国際情勢も国内情勢も、まったく穏やかならぬ2022年。
全体としては、1945年に終わった大きな戦争時代を一つの区切りとすることに不満を持った反共という名の親ファシズム勢力みたいな人たちがソ連世界を除くところのその後の時代を作ったけど、最終コーナーで、ソ連崩壊というイベントをきっかけに世界制覇を志すという基地外行動に及んだたため(NATO東方拡大、全世界拡大)、壁にぶちあがって自分が壊れている、といったところかと思う。
日本では、その反共なるキー概念を利用した巣鴨フレンズ+各種の邪な集団が一つの勢力となり、満を持してその後の勢力拡張時代(小泉以降)を為すが、ここに来て急ブレーキがかかりました、って感じがちょっとある。
このあたりの話は、2019年にまとめていった仮説でだいたいあってる気がする。
ファシズムとの戦い変じてファシズム内左右となる
2019-11-13
その中で、私はこんなまとめをしていた。
- アメリカはファシズムとの戦いで勝利した、さぁ俺がリーダーだ、という良いイメージと妥当な政策で行くこともある程度できたと思うが、結果的には、妄想ファシストを盛大に囲い込んでいたためそうはならなかった
- 妄想ファシストがダレスなどの現実勢力と結びついてたいた以上、妄想は妄想ではなくなっていた(例:日独の戦犯の限定的な運用)
- 妄想ファシストが実地に活動している中で1949年の中国共産党勝利が来る。このタイムラインから考えれば朝鮮戦争はもっと別の仕掛けとして読み解くべきであろう
- ネオコンは一般にユダヤ人と言われることが多いやにみえるが、妄想ファシストラインが土壌なのではなかろうか? であればユダヤ人とは限らない。むしろ、妄想親ドイツ派の方が主成分では? であれば、この20年間のネオコン定義はあえて誤った路線が示されていたのではなかろうか?
- アメリカの(そしてそれに追随した西側主要国の)現状というのは、「ファシズムとの戦い」変じてファシズム内左右となる、という実に身もふたもない状況と呼べそう
■ ある宗教支配の終わり
で、この第二期ファシズム体制、あるいはナチその2で臨んだ集合的西側は、まぁあんまりうまく回ってない。つまり、このままは行けそうにない。でも、権力を持った側が維持しようと(後から見て大多数の人間にとって迷惑な)頑張りを見せることは古今東西同じこと。
そういうことなので、西側各国は今後何年か何十年か、集合的にも各国内それぞれにも揉めることは必至。
その間、西側以外のところもそれなりに苦闘していくことでしょう。
しかし、50年前と異なり、集合的西側が何かを圧倒するような事態にはならない。なぜなら、ロシア人や中国人、トルコ人、イラン人 etc.が、「アメリカのようになりたい」といった希望を持つ日が来るとは到底思えないから。
そう、西側の最強ツールは、西側真理教の布教だったんだろうと思うわけですよ。アメリカのように、フランスのように、ドイツのように(各国の事情による)なりたい、と多くの人に思わせて、アメリカ寄り、ドイツ寄り、場合によっては日本寄りの方針を取らせる。基地を置かせる、戦闘機買わせる、という、本当はそれぞれ別個の事情なるのに、なんだか知らないけど、アメリカがいいというのならいいんだろうと思わせる、ここにこそ西側が勝ってきた最大の理由があると思う。
2014年に私はこんなことを書いていた。
西側教団の根本的な間違いは、1980年あたりまでは、この布教を順次、穏やかに、入るといいことありますよ、ほら、あなたにも経済成長という現世利益が、とかいう調子でやってそれなりに成功してきたことに飽き足らなかったことではなかろうか。
冷戦構造が崩壊して以来、西側でなければ人にあらず的な無暗に積極的な拡張政策を取ったため、布教実績に陰りが見え、これまでの支持層だった先進国で支持を 失ったのみならず、市場拡大のためのターゲットとしていたインド、中東で大きく支持を落とした。さらに、最後の大市場として期待された中国市場において も、思ったほど支持が伸びない、って感じでしょうか。
冷戦構造が崩壊して以来、西側でなければ人にあらず的な無暗に積極的な拡張政策を取ったため、布教実績に陰りが見え、これまでの支持層だった先進国で支持を 失ったのみならず、市場拡大のためのターゲットとしていたインド、中東で大きく支持を落とした。さらに、最後の大市場として期待された中国市場において も、思ったほど支持が伸びない、って感じでしょうか。
西側という宗教
■ 東西ナチ組織
何度も同じこと書いてるなぁと自分でも思うけど、でもまぁ歴史的な変化が起こってる最中の10年ぐらいは、そんなに長い期間でもないだろうと思ってみたりもするので、気にしない。
で、上のような全体状況で、断続的なトランプいじめがあり、安部暗殺とその余波が起こった。
勢い、両者に共通するものを見たくなり、安部支持派も反安部派もそれぞれ別の理由でトランプいじめと関連付けようとしている。日本のリベラル派は、これで悪者はいなくなった、ぐらい思ってるでしょう。
だがしかし、何かが違う。むしろ、1カ月前にも書いた通り、どうあれ、ユーラシアの西と東に不気味で極悪な奴らが団体組んで存在していたことが露呈されていることの方が重要でしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/a8/aa5e38856aaff16986ed4466b319e92c.png)
そして、統一・勝共連合について、朝日、NHKが逡巡し、読売系統がぶちまけることに積極的だという構図も興味深い。
私としては、戦後日本を語る上でウィロビーは何者なんだ、を抜きには語れまいとまで思っているので、いろいろとじゃんじゃん出てくるといいなぁとか思ってる。
■ オマケ
上の、ウクライナのナチ(左)、極東ナチの下(右)の下の茶色の四角形は、アメリカのSinglaub少将。
この人は、1977年から78年にかけて、在韓米軍撤退を言うカーターに反抗して最終的に辞任に追い込まれ、軍も退役することになったことで名高い極東ナチの重要人物。既にとても高齢なので、ずっと力があったというわけではないと思うものの、今年1月100歳で亡くなっていることを記しておきたい。カーターは存命。意地の張り合いがあったりしたのかなと想像してみたい。
John K. Singlaub
John Singlaub, American Commando and Leader, Dies at 100
(1)1945年、治安維持法の廃止、特高警察の廃止、政治犯の釈放に強く反対した。
(2)1947年、内務省の解体廃止に反対した。
(3)中央集権的国家公安警察の全国組織を再建した。
(4)A級戦犯容疑者22名を釈放した。
(5)戦艦三笠の解体廃棄を阻止した。
・・・と、あります。ファシスト・ニックネームが記載されていたときのWikipediaの記述には、
(6)731部隊を実験研究記録の米軍への提供と引き換えに免罪した。
・・・という経緯の説明があったのを思い出しました。Covid−19はウィロビー発?
1848年革命を鎮圧し、パリを攻略してヴェルサイユ宮殿でドイツ皇帝戴冠式をおこなった、栄えある昔の帝国がいいと大物たちがつくった、ワイマール憲法下の左傾化を否定し転覆するための無理筋カルトが元祖ナチであった、とtakumiさまのご説明を理解しました。
米軍に保護されたナチの対ロシア・フロントの鉄砲玉として、暴力至上主義で政論はご都合主義、私欲に満ち無教養でショービニストなのがウクライナを支配するナチ、そっくりなのが長州薩摩の志士テロリストで、英米提供の武器への依存までおなじです。
民衆とはまったく無関係に、英国の手先になって江戸公儀に対する武力クーデターをおこなった長州薩摩が日本のナチの起源でしょう。
ユーラシア東端島国ナチ国家の精華は、英国のための代理戦争であった対中国、対ロシアの戦争で、常時侵略による軍事ファシズム国家の形成確立、国家宗教による国民支配を成し遂げました。
ドイツのソ連攻略に呼応するノモンハンにおける第二次日露戦争でソ連軍戦車に歯が立たず、中国攻略が泥沼化して、ナチスドイツの対英勝利をあてこみ南進して英国の植民地を奪って対英米戦争に突入して、米国に全土焼尽占領されて米軍の軍事植民地になったわけです。
そこで占領軍謀略担当のウィロビーによる長州薩摩ナチの復活がなされ、いま英米ナチの発狂狂乱によろこんで巻き込まれているという絵になるのでしょうか。
takumiさまの眼と知恵によって、民は自分の絵を描くちからを持たなくては。
シオニズム、ナチ、そして左右ファシズムとの関係で、どう読み解けば良いのか。
アメリカで同じことがあったらテロだと騒ぎそうなものですが。