暴かれた闇の支配者の正体⑦親イスラエル勢力と闇の権力のメディア支配
「暴かれた[闇の支配者]の正体」ベンジャミン・フルフォード著、2007年。
第3章 世界を牛耳る支配の構図
親イスラエル勢力のマスコミ支配
大メディアには無条件でイスラエルを支持する61人のコラムニストやコメンテイターが存在するが、批判的な人物は5人しかいない。アメリカ国民の多くが、イスラエルとアメリカの国益は一致している、と全く根拠のないことを信じるようになった。
カーター大統領のシオニスト批判
カーターは親イスラエル勢力の言論弾圧を暴露し、話題をよんだ。カーターは、イスラエルがパレスチナに行っている非人道的な迫害や人権侵害を「アパルトヘイトより抑圧的だ」と訴えているが、アメリカ国内では「反ユダヤ主義」のレッテルを貼られ、ネガティブ・キャンペーンに晒されている。「驚異的なAIPACの議会工作活動と、大きな反対の声が欠如しているせいのため、イスラエルとパレスチナの間でバランスの取れた態度を擁護することなどを上下両院議員にとって政治的自殺行為なのだ」とカーターは書いた。
アメリカのメディアにも自由はない
日本のメディアは自主規制ばかりして、肝心なことは何も報道しないと批判されるが、アメリカも同じだ。イスラエル批判も企業犯罪の報道もタブーだ。
ベンジャミン・フルフォードはフォーブス誌のアジア太平洋支局長のとき、有名なコンピューター・ウィルス対策ソフト企業が、自分たちでウィルスを開発し世界中にばら撒いていた特ダネを入手した。新種のウィルスを流行させて最新ソフトの売り上げを伸ばそうと自作自演していたのである。
記事を書こうとすると、上司によって握りつぶされた。この大手ソフト会社はフォーブスの社長の友人で、広告をたくさん出稿してくれていたからという理由は明らかだった。
このほかにもアメリカの大企業の犯罪記事をいくつも書いたが、全部握り潰された。一方、大企業の宣伝記事や提灯記事は、クオリティが低くても。どんどん掲載される。
この手の圧力は全米のメディアで普通に行われている。アメリカの有力なテレビ局、映画産業、音楽産業はわずか5つの企業グループにより支配されている。この支配は親イスラエル勢力と密接な関係を持つ「闇の権力」によって行われ、豊富な資金力により、思うままに報道を操作している。
全米の巨大メディアは5社に支配されている。
アメリカでは一つの企業による独占が打ち破られ、多くの新規参入者によって自由で公正な競争が行われているはずだった。たとえば、ロックフェラーが創設したスタンダード・オイルはアメリカ石油市場の90%を支配していたが、1911年に数十社に解体された。
しかし、アメリカでは、今、空前の寡占化が進んでいる。メディア・コングロマリットと系列会社を列挙しよう。
- タイム・ワーナー。1989年タイムとワーナーが合併。2000年にインターネット接続会社AOLとM&A。CNN、映画のワーナーブラザーズなど。
- ウォルトディズニー。ABC、ESPN、ブエナビスタ、ミラマックスなど。
- バイアコム。CBS、パラマウント・ピクチャーズなど。サムナー・レッドストーン経営。
- ニューズ・コーポレーション。FOXテレビ、ディレクTV、20世紀フォックス、「ニューヨーク・ポスト」など。ルパート・マードック経営。
- ゼネラル・エレクトリック。NBC、ユニヴァーサル映画など。
政府と闇の権力が仕組んだメディア買収
メディア・コングロマリットのやっていることは、アメリカ大企業や政府のプロパガンダだ。
広告ボイコットでメディアの圧力をかけるのはアメリカ大企業の常套手段だ。ラジオは比較的自由度が高いといわれてきたが、ここにも巨大メディアの手が伸び始めている。
マスメディアの集中排除原則により少数の人間が複数メディアを同時に支配しることは表向きできないことになっているが、今起こっているメディアの集中は政府が誘導したものである。1996年の改正通信法により、電話会社などがケーブルテレビに参入可能となり、同一資本によるテレビ・ラジオ局の保有制限も緩和され、メディア集中が進んだ。
メディアを動かす7人の親イスラエル論者たち
ジェラルド・レビン(元AOLタイム・ワーナーCEO)、マイケル・アイズナー(元ウォルト・ディズニー社会長)、エドガー・ブロンフマン・シニア(元シーグラム社会長)、エドガー・ブロンフマン・ジュニア(シーグラム社CEO、ワーナー・ミュージックCEO)、サムナー・レッドストーン(バイアコム会長CEO)、デニス・ダマーマン(ゼネラル・エレクトリック元副会長)、ピーター・チェルニン(ニューズ・コーポレーションCOO)。
地方紙まで親イスラエル勢力が独占している
現在のアメリカでは、2つ以上の新聞を持つ都市は2%しかなく、地域の新聞はほとんど1社に統合されている。
ニューハウス一族の地方紙買収の手口は、まず地域の新聞を1社だけ買い、広告料をダンピングして競合他紙を干上がらせる。他紙が経営難に陥ったところを狙って買収をしかけ、1社に統合する。
また、この一族は「ニューヨーカー」「ヴォーグ」など世界的な雑誌を乗っ取った。
メディアを統合する少