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騒ぎは続くが、株は上がるしNATOは演習予定

2020-06-04 21:07:09 | 太平洋情勢乱雑怪奇

アメリカの抗議のような、暴発のようないわゆる暴動騒ぎは続いているものの、その間、株は上がりっぱなし、NATOは相変わらずコロナにも暴動にもめげず演習予定らしい。

アメリカがロシアとのオープンスカイ協定を難癖つけてぶっちぎったので、趣旨からいえば、NATOとロシアは戦争も辞さずの状態になっていると言える。オープンスカイ協定は相互の空を飛ぶ→今すぐ戦争準備なんかしてませんよ、の象徴だから。

いやしかし、金融市場とアメリカ国内の関係のなさは見事の一言。そもそも現在の株価は資金供給以外の何にも連動していないですからね。そんなもの。

 

で、アメリカの黒人が警官に殺されたことに抗議した暴動がアメリカの中で起こるのはわかるが、その波が欧州にも及んでいるというのは何なのだろうかと口があんぐりにならざるを得ない。

作られた騒ぎだわな、って感じがしてしまう。

こんなことが問題なら、シリアにテロリストぶっこんでた頃にもっと嘆けよって感じ。ほんと、西側市民なるものは腐っておる。自分も含めて、あかんなって感じ。

 

さらに、現在もまだコロナ騒動は公式には鎮まっていないと思うのだが、アメリカで通りに出ている人やらヨーロッパ各国の首都で通りに出て暴れている人たちにはコロナ懸念は及ばないのだろうか?

不思議だというか、大笑いというか、なんだかホントに無茶苦茶な半年だと言わねばならない。

総じていうなら、なにかスクリパル親子事件とかホワイトヘルメットを思い出させられる。

壮絶におかしいが、メディアが話を作っているのでナラティブが成り立って、その線に従って世界中の8割方のメディアアウトレット(媒体)が書いたりしゃべったりするもんだから、一応その話が固まっていく。

思えば、911にも似てる気はするし、ベルリンの壁崩壊も思い出させる。でも、これらのメジャーな事件と違うのは、ネタが小さいこと。インパクトを作るには相応の準備が必要。でもそこまでのことができなかったのではないのか、などといった感じ。

 

■ 達成されたもの1

今年に入ってから、スレイマーニ暗殺事件、コロナ騒動、アメリカ街中抗議騒動と続いているけど、これによって何が達成されたのだろうか?

目立つのは、金融屋業界がオバマを超える金融緩和を達成できました、ってあたりと、各国で財政規律を無茶に破っていく傾向が顕著になったあたりかしら。

その上で各国どこも大量の失業者を抱えるわけだから、緊縮財政路線はもはやとても取れない。

しかし、主要各国にはもはや新自由主義者以外の経済担当者はいない。

これを合せるとどうなるんでしょうね。どうやって政治言論を編めるのかってのが非常に問題でしょう。

 

■ 達成されたもの2

これに比べると局地的ではあるけど、G7は仲良しクラブとしてはいいけど、世界情勢を語る場としてはまったく機能しないという分かり切ったことが、再度確認されたというのも達成の1つか。

トランプは6月末に延期したサミットをやろうとしたら、メルケルが行かないと言い出し、では9月に、ロシア、韓国、インド、オーストラリアを招待してG7+会議にするとか言い出した。

オーストラリアは行くと言ったみたいだけど、他は不明。

ロシアはトランプがプーチンに電話をかけたので、二人はその考えを共有しましたとは言ったけど、その後返事はないと思う。

その代りにロシア外務省が、G7は時代遅れというのに合意、そして、

中国抜きで、何か真剣な世界的な政策をしようというのは不可能であろう、と言明した。

The Russian Foreign Ministry noted that, although Trump was right about the G7’s outdatedness, his choice of new partners for dialog might not be optimal. Without China, realizing any serious global initiative would likely be impossible,” the ministry said.

https://www.rt.com/news/490664-trump-putin-russia-back-g7/

 

今日誰でも知ってることだけど、それを言わないとわからないのがG7諸国というもの。

でもって、「中国抜きで世界情勢語るとかアホかお前」というロシアの立場がはっきりしたら、逆にプーチンがアメリカに行ってG7なる会合に出るというオプションもあるかもな、と思う。

それは西側がG7からロシアを外した理由こそ、ウクライナのクーデター問題の延長としてのクリミアのロシア復帰の問題だから。

だから、西側諸国、特にフランスやイギリスは後ろにいる金持ち集団の意向を忖度しないとならないから、いろいろいろいろ言っても、欧州各国の国民がどれだけ不利益を被ろうとも(ロシア市場を失った)、ロシアは悪いというスタンスを取らないとならない。

だがしかし、ここでトランプとプーチンが再び握手なんかしようものなら、実のところ欧州勢の面目は丸つぶれになり、かつ、何を言っても無駄になる。

時を同じくして、9月あたりに、BRICSの総会がロシアで開かれる。また、これ以外にもひょっとしたらプーチンと習近平が会う機会があるのではないのかとも思える(9月こそ第二次世界大戦終結時だから何かあるかも)。

つまり、ロシアは両側のバランサー的振る舞いをするってことが可能。

政治的に、結構興味深いことになってる。

 

■ カオスだが方向性はある

で、カオスはカオスなんだけど、そこはかとなく方向性は見える。昨年末にプーチンが1930年代にヒトラーを止められず、ポーランドがヒトラーと組んでた話を持ち出したことがあったけど、これは、主流メディアが取り上げてないだけで、実際には西側の深部勢力にとっては痛いところを突かれていると思う。

しかも、ロシアは資料を出して話してる。さらにさらに、ベルサイユ会議に持ち込まれた付属資料の話までしていた。

また、この間から書いてる通りホロコースト、WW2の主要勢力ソ連の話もしっかり出た。

つまり、総ざらい的なモードは確かにあると思う。面白い!!

もちろん、6月24日のオリジナルな日のロシアのビクトリーパレードも注目!!

 


 

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4 コメント

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官製デモ (セコイアの娘)
2020-06-05 04:47:39
私の住む地域は、全米で一番早く(太字強調)住民を自宅軟禁にし、おそらく一番遅く(怒りを込めて再度太字強調)住民を解放するであろうと言われている。
常時マスクは言うに及ばず、ソーシャルディスタンスについても戦争中の隣組並みに住民の相互監視がうるさい。
その市当局が、今週末にデモの計画があると発表。
驚くなかれ、デモの計画は住民の自発的なものではなく、市当局が計画したもの。それが証拠に、デモの開催場所が、郡警察ビル前(!)、デモ計画の発表も市の職員によるもの。
もう、私はこの反人種差別デモへの関心をすっかり失った。だいたい、オバマがお得意の説教を垂れ始め、セレブが自分の宣伝のためにデモへのシンパをアピールする頃から興味は失せていたのだけど、官製デモなんて、デモじゃないでしょ。ナチリベのパワーゲームのために動員なんかされたかない。だいたい、ソーシャルディスタンスはどうするんだよ。お上のための動員時は、例外ってこと?
ブログ主さん、黙ってたって、この国は早晩瓦解する。保証する。

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Unknown (にゃんこ)
2020-06-05 00:10:16
もう何が何だか滅茶苦茶。
でも、この年になって、こんな世界を見ることが出来るなんて面白いかもと思ったり。
年金生活者なので、ハイパーインフレになったり、食料危機になったらどうしようとかは思うけれど。その時はその時のこと。
でも、アメリカは中国が国債買ってくれなくなったら、どうするつもりなんだろう?日本を恫喝して買わせるつもりなのかしら?
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Unknown (ローレライ)
2020-06-04 22:40:27
イランのタンカーコンボイがアメリカ海軍野放しピケ破りでベネゼイラ急行を通した、まんまキューバ危機の話は西側が無視した大事件だ。
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Unknown (ローレライ)
2020-06-04 21:34:44
実はナチ寄りだったポーランドの国策がロシアに暴露された事は大きい。ヒトラーは結局ポーランドもロシアもスラブ人としてホロコーストの対象とした。
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