7時のニュースを見逃したなぁと思っていたら、その後もなんだか落ち着かない番組編成になっていた。採決するか否かで国会内で攻防戦のようだ。
おとといのオーストラリアのケースを参考に、ここで自民党内が党内不信任決議をしたら面白いのになと思っていたが、そんな夢のようなことは起きなかった。面白いとかくとすわ不謹慎とかいう人がいるけど、これはinterestingです、not funよ(笑)。
やっぱり、英グループは議会の使い方が非常にうまい。というか政治とは最終的には議会だとよくわかってるなぁとか思う。すると思い返すのはやっぱり2年前のシリア空爆を英議会が承認できませんでしたという成り行き。あれは絶対「おふくみおき」あってああなったんだろうと私は思い続けている。
それはともかく、海外報道はどないなってんだろうとざっとgoogleしてみたけど低調ですね。ただ、ロイターの情報を買ったらしい記事がちらほら出ていた。
Poll Show Majority Of Japanese Oppose Security Bills As Vote Looms
By Reuters on September 14 2015 1:55 AM EDT
http://www.ibtimes.com/poll-show-majority-japanese-oppose-security-bills-vote-looms-2094782
で、この見出しがそうであるように、ぱっと他人事として記事を読んだ時、何が頭に残るかといえば、安全保障法案についての世論調査で、世論の54%が反対をしていて、29%が賛成している、って部分でしょうね。その上で、2/3の回答者は議論が尽くされていないと答えており、これはその他の調査でも同様とある。
そう。そのことが書かれていて、であるからこそ、外で反対している人がどうやら多数いて、そういえば夏場から何度も日本の人たちの反対デモのニュースが伝えられていたっけなぁ、になるだろうなと思った。
つまり、これは安倍政権という右翼政権がある意味名高い平和憲法なるものを破って、日本軍がまた海外に出られるようにするらしい、と、そういうピクチャーになるんだなと、今更ながらだがそう思った。
で、そう思った時、ロサンゼルスタイムスの同様のしかし自社記事(ここ)の下に、わずか7件ではあるけどコメントがついていて、そのうちの一つが次のように書いていたのは、なんというか陰鬱な気がしていた。
Once again the militaristic USA and its imperial pretensions are dragging Japan into war.
再び、日本はアメリカの軍国主義と自国の帝国的なうぬぼれによって戦争に引きずりこまれている。
というわけですよ。
pretensionsって、pretendするの名詞形なので、~のふりをする、ってなのが基本の意味だけど、そこから、自分はこうであらねばならない、みたいな態度を取る、つまり、お高くとまってる、うぬぼれというの意味から、主張、言い分、資格、ってな訳語になることもある語。
これって、日本会議の人たちが、日本は戦前の強い時代の日本に戻らねばならないのだ、という感じで主張しているそれそのものを見事にとらえてているわけで、おお、なんという観察だろう、でもある。おそらくアメリカ人だと思うけど、よく見てはる。
あと、ロシアまわりではそもそも気付いている人が少ないけど、RTは継続的に報道していて、そこについてたコメントの大半は、アメリカのpuppet(操り人形)、vassal(臣下)は大変だな、戦争させられるだけだろ、みたいな認識のようにみえる。
比較してみると、帝国的なうぬぼれ、ってな方がより一層観察が深いなぁとあらためて感心(感心してどうする)。
そういうちょっと落ち着いた観察と我が国内で起こったことを重ね合わせてみるに、やっぱり今回も政府と主流マスメディアが一体化したことが非常に嘆かわしい。
自分で作っておきながら同じことをするとはどういう空っぽ頭なんだ、NHK!
日本人はなぜ戦争へと向かったのか: メディアと民衆・指導者編 (新潮文庫) | |
NHKスペシャル取材班 | |
新潮社 |
いろいろあるけど、大本営発表に乗らない国民になるための一里塚と考えよう!
日本人はなぜ戦争へと向かったのか "熱狂”はこうして作られた [DVD] | |
ドキュメンタリー | |
NHKエンタープライズ |
日本人はなぜ戦争へと向かったのか DVD-BOX | |
ドキュメンタリー | |
NHKエンタープライズ |
こちらのブログは重いテーマを扱っている割には読みやすい文章に毎日、かな? 最近は、という感じで読ませていただいております。
さて本題。
> いろいろあるけど、大本営発表に乗らない国民になるための一里塚と考えよう!
個人的には「これは無理。いい加減認めよう。日本人の大多数は75年前から10年1日。新聞テレビマンセーで報道まがいの情報を鵜呑みにする世界最底辺の国民性しかない」というのがスタンスです。新聞テレビを少しも疑わないのが日本国民です。国会周辺のデモにしたって投票率からすればシールズや大学生(ただし2年生以下)を除けば、半分近くは選挙に行っていない現状がありますし、だからこんな内閣が誕生できたんだという事を、デモに参加してシュプレキコールをあげている時点で理解も反省もしていないのですから、東京オリンピックがあると仮定したとしても、その後は、ここまで露骨ではないでしょうけれど、「アメリカ万歳、鬼畜中露」という言葉が蔓延っているのではないでしょうか。この国はそんな国です。特に地方へ行けば行くほど、新聞テレビ報道を鵜呑みにする輩が溢れていてデモをやっていることすらしない人や、知っていても人数が数万ってのレベルの認識しかないのです。知っていても、デモを否定的に捉えている輩が圧倒的に多いのです。どうやったら立て直せるでしょうか。もう一度焼け野原になっても難しいのではないでしょうか。
地方在住の私は正直言って絶望しています。どうして「自分で調べようとしない人たちばかりなんだろう」と嘆いています。「こういう事が起こっているんだよ」と話をしても「初めて聞いた」とビックリする人はまだマシで、「そんなことあるはずがない」と頭ごなしに否定する人もたくさんいます。まあ現実になってから「酷いことするよね」と言うんですけどねそういう人たちは。私が前に言ったじゃん、ってツッコミを入れたくなるんですよね。それが地方の実態です。これが都市部以外の実態です。おそらく、今回の戦争法案も、自衛隊に犠牲者が出たとしても無関心で、自分たちの旦那、息子、孫が戦争に取られて初めてシュプレキコールを上げるのでしょう。自業自得なのに政府だけの責任にするのでしょう。
こういうところを変革しない限り、日本は変わらないと思うのですが如何でしょうか。
一応これまでも長いunknownコメントをたくさんもらってますが、公開してません。書き捨てられてもな~だからです。
でも、今日は他の方のにマークを入れたのでその時間違って公開しちゃいました^^;
短期的にみればどうしようもないことだらけだなと思うんですけど、でも少しずつ変えていくしかなかろうと私は思ってます。
もちろんお嘆きはよくわかります。