コロナで揺れた100日間だったけど、その間に起こったものとしては、
トランプのアメリカは反中国路線がマジだか冗談だか馬鹿だかわからないレベルになってること
金融、大企業は国家支援をもらって一息つきながら再編しようとしてるようだ
石油業界の阿鼻叫喚は続く
みたいなあたりだけど、
極東方面では、北朝鮮の金ちゃんは死んだのだ派が跋扈してやまない、日本の台湾派には従来の右翼のみならずリベラルもついてる、あたりも注目点。
そして、外務省が毎年出してる外交青書は「元に戻った」そうだ。
「北方領土は我が国の主権」 外交青書、削除から一転
https://www.asahi.com/articles/ASN5M3S5CN5MUTFK005.html
外務省は19日の持ち回り閣議で日本外交の概要をまとめた2020年版「外交青書」を配布した。ロシアへの配慮から昨年は「北方四島は日本に帰属する」との表現を削ったが、自民党などから批判され、今年は「北方領土は我が国が主権を有する島々」と記した。
知らん顔して書いてるけど、批判したのは自民党だけじゃなくて、結局日本国民の預かり知らない日本国の支配層が、今後も、千代に八千代にロシアは敵なので、是非ロシアと戦争をして勝ちたいという欲望をおさめることができませんでしたという話ですね。
前に書いた通り、ほんとに驚くほど、ここの岩盤は固かった。
従って、ロシアおよび日本をウォッチしている人々にとっての成果は、日本には、大陸諸国との関係、就中ロシアとのそれを歴史に即して鑑み、今後を考えましょうなどとという考えを持つ目立った集団は存在しない、ということでしょう。
渾身の冷戦護持派大勝利であるらしい日本
戦後75周年を迎えても尚、
東西挟み撃ち体制が見たくなかったらしい
ってことらしいわけですよ。
いやなんか、ほんと思い出すだにすごいこの5年間だった。戦後70周年からここまで5年、ロシアは日本に対していろんなアプローチをしたし、安倍周辺は少なくとも事態を認識してる。しかし、日本の支配層(学者、政治家、見えないエライ人、そして天皇)には、過去を顧みる気など一切ない。
この意味を開けてみるつもりも、さらさらなかった。
ロシア、北朝鮮に「よく覚えていてくれました」賞
ニューズウィークが正解を書き、朝日が捏造していた。この乖離も一応気にしておく必要あるでしょうね。
この先どうするつもりなのかしらないけど、まぁこれが現実。
悔しがったり悲しがっても意味ない。
で、他方で、日本は宇宙作戦部隊を作ったそうです。アメリカのトランプが作った宇宙軍の日本部隊ですね。
自衛隊で初「宇宙作戦隊」発足 不審な人工衛星など監視へ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200518/k10012434901000.html
目的は何かというと、
具体的には今後、宇宙監視用のレーダーを山口県内に設置するほか、JAXA=宇宙航空研究開発機構やアメリカ軍とも連携して「宇宙状況監視システム」を整備し、令和5年度から運用を始める計画です。
防衛省は、人工衛星は情報収集や通信、それに正確な位置情報の把握など、部隊の指揮に欠かせないとしていて、宇宙の監視体制の整備を本格化させることにしています。
ミサイル防衛網の拡大版みたいなものでしょう。つまり、本格的にUS/NATOグループの一員として活動するということなんでしょうか。
で、そういうことをするためには、北朝鮮は敵でなければならないし、ロシアや中国も敵でなければならない。
NHKはおとなしめの文言だけ拾ってるけど、河野は意気揚々。さすがネオコン族。
河野大臣は「自衛隊は1954年の発足以来、わが国の領土・領海・領空を守り続けてきた。しかし安全保障環境は変化し、従来領域に加え、いまや宇宙をはじめとした領域でも優位性の確保が重要だ。新たな安全保障環境に一刻も早く適応するため、体制を構築しなければならない」と訓示。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c275d2bef11e2a021c535cb114651d5ff3f95fa5
「宇宙をはじめとした領域」で、誰に対して優位性を確保するのかというと、ロシアと中国。宇宙をはじめとしたということは、海軍、空軍の戦力もこれまで以上に猛スピードで増強するという意思の表明でしょうか。
5兆円規模となった軍事予算を5年ぐらいやってるので、この先また5年ぐらいは確実なんでしょうね。ものすごい装備になる。どれぐらい強いか知りませんが。
で、それで一体何がどうなるのだろう、でしかないわけですが。
ぶっちゃけ、アメリカは過去30年馬鹿みたいに民間人殺しにうつつを抜かして、各国を占領することに専念してしまったもので、より高次のレベルの装備で、ロシア、中国に負けてる。それどころか、中露どころか、イランのミサイルレベルが非常にあがっているので現在の空母主体の編成じゃアメが得意とする脅しが、張子の虎になっちゃう。北朝鮮は日本を博打場にするというオプションがあるのでイランほどではないがまぁ事情は一緒。
海軍、宇宙軍あたりを編成し直さないと大変だ。それには金がかかる。一国でやれない。だから欧州と日本をこれまで以上に従えよう、ってのがアメリカが過去10年ぐらいさり気なくやっていることだと思う。
中東での戦争に日本の軍が駆り出される~とか、北朝鮮で戦争が~とかいうのは、あるかもしれないけど、ないかもしれない話。もともと主意はそこではない。
で、結果的にみると、韓国も日本もこれまで同様アメリカ傘下でいる体制がより一層固まったので、これはアメリカ(or 西側全体?)にとってある種の成功なんでしょうかね。
こうなった状態とTPPなんかはもちろん関係がある。同盟国だとかいって域内の関税を下げたり自由貿易を推進して、域内の属国の自給自足能力を失わせると、さらに締め付けやすくなるから。
だがしかし、そうして帝国特恵関税チームみたいなものを作ったとしても、河野が言うような「優位性」を確保できるようになるのかは誰にもわからない。
■ オマケ
これがトラちゃんの宇宙軍の旗。スターウォーズみたいだよ!
ここで、アメリカは「super-duper missile」を持つことになると言って、アメリカの現状に心当たりのある人を困惑させた。日本語的にいえば「超スゴイミサイル」みたいな感じ。
ロシア >> 中国が既に持ってる極超音速ミサイルと違う分類なんでしょう(笑)。
ダジャレじゃないですか。嫌ですよこんなウーパールーパーの出来損ないみたいなミサイルにうちの領土が使われるなんて。