西側が懸命になってロシア・メディアを排除しようとしているのは、それはつまり自分たちに都合が悪いからだろうと、多くの人が気づくわけだけど、その中でもやっぱり、アゾフが陣取っているマリウポリでの流血事態が想定されるから、という気がしていた。
ここは脱ナチ化の最大の山場の1つ。そして、ウクライナ軍の押さえが全然効いていないどころか、昨日は、ウクライナ軍がアゾフにトーチカ型のロケット弾を発射したという話があった。
つまり、ウクライナ軍と、ナチ軍は別れ始めた。
とかいっていたら、今日は、ついにそのナチ軍のアゾフが、住宅地でデカい爆発を起こした模様。アゾフだけでなく、エイダーもいる。
🇺🇦#アゾフ大隊 は #マリウポリ の住宅を爆破しました。
— 駐日ロシア連邦大使館 (@RusEmbassyJ) March 5, 2022
❗️❗️200人が瓦礫の下敷きとなり、そのほとんどが女性と子どもたちでした。#DPR Head: Some 200 People Buried Under Rubble as 🇺🇦#Azov Militants Set Off Explosive Device in #Mariupol
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こうならないように、囲んでいって、その中で住民が脱出できるための回廊を作っていった最中での出来事。
[補足:人道回廊を作るために停戦したら、アゾフが撃ってきた、爆発起こした、という経緯らしい。この人たちに人間的な対応を期待するのが無理なんだが、しかしじゃあどうやったら民間人を解放できるんだ、となると停戦してやっていくしかない。苦労だ、ほんとに。]
住民を人質に取って、住宅地、学校、病院の中にもぐりこむというのはシリアでさんざん見られたテロリストの手口。これを仕込んでいるのが、要するにNATOでありCIA/MI6の「トレーニング」。
そして、アゾフは住民を外に出さない、ウクライナ軍の兵士にも投降させないだろうと、この現場を知る人たちが最初から言っていた通りの展開になってる。
これ以上犠牲者を出さないためには、アゾフ、引っ込めという話なのだが、多分、流血事態をさらに繰り広げることで、ロシア叩きのネタを作ってくれればこれ幸い、みたいに思っているのが西側ってやつだと思う。
犠牲者が多くなると、軍事など使わずに話し合えばいいんだわ、と金子勝はいうだろうが、どうやって話したらいいでしょうか?
また、アゾフ、エイダーたちは8年間政権側にいたが、その間、その政権を国際社会なるところはまったく非難してもいない。それどころか、莫大な資金によって武器弾薬、人員のお給料を払っている始末。
結局、誰かが戦わなければ、ナチは出て行ってはくれない。
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1945年の戦勝パレードで、ソビエト兵士が大量のナチの連隊旗を捨てる有名なシーンを切り取った写真ですね。
■ ナチ放送局、ロシアを出ていく
ロシアで、誤った情報に関する法律が施行されたのを受けて、BBC、CNNなどなどの媒体がロシア国内での放送を停止した模様。
ナチのプロパガンダ放送が止まったと思えばいいのじゃないのか。
そして、全体として、私たちはロシアの the Westへのロング・グッバイを見ているということだと思う。
■ オマケ
ソビエトがナチの旗を大量に捨てたシーンの写真を貼り付けてやりましょうと思って探してたら(上で貼った写真)、こんな記事が。
30 JAN 2015, 18:20
Berlin responds to Russia's note over Yatsenyuk's statement on Soviet invasion to Germany
ビクトリア・ヌーランドが据え付けたことで名高い、ヤツェニュク首相が、ドイツの放送局に出演した時に、
「我々はみんな、ソビエトがウクライナとドイツに侵攻したことをまだはっきりと覚えている」
Arseniy Yatsenyuk said in an interview with the German TV channel ARD on January 8: "All of us still clearly remember the Soviet invasion to Ukraine and Germany."
と発言したことを受けて、ロシアがドイツ外務省に、おたくの立場を聞かせてほしいと問い合わせたという記事。
2014年のオバマ政権主導のウクライナでのクーデターの後には、これ以外にも、ほんとに多数のこんな発言があったものだった。
今回、西側は、自分たちが育てた歪んだ歴史観によって自ら穴倉に引きずられたようだ。ちょっとやそっとでは這い上がれないような穴倉に。
■ 参考記事
バンデラ・ウクライナの行方はいかに (2)
https://plaza.rakuten.co.jp/intisol/diary/202202250000/
驚きました。この人は過去には第二次大戦やキューバ革命などについて、ソ連側や中共側の視点をきちんと解説していて、「満洲などでも日本は一方的被害者などと偉そうには言えない」と明言していた人だったのです。少なくとも双方の言い分を聞いて落としどころを探そうとすると思ってたのに。
僕はクリミアの併合は住民投票の結果で外国人の監視者達からも不正脅迫無しと認定したと反論したのですが「セバストポリのロシア軍が占領してる中の投票なんて住民の意志と認められない、治安出動下での改憲投票と同じ」と聞いてくれません。極めつけは「2014年の負けたウクライナ政府」です。あの、ヤヌコビッチは当選したものの、不満を持つ当時の反政府派に譲歩して選挙やり直し準備中だったことは・・・?
