5月8日(月)
女子は皆眩しく白し夏兆す
山藤という食堂があった。営業していた店の斜め前だ。飲食店の営業許可の更新があって保健所にもう少しきれいにしてくれないと更新することは出来かねるというようなことを言われたらしい。おやじさんむくれてしまってそれじゃ明日から店は閉めるからと開き直ったら保健所が折れたというような話を聞いたことがあった。ずいぶん前の話だ。
組合の集金で戸を開けることがあって確かにその汚さは天下一だった。お客さんは日雇い労務者でそれでもそこそこ繁盛していたような気もする。
<藤娘>というのは中学生のころから知っていた。むろん<藤娘>が何であるかは知る由もない。ただ和服の娘が立っていてなんだかそこいらに藤がぶら下がっているような絵を覚えている。長じて藤棚から垂れ下がる藤を見たときの驚きと感動は言葉に表すことも出来なかったことも覚えている。毎日のように山に入るときその入り口で時節に出会うと山藤がわあっとぶら下がっていてそのときの感動も記憶に新しい。玄関に藤棚を作って藤をぶら下げようかと鉢植えを買い地面に降ろして翌年藤が咲くのを心待ちしていたことも記憶に新しい。
もっとも何年たっても玄関に降ろした藤は葉が茂るだけで結局花は咲かずに諦めたことも記憶に新しい。娘の愛はまだ幼稚園だった。その幼稚園の砂場には立派な藤棚があって毎年藤がぶらさがることも見てきた。
歳は巡ると感動もそこそこに巡っているようでこのところその藤を見ても感動どころか写真を撮る思いにも至ってないということに気づいてはっとしたりする。
お昼を食べたあと少しだけ伸びてきた庭の草むしりをする。それこそむしるだけでというのもよくよく花を見れば薄紫の可憐な花なのであるもアタシは貧乏草と名付けているひょろひょろと薄く細く背ばかり伸びて頂点に花を咲かせる雑草が気に食わなく抜き始めたのだ。今日のお客様は眠られてくれない夜勤だから<雑草手帳・東京書籍>でも持って行って探してみようかこの貧乏草。
クラブ展の夏の写真を選んで2Lにプリントする。夏の舞妓もあったので選んでプリントにかける。いいじゃない夏の舞妓。今年も出かけるつもり8月1日・京都八朔。
厨房メモ
さて、三連勤だ。ヤダネ。ちょっときつくありませんか。
20本くらい並べてあった バイオハザード・ファイナル がすべて貸し出されてあったのは土曜だった。コピーを済ませた スターウォーズ を今日返さねば。