Youtubeで動画を見ていたら、シカゴ大学のミアシャイマー教授のウクライナに関する講義がちらりと目に入った。160万ビューもついていた。
2015年9月のもの。
「ウクライナはなぜ西側の失敗なのか」と題してクーデターの顛末を説明している。
Why is Ukraine the West's Fault? Featuring John Mearsheimer
コメントやtwitterを見ると、今になって見た人も多い模様。
さすがにこれを見たら、アメリカのメディアと国務省、CIAがどれだけおかしなことを過去7年間言い続けてきたかを理解する人は多いでしょう。
ただ、プロパガンダ記事しか読んだことのないような頭の調子が良好でない人には難しいと思う。ミアシャイマーはちゃんとした話をするから。
ミアシャイマーは、2014年2月のクーデター直後から、これは西側がやったクーデター、西側の大失敗と発言し、RTにも出たし、ロシアにも行ったし、Foreign Affairsという米の政治言論界の名高い雑誌にも論文を書いた。
そして、この失敗を解決させられずにここまで来た。
現在の西側総出の「ロシアが攻めてくる~」の騒ぎは、起こるべくして起こった、そして、既にしてボロボロのアメリカの外交方針の失敗であるという話ですね。
日本のジャーナリスト界も、これぐらいエライ先生のものなら聞いても損はないし、「ミアシャイマーさんもそう言っている通り」と言っても恥ずかしくないんじゃないの?
■ タッカー再び
ウクライナで戦争する気でいるんじゃないだろうな、冗談じゃない、という方向からは、もう1本。Foxのタッカー・カールソンの番組。
Tucker: We're moving closer to war
この枠では、この前、ビクトリア・ヌーランドたちを、民主主義をウクライナに、じゃなくて、選挙で選ばれた大統領を追い出したウクライナの民主主義を壊した人物たちという描きかたをしていたぐらいで、この問題に関しては、国務省、民主党とは徹底抗戦といったところ。
ここらへんの訴求ポイントは、アメリカにとって死活的に重要でもないところを巡って、なぜアメリカは戦争をしなければならないのか、という点と、
そもそもアメリカの国境すら守る気のないこの政権が、なぜウクライナの国境を死守するためにアメリカ人を出張らせるのだ、というあたり。
■ UKのリーク
今日は、UKがジャーナリストらに、情報機関からだというリーク情報をまわしていた模様。それをRTが見て、記事にしてる。
それによると、ウクライナにはロシアの情報機関に通じている人が多数いて、ロシア政府はウクライナに、西側がつけたゼレンスキー大統領をどかしてロシア派の人物をつけようとしている、というものらしい。なんでもハリコフの元ウクライナ議会の議員がその候補らしい。
UK to accuse Russia of working to install pro-Moscow leader in Ukraine – leak
と思ったら、約1日遅れで、共同通信が記事にしていた。デマのネットワークは活況だ!
ウクライナで政権転覆画策か ロシアで動き、英が「異例発表」
【ロンドン共同】英外務省は22日、ロシアでウクライナに親ロシア指導者を就任させようとの動きがあると発表した。親ロシアのヤヌコビッチ元政権下で最高会議議員だったムラエフ氏が最有力視されているという。トラス外相は「ウクライナの政権転覆を狙うロシアの活動が明るみに出た」との声明を出した。機密情報の発表は異例だ。
イギリスはデマ屋なんです。機密情報という建てつけでデマを流しているだけ。MI6発もBBCも関係なくこういうことをする。イギリスに残されているパワーはもうこれしかない。
で、これは一体どういうつもりでやってるんだろうか?
そもそも、アメリカとドイツらがポロシェンコを大統領にし、主にアメリカがゼレンスキーを大統領にしたとわかっているのなら、ロシアがとても近しいウクライナでロシア派の大統領を付けようとして何が悪いというのだろう???
笑えないほどバカバカしい。
しかし、しかし、これは結構、UKの諜報とか外交コミュニティーとかの恐怖心の裏返しかもしれない、など思ってみたりもする。
つまり、自分たちでメディアを使って戦争、戦争と煽っているわけだけど、実際動乱になったら、ひょっとしたら、親ロ派ががーッと出てきて、自分たちが追い出させるのではないのか、という懸念ではなかろうか?