情報をきちんと調べて無いようで、本当に残念です。ネオコンやら自民のタカ派連中への批判点では共感できる所もあるのですが、どうしてコンな風になってしまったのでしょうか?
ほんとに、どうしてこんなことになっているんでしょう。私にしても状況は同じです。
どういうメカニズムでこうなったのか、そこを考えたいです。それしか気休めになるものがないから。
娘ともメールで喧嘩になります。私はそれなりに勉強してきたので、こちらのブログの内容は、何度か読めば理解できるようになりますが。ずっとメディアの洗脳を受けてきたら無理のようです。娘など、「私は自分が見たものしか信用しない」と言いながら、TVや新聞の情報で判断しています。
CGTNでシリア、セルビア、ソマリア、パキスタン、ウズベキスタン、色々な国のリーダーや大使のインタビューを聞いていると、本当に大変な事のあった国々の方たちの優秀な事。流暢な英語に、態度も洗練されています。我が国を考えると淋しく、悲しくなります。
古くは思い出せばリトビネンコ事件、ドーピング事件、スクリパル親子事件に
ナワルニー。最近だと平昌五輪&ワクチンデータのサイバー攻撃…
証拠も根拠も乏しい事象を定期的にぶち上げて(しかも言いっ放し)
大衆の心の中に徐々に徐々に「ならず者プーチン」刷り込みに成功してるのかな。
あの悪党プーチンなら当り前、下手人はロシア!と無条件に信じるんでしょうね。
カストロもカダフィ大佐もフセインも金成日も、無条件に刷り込まれてた。
ここまでは執拗でどんな時でも手抜きなしの邪悪な西側マスコミの勝利でしたが。
さて隠しても隠し切れないsns通信網の発達で西側天下はいつまで続くのでしょうか。
この紛争がひとまず落ち着いた後のプーチンがどうなるかはわかりませんが・・・
彼の決断はここで確実に世界を大きく転換させてしまった、もう後戻りできないところに??などと思ってるのですが。
アメリカのグラム上院議員が、その立場にあるまじき発言をして、さすがに身内からもたしなめる声が出たそうですが
ttps://news.yahoo.co.jp/articles/f9e4088ee9726f4193b7d3e7cbbb09f8b1bc861b
「ウクライナ紛争はロシアによる人権蹂躙であり、断じて許せない」という建前とは異なる、彼らの本音がようやく出たなという思いです。
もしウクライナに侵攻したのがロシアのプーチン政権でなければ、果たしてアメリカ政界の要人から、こんな発言が出たでしょうか。
恐ろしいのは、日本のネットユーザーの中に、これを歓迎する声が散見されることです。
ところで、プーチン氏あるいはロシアが世界から孤立していると報じているメディアは、世界がアメリカと欧州だけだと思っているのでしょうか。
現在、それを製造できるのがロシアだけという保証はどこにもないので、犯人がロシアだと断定するには根拠が薄弱すぎると思うのですが…。
(それ以前に、サリンの何倍もの猛毒が本当に使われたなら、今頃スクリパリ親子はこの世にいないと、地下鉄サリン事件を覚えている日本人ならすぐわかるはずです)
何が何でもロシアがやったに違いない!とはなから決めつけて大騒ぎしたイギリスの姿には、貴国は法治主義の国ではないのですかと唖然としました。
日本でも「イギリスが証拠を出さないのは『能ある鷹は爪を隠す』って知っていますか?切り札は最後まで取っておくものです」というネット上の声がありましたが、
事件から4年近く経過しても一向に何も出てきません。
当時のメイ首相だけでなく、コロナ下のパーティ疑惑で辞任騒ぎの真っただ中だったジョンソン首相、地理的無知をさらけ出したテレス外相と、イギリス政府の要人は憫笑を禁じ得ない人物が多いですね。
その戦争屋を排除してきたのはロシアです。その戦争屋に支配されてるのが日本、欧米諸国です。その基本が分かっていれば、少しは冷静になれるかもしれませんが。
自分の記事で恐縮ですが、ロシア外務省が公表したドンバスの真実についての文書を翻訳しました。
よろしければ見てくだされば嬉しいです。3回に分けました。
https://quietsphere.info/the-truth-behind-events-in-ukraine-and-donbass1/
英米を中心とした勢力はロシアの封じ込めをずっと画策してきたわけで,戦後の冷戦における反共というのはその真の意図をカムフラージュする方便でしかなかったのでした.
その冷戦の集結があのような形で行われたことが進歩派に敗北感をもたらしました.そして,思想の再構築が始まったのですが,結局のところ進歩主義が現実の政治に迎合すべく社会主義を捨てただけでした.それが,左派が転じてリベラルになったわけです.
特に日本においてそのリベラルたちは冷戦の敗者ではない中国に対する思い入れを強めたのは,いくら夢想家と言っても現実の拠り所が必要だったわけです.その一方で,ロシアに対しては非進歩的,前近代的といった目で見るようになりました.それが現在中露の結束が高まる状況にあって,リベラルたちは精神的な股裂き状態に陥っています.要は反共と反ユーラシアを取り違えた,冷戦の本質が見えていなかったのが彼らの誤りの根源です.