下ネタ合戦から一夜明けて、大統領選2度目のディベート。今回は悪口合戦。
しかし、その中で、いやもう他はどうでもいいけど、これが凄い。
トランプの言。
自分が大統領になったら司法長官に指示して特別検察官を任命してあなたの状況を調べさせる。なぜなら、こんなに多くの嘘があったことも、こんなに多くの騙しがあったことも、こんなことはかつてなかったんだから。
“If I win, I am going to instruct my Attorney General to get a special prosecutor to look into your situation, because there has never been so many lies, so much deception, there has never been anything like it, and we're going to have a special prosecutor,"
https://www.rt.com/usa/362193-trump-clinton-debate-jabs/
で、これに対してヒラリーが、よかったわ、あなたが我が国の法を支配していなくて、みたいな平板な返答をすると、トランプが、
Because you'd be in jail (なぜならあなたは投獄されるから)
と返した、と。
で、この状況を2日前に書いたものと重ね合わせるとさらに怖いと思うわけですよ。なぜエスタブリッシュメントがこぞってトランプをなんとかして降ろそうとしているか、実に実に深刻にわかるというものではないかと私は思う。刺さってるトゲが痛すぎる。
宴の始末(15) アレッポに刺さってるWar on Terror時代
で、今のアメリカの状況がもうほんとに前代未聞なのは、トランプはこれを、メディアなんかどうでもよくて、一般国民に直接、わかる奴にはわかると思って言ってるわけでしょ。で、わかる奴はがっちり受け止めとる、と。
わからない奴が一生懸命、何を言ってるのこの人は、いや~ね~みたいにtwitしまくって、世界中の主流メディアが一生懸命来る日も来る日もトランプを貶めようとも、もそんなことはもうどうでもよい、と。
わかった奴はトランプが仮に倒れても、おさまらんでしょう。もう。
テレビ映えするディベート上で勝ち負けが決まるなんてことの、世界中の民主主義大好き、アメリカ大好き派が信じ込んでいるおっちょこちょいな話もぶち壊していると思う。
ディベートは大事ですよ。でも、ディベートはかならずしも真実には到達しないんです。経験主義的あるいは帰納法的にしか提示できない物事は短時間のディベートにはなじまない。
いやもうこれ、revolt(反抗、反乱)ですね。
■ 参考
私たちは大きくてデブデブの醜いバブルの中にいる by トランプ
宴の始末(11) テロリスト保護のためなら核戦争も辞さず
公共貨幣 | |
山口 薫 | |
東洋経済新報社 |
世界を操る支配者の正体 | |
馬渕 睦夫 | |
講談社 |
性根が腐ってるっつか、犯罪者が逃げ回ってるっていうごく普通のことが起きてるような気もします。あはは