つかり,寿命が短縮したことを自覚した途端,シベリアに復帰したくなったのです.家内は波人なのですが,ゴルノアルタイスクの矯正収容所から生還された伯母さんがおります.アルタイ人からは思いやりをいただいたそうです.しかしロシア人からは蔑みと暴力しかもらわなかった.少女を含めて女性たちは苦しいめに遭った.毎回そう淡々と話しておられました.この冷笑主義丸出しの”矯正”キャンプの制度ですが,モスクワと地方政府の巨大な利権に繋がっていたのだそうです.だから止められなかったのでしょう.プーチンが波人に不人気なのは,保安要員だった経歴に加え,ロシアをまともな国にしたことにあります.病弱者が健常者に時には嫉妬することがあるでしょう.矯正収容所制度を作らなかっただけでも,Polskaはいい国だと思います.
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