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名古屋市小学校 校内で同僚から性行為 女性教諭が告発「仕事への不安で拒めず」

2024年01月14日 12時25分12秒 | 社会

名古屋市小学校 校内で同僚から性行為 女性教諭が告発「仕事への不安で拒めず」

Yahoo news 2024/1/14(日) 毎日新聞

 

 名古屋市立小学校の男性教諭(40代)が、2019~21年に同僚の女性教諭(20代)学校内で性行為をしていたことなどを女性本人から学校側に告発され、自主退職していたことが関係者への取材で明らかになった。

 女性教諭が23年1月に所属先の小学校に提出した報告書などによると、2人は19年4月、6年生(2クラス)の担任となり、男性は学年主任だった。

 ◇女性「報復恐れ拒めず」と告発

 当時、男性は既婚、女性は未婚だったが、男性教諭が女性教諭に好意を抱き、19年7月から男性教諭が他校へ異動する21年春まで、校内で日常的に胸や尻を触っていたほか、男子トイレ内での性行為、裸の写真や下着姿などのわいせつ画像の送信要求などを繰り返していたという。

 女性教諭は報告書の中で「(男性教諭の要求を)拒否すれば『明日以降、もう助けてくれなくなるのでは』と仕事への不安で行為を拒めなかった」「男性教諭の異動後も報復やリベンジポルノを恐れ、ずっと心の中にしまいこんでいた」と説明。教育委員会への報告と男性教諭の処分を検討するよう求めた。

 ◇男性、弁護士立てて調査応じず

 市教委などによると、女性教諭の告発に先立つ22年12月、女性とは別の小学校で教務主任に就いていた男性教諭は校長に対し、女性教諭との不倫関係と、わいせつ画像のやり取りを打ち明けた。その後、校内での性行為に関する情報も外部から入り、校長が男性教諭に確認すると「性行為を学校でした。彼女が傷ついていることに気付かなかった」などと認めたという。

 市教委は23年3月までに2人への聞き取り調査を実施。しかし、男性教諭は調査に直接応じず、代理人弁護士を立て、女性との不倫関係や画像要求を認める一方、校内での性行為を否定したという。

 その後、男性教諭側は女性教諭に対し、自身が退職することや女性に解決金を支払う条件として、「双方、(今後は)市教委の調査に一切回答しないこと」「女性側が既に市教委に話していることを撤回すること」などを提示。女性側は応じ、23年5月に示談が成立した。男性教諭は同9月末まで勤務した後に退職。女性教諭は現在も在職している。

 ◇市教委「事実認定できなかった」

 校内での性行為が事実だった場合、通常なら懲戒処分の対象となるケースだが、調査をしてきた市教委教職員課の担当者は「双方の主張に食い違いがあり(校内での性行為は)事実認定できなかった」と説明する。示談に基づき双方が話さなくなったことが影響したとみられるが、担当者は「(示談の影響は)あるともないとも言わない」と述べるにとどめた。

 

 名古屋大大学院の内田良教授(教育社会学)は「弁護士が入って対応したことは道義的には許されない」と男性教諭側の対応を批判する。

 男性教諭は校内での性行為を校長に認めていたが、校長はこの点を市教委に報告していなかった。校長は毎日新聞の取材に「校内での性行為は後から認め、その頃には個人間で(解決に向けた)やり取りをしていると思い、報告書を上げなかった」と説明する。

 内田教授は「校長が報告しなかった結果、教育委員会の対応が遅くなり、その間に弁護士が入って示談となったのだろう。学校という教育施設で起きたことであり、本来なら示談で解決するのではなく、懲戒処分という形で適切に対応すべきだった」と指摘する。

 内田教授によると、学校には暴力やハラスメントに対して内部での指導で乗り越えようとする文化があるといい「男性教諭は教務主任という期待される立場でもあり、校長は何とか指導で乗り越えようとしたのではないか」と推測。「困った時に適切に相談できる態勢があれば、こうした事案は起きなかったかもしれない」と指摘している。【川瀬慎一朗】

 

ヤフーコメント

末冨芳 日本大学教授・こども家庭庁こども家庭審議会部会委員

卑劣な性犯罪を加害した教員に対し校長の対応が不適切すぎた事案です。校長は加害者教員からの告白を受けた時点で、教育委員会に連絡し、教員委員会はスクールロイヤーを活用し被害者をサポートしながら警察に告発すべきでした。今からでも遅くないので、名古屋市教育委員会は同様の措置をとり、司法関与の上で事実関係を明らかにし、犯罪行為であるという確認が得られた場合には依願退職を取り消し懲戒免職とすべきです。教育委員会の性犯罪(刑法違反)への捜査権限は行政上ありません。校長も処分されるべき事案です。

また子どもたちへの被害がなかったかも過去の勤務校全てで確認したり、東京都のように常設の相談窓口を設けるべきでしょう。

碓井真史 社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

被害者女性が声を上げられない。関係が続く中、誰にも言えない。残念ながら、珍しい話ではありません。

信頼すべき学年主任からの加害行為。どうすれば良いかわからなくなる。毎日悩みながら、それでも関係は続いてしまう。仕事自体は通常通り行われていたでしょう。うっかりすれば、仲が良いようにも見えたかもしれません。しかし、それは必死の防衛行為に過ぎません。自分さえ何も言わなければ、今の日常生活が続く。真実を話せば、大混乱が起きる。その状況で、人はなかなか話せません。

この事件だけの問題ではありません。信頼する身近な男性からの性加害では、同様のことが起きます。被害者女性が弱いからではありません。明るく元気で強く知性的な女性でも、起こり得ます。

事態が明るみに出た後でも、被害者が責められることすらあります。被害者は今も苦しみ、悪夢を見るなどの症状が出ているかもしれません.私たちの理解と支援が必要です。

fis********

名古屋市の教員は出世するための流れが特殊だと思います。一度、組合の重要な役職をやったら出世コースに進める、とか、市の研究会の論文さえ頑張れば出世コースに乗れる、という世界。人間性や教員としての素質では決まっていきません教員の世界は狭いと言われますが、名古屋はその中でもよりうちわな世界です。そんな中で起こった今回の事件。この男性教諭も教務主任ということは出世コースに乗った方。周りからの信頼も厚く、多くの教頭、校長とも繋がりある方だったんだと思います。だからこその対応の遅れ、ということも理由として挙げられると思います。組織の体制の在り方も見直すべきだと思います。

sii********

教員です。私も昔、職場の同僚に歓迎会の帰りレイプされました。30年も前、私は講師で、色々騒ぎをおこすと採用が危なくなると思いひたすら我慢しました。真面目で勉強を積んできましたので、大学出たての女性講師など30代半ばの既婚者には良い餌食だったのかもしれませんが、私は今も激しく恨んでいます。

もしかすると、昔は多かったのかもしれません。その後、私は採用になり、信頼のできる男性に出会い、今は幸せに暮らせていますが、次の世代の女の子たちにはこのような不条理をして欲しくないと思います。しっかり行動を起こせる人間に育てたいと思います。

 

(感想)簡単に言えば、強姦事件だから刑事事件ということだ。

自民党政権の教育政策により、教育委員会制度が改悪されたことが背景にある。教育委員の選出が政権寄りになり、教育長が官僚化した。正規教員・公務員の世襲化・縁故化があり、民主的な教育行政ではなくなっている。管理教育の激化により、事務的作業が増えて、本来業務の授業や子供の見守りに注力できていない。逆に、管理職層で出来の悪い輩がハラスメントをし放題になっている。

日教組が強い時代にはなかったことが起きている。

名古屋市の小中学校では愛知教育大学の学閥が支配しているという問題もある。

名古屋市民は中日新聞の読者が多いが、中日新聞には記事になっていないのは問題だ。



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