カザフスタンでの狂暴なカラー革命の試みは挫折させられ、それによってCSTOは撤退を約束し、実際撤退している。
Job done. 🇷🇺🇰🇿 The first units of Russian paratroopers have flew out of Kazakhstan. Source: Russian Defense Ministry pic.twitter.com/hJ9FK7xyEg
— Dean O'Brien - BA (Hons) (@DeanoBeano1) January 13, 2022
この人たちがカザフスタン当局に加勢したことによって過激派による空港占拠から始まったであろうさらなる混乱が阻止された。ご苦労様でした。
と、アメリカのブリンケン国務長官はすっかりウクライナの国務長官みたいになって、ウクライナがウクライナがと騒いでいるだけで、平和のために活動することはない男なのだが、その人は、今般の事態に際して、ロシア人が入り込んだら出て行かせることは困難なのだと叫び、CSTOの登場に疑問を呈してみたりしていた。
つまり、アメリカ国務省は外国勢力による政権奪取に前向きであるという、誰でも知ってる(笑)事実を今度も確認してるわけだな、って感じ。
ほんとに、こんなに馬鹿で有害でいいんだろうか。恐ろしいことに、2024年の大統領選挙にはヒラリーが出るとかいう話まであるようだ。ほんとなの???? 笑うべきなのか、恐れるべきなのかわからない。もう無茶苦茶なアメさん。
アメリカは乗っ取られているとアメリカ人たちが腹を立てるのももっともだが、アメリカ人たちはもう一歩気づかないとならんでしょう。民主主義なんて国ではなくて、あんたたち、オリガルヒ支配の国に住んでるんだよ、って話。気づけよ、ほんと。
■ アルカイダもの
カザフスタンでの出来事は、政府転覆を狙ったまったくの暴力クーデターの試みだったと言ってよさそうなのだが、それに伴い、イスラム過激派ネットワーク(これを「アルカイダ」などと呼んでいたわけだが)の存在に再び光があたっていて、これは良い傾向。
現在の西側は、自分たちがさんざんテロとの戦いとか抜かしていたことを忘却させようとしているので、忘れないようにリマインドしましょう。
今回の件については、ブラジル出身で、アジアンタイムスによく書いているジャーナリスト、Pepe Escoberのまとめがかなりいい。
Escobar: After Kazakhstan, The Color Revolution Era Is Over
zerohedgeにもあったのでそっちをリンクしてみた。この人は2019年にキルギス、カザフスタンあたりに行って取材していたので今回もいい感じで出来事をウォッチしてくれていた。詳しい中身は別途書くかも。
■ デモだと言い張る日経
でもって、カザフスタンでは、大統領がクーデターの試みを挫折させたと明言して、テロリストたちの「センター」があってそこがしかけてきたと見てるという、現時点での当局者の見解を普通に話してる。
で、アメリカのメディアは今回どうなっていたんだろうか。あまり見てなかったのでよくわからないが、例えば、米のYahooは、ロイターの記事を引いて、
大統領「クーデターの試みを切り抜けた」と出してる。
全体として、ああまたカラー革命が失敗したんだな、ってのがこのニュースに興味を持ってるアメ人他の西側の大多数の反応ではなかろうか?
なんでこんなどうでもいいことを書いているのかというと、日経の記事を読んじゃったから。
ロシア主導部隊、撤収開始 カザフスタンのデモ収束で
まだデモ説で行くつもりらしい。
さらには、CSTO派遣の理由がスゴイ。
カザフで市民らの抗議デモが広がった主因は、貧富の差の拡大など強権体制の弊害だ。ソ連崩壊前からカザフを統治したナザルバエフ初代大統領が2019年の退任後も院政を敷き、国民が不満を強めた。ロシアなどほかのCSTO加盟国も同じような強権体制の国が多いため、混乱波及を恐れ、迅速に平和維持部隊を派遣した側面がある。
初めて聞きました。よく思い付いたなと、笑ってしまった。あはははは。
さらに、こうくる。
CSTO加盟国は過激なデモを拡大させたのは、アフガニスタンや中東などから流入した「外国からのテロリスト」だと決めつけ、平和維持部隊の派遣を正当化する。抗議デモの背景には、地域間や支配層の利権争いなどが存在するとも指摘されている。
CSTO加盟国じゃなくて、そもそも、外国からの過激派とそれに呼応したカザフスタン国内の政治家、治安関係者が問題を起こしたという姿勢を堅持しているのは、カザフスタン国そのもの。
で、最初からそうなんだけど、日経は、カザフスタンの当局者を悪者扱いすることを避けてると思う。これがベラルーシだったら簡単に、ルカシェンコは悪い奴路線で書くだろうに、やってない。
思うに、トカエフを悪者扱いすると、今後のカザフスタンとの付き合いに問題が出る恐れがあるため、悪いのはロシアで、他は良い人、良い国、という絵を書きたいのか?
カザフスタンの石油は、ロシアと違ってアメリカ企業が主体になって操業しているし、カザフスタンにはウラン資源もある。
日本の東芝はカザトムプロムというカザフスタンの国営企業となにやら取引していたはずなのだが、なにやらうやむやになっている。どうなったの? これらはもちろん、ナザルバエフ時代の出来事。
日本の場合、ナザルバエフもそうだし、バルト3国やポーランド、トルコといった、どう考えても質の悪い方の、要するに、ナチ支援、テロ支援仲間なので、外務省なんかは今どう総括してるんでしょう。ブリンケン同様、悪いのはロシアだ路線堅持なんだろうとは思うけど(笑)。
まさか、昔のハンガリーやチェコも今回と似た真相なんて事無いですよね?
自分達は米英と同列のお仲間だと思っているだろうが、向こうは犬程度にしか思っていないでしょうね。
気づけよ、というのは私も本当にそう思いますが、そこで思考停止せずに「その為にはどうしたら良いか」「その言動に未来はあるのか」「相手はなぜそう言っているのか」等、話を更に一歩進めて意見を幾つか述べてきたけれど、そういうコメントだけ何故か反映が極端に遅れるんですよね。
遅れる事によって結果的に考えるきっかけを失う人が居るかもしれないのがもったいないなと。私自身もそれを見た人の書き込み内容によっては気付きがあるし説明の悪い部分があれば補完したいし。
プーチンの頭脳は確かに凄いですが、彼の姿勢にこそ本当の素晴らしさがあると私は考えています。