大分前に、中国はファン層を開拓すべきだ、これじゃ足らなくなる、みたいなことを書いたことがあったと思うんだけど、まさにそれだよなぁとか思っている今日この頃でございます。
世界中のロシア・ファンというか程度の差はあれ親ロシアという人たちの中には、外交、歴史、軍事に詳しい人が多数いて、それが故にthe Westとの衝突が起きると、そうじゃない、ホントはこれで、狙いはこれで、みたいなことを書き出す人がてんこ盛りにいる。2014年の衝突のあたりでは、勉強になるなぁと毎日忙しかった。
それに対して、中国のファン層にはあまりそういう人はいない。いなくはないんだろうけど、うねりを伴い異論が噴出する、みたいなことにはならない。中国は正しい、アメリカは間違っているので中国頑張れ、みたいな人が大多数。
ということは、中国はリベラル左翼を脱してファン層を開拓すべきなんだろうな(笑)。でも、中国共産党は冷戦時代、ユダ金とくっついてソ連を叩くために自分でもトンチキなことを触れ回った過去があるから、現在のファン層の知識レベルがよろしくない理由は、結局のところ、自分のせいというところもあると思う。
そしてもちろん、沈黙作戦の雄とでもいうべき(うれしくない)日本が、だんまりを貫くので起こったことが公知の事実にならないという側面も絶大に関係がある。
それはそれとして、極東は本当に危険なところ。こんな状態が安全なわけないだろう、って感じ。

そこに、現在、米空母打撃群がうろうろしている。

で、こういう地図で見えないのが潜水艦の動き。いわゆる
対潜戦(ASW)
Anti-submarine warfare
米軍の強さは米海軍の強さで、それはつまり対潜戦だろうと考えられている。
それが最も生きるのが多分、極東っつーことになるんだろうなと思われる。
それに対して、中国は地上発射ものの進捗は著しいがASWはまだオペレーションにおいて米軍のそれとは差があると考えられている。
あとは、中国は、米ソほどの長きにわたる対立を経験しているわけではないので、経験不足ってのも中国のマイナス要因と考えておいた方がいいでしょう。
(そしてここで、冒頭で書いたファン層のレベルの低さが問題になる。中国が負けてるとか言い出すと怒り出す、みたいな人ばっかりでは、軍が戦略的に動いてきた時に静かに頭使って応援する、みたいなことができない)。
全体としては、ざっとこんな感じ。

■ 長い混乱
で、今回、ペロシが騒動を起こして、その姿があまりにもみっともないので、話として小さく見えるかもしれないけど、本質的にはずっと割れてる亀裂が動いたという話しなので、大きな出来事でしょう。
そして、アメの中はぐちゃぐちゃには違いないんだけど、極東の親米集合体(仮称)は現に存在する。アメリカ人の一般国民とは独立に存在する親米派と言っていいぐらいに存在する。軍事から金融、文化に至るまで広く万遍なく存在する。
岸田文雄首相は5日午前、アジア歴訪中のペロシ米下院議長と首相公邸で朝食を共にしながら会談し、ペロシ氏の台湾訪問に反発して軍事的緊張を高める中国への対応を協議しました。台湾海峡の平和と安定を維持するため、日米で緊密に連携していくことを確認しました。https://t.co/xgihAxcqak
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) August 5, 2022
そしてこの、自分たちは平和を望んでいるのだと思いたがる一群の人たちの望みは、自分たちが優位に立ったままの平和でしょ? だけど、それは中国にとっては平和じゃない。なにしろ、上記で見たようにずらりと囲まれているんだから。
単純に、始終騒いでいるわけではなく、また、軍事・外交を解説するのを得意とする民族が固まってるわけでもないために、よく知られていないだけで、実際には、このエリアには巨大な断層がありました、みたいな話ですね。
ということは、ここが整理され、お互いにだいたい妥協できるまで対立は続く。来年解決するような話じゃない。
軍事だけでなく、来し方を振り返るようなことも必要。
■ オマケ
国際情勢の中で、米国軍需産業がさまざま仕掛けている。西ではNATOの東方拡大挑発で、ロシアを戦争に駆り立てた。東では「自由の領域」挑発で、きな臭さを生んでいる。ペロシ下院議長の横田基地からの入国は、日米"主従"明確化の一環であり、有事即応の準備にある。シナリオは変わらず米軍産のものだ。
— 一水会 (@issuikai_jp) August 5, 2022
見取りは一水会さんに賛成なんだけど、それを「軍産」と言ってしまうのは矮小化だと思うな。軍産+不良公務員一式だと思う。そこに統一感なく、無責任に膨大なファンドが流れ込む。
CIA、国務省、各種の政府系ファンドの団体を含めた政府機関の人間たちがシナリオを描いて動いている。政治家は話を作るためのお人形、みたいな感じ。
つまりね、西側諸国はアメリカを含めて、国民の方を向くはずの政府を失ってるようなもの。
■ オマケ2
極東の史的健全性はここを解放することからだと思う。
— DEEPLY JAPAN (@DTJTakumi) August 6, 2022
この作戦の持つ意味(効果)が理解されていないことによって極東の戦後のストーリーがあやふやになる(中国、朝鮮は特に)。 https://t.co/qM9MX0GQvy
香港でもウクライナナチが出張して来ていた!
子分というか、使いっ走りとしてドンパチに巻き込まれないように祈るばかりです。
元首相の件も多分、奴らの仕業でしょう。
台北で「ペロシ帰れ」デモ。
大した規模じゃないようですが、ペロシ訪台に心の中で舌打ちしてる人は多いはず。
ペロシは自分が何をしてるのか、わかってるのか?
もしかして、この人もアルツ?
ペロシと蔡英文のツーショット。BIG JOKE
中国と台湾は親戚も友達もいるし。経済的にも深い関係があると思いますが。
娘が日本の大学にいた時、中国人の先生にピパ(中国琵琶)を習っていました。その方のお父さん(中国の民族楽器の演奏家)の親友の台湾の国宝級の琴の演奏家が、宮城道雄のイベントに、NHKから招待されて東京に来られた時、先生と一緒に会いに行きました。80代後半の方で、先生は、お会いできるのはこれが最後かもと涙ぐまれ、娘はとっても元気だから、まだ大丈夫と笑っていました。
ピパの先生は中国でもトップクラスの演奏家だったようですが、旦那さん(ジャーナリスト)が日本に留学(多分、天安門関連で逃亡)した後を追ってきたのです。旦那さんは源氏物語を原文で全部読んでいるという方で、日本語完璧との事。日本のお役人が中国に行くとき、通訳として働いたりしていました。中国人には日本人と思われ「中国語上手いですね。でも、もう少しだね」と言われたと笑っていたそうです。今は中国で会社を経営されているようです。
世界の平和を願う素晴らしい碑と思います。
嘘と捏造で過去の歴史が塗り替えられ、悪用されている。過ちを繰り返さぬためには、まずは過去を正しく知る、それなくしては何も始まらない、それどころか過ちを繰り返す。ドイツに住みドイツの過去の事は他人事の様にも感じていました。台湾をめぐる極東の現実を知ると、日本人として日本の過去現在を正しく知る正義が不可欠と感じた次第です。
@DTJTakumi より
田中さんはシリアを十分に伝えなかったところを見ても、政治的方向性を持って書いてる人でしょう。
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草加八幡次郎ボロ家@リア充爆発しろ🖤💙❤️
@xka_jiro
· 1 Std.
ウーさんが、ただのバカの事を隠れ他極主義者と呼ぶのは芸風だからなぁ。 twitter.com/DTJTakumi/stat…
なるほど、そいう事なんですね、これでは真実は伝わって来ないというか、伝えられる立場ではないという、ただのブーさん、ようやく納得です。