カザフスタン効果かもしれないね、これは。
CSTOあと2日ぐらいで撤退 &「テロリストは傭兵」から7年
で、実際、それはまったくないと誰が言えよう(ロシアがやらないにせよ、ドンバスが何かしたって別に不思議じゃない)。あり得ないのは西の端っこのネオナチの住処のガリチア部分だけで、ウクライナ東部と南部はロシア度が高いことは誰でも知ってる。そして、キエフだからといってCIA派が強いと誰が言えようか?
(大雑把にいって、青が親ロシア、赤が親西側というより親ナチ、と言っていい)
こんな状態で、CIAときたらウクライナ人を鍛えてウクライナで対ロシアのゲリラ戦をしようとしていたわけですよ。そのウクライナ人がお前の頭を打ち抜くと、どうして言えないの?って話でしょう。そこをどこだと思ってるんだ、と。
ヴォロネジ戦線の司令官に攻撃プランを確認してもらって、今頃ウクライナの中では、UKの馬鹿野郎をどうやって追い出してやろうか考えているのかもしれないよ!
アメたちは、ほとんどもう、ナチスのウクライナ統治の失敗をなぞっていて、どうしてこんなことをしているの?と誰しも不思議に思うほどのコメディーになってる。
■ オマケ
ロシア軍とベラルーシ軍は合同国家(Union State)化の途上だが、ウクライナにNATOが入って戦争をおっぱじめようとするなら、当然に、「我々は」戦うという姿勢になってる。つまり、同じ人たちだという意識が固まった。
ということで、今日も今日とてベラルーシでトレーニング。
Russian S-400 air-defense systems en route to Belarus for special training pic.twitter.com/ZZyO4Kaknr
— RT (@RT_com) January 23, 2022
マジで、キエフでUK、カナダ、USから来てこそこそしてる工作員たちはドキドキしてるんじゃなかろうか。
だってキエフから逃れるならベラルーシ側が早道。そこが絶たれてる。黒海側にはクリミアのロシア軍がいる。ここでもし、精密誘導の火器でウクライナ中西部の空港を爆破されたら、出口がないも同然。車でポーランドに行けるけど、途中で、なぜ逃げるのだと腹を立てたウクライナ人に襲撃されないと誰が保証できよう!
■ オマケ2
ドイツ海軍の総監が、個人の資格でシンクタンクで話したことが問題視された模様。
ドイツ海軍トップが辞任 プーチン氏擁護でウクライナ反発
プーチンの擁護じゃなくて、クリミアはもう戻ってこないという冷静なことを言った感じだね。
いやしかし、キエフの馬鹿ナチ政権に文句言われて海軍トップが辞任に追い込まれるって、ドイツはキエフの馬鹿ナチとオリガルヒとCIA他の外国人の集合体に振り回されてる状況なんだけど、どうなのこれ。
ウクライナも東部が欲しかったけど西部のナチの子孫は誰もいらない(笑)。
だが結局・・・ロシアのマグネットは強かった。
比較的まともなのは馬渕睦夫氏くらいか,という感じですが.
お久しぶりです。
いやいや、アメリカにはまともな人はいるんですよ。勇気もあるし支えるコミュニティーもそれぞれにある(ミアシャイマー氏は軍と、狂ってないユダヤ人集団もついてると思う)。
馬渕さんは・・・。ロシアものの最近の部分はかなりよく説明していると思いますが、基本的に反ソ連の右派の人なので、全ピクチャーとしては私は合ってないと思います。冷戦は八百長とかいうへんな説を流してましたしね。
なーにがクリミアタタール虐めのレイシストですか、ロシア人がモンゴルを侵略したんじゃなくてその逆でしょうが。
どうやったらこの虚言癖野郎を黙らせられると思いますか?
https://www.ukrinform.jp/rubric-polytics/2531211-tarasukujoarubata-da-xuekanadaukuraina-xue-yan-jiu-suo-shang-ji-yan-jiu-yuan.htm
そもそもどういう組織なんですかね、ここは。
https://www.youtube.com/watch?v=rUysvcVeGL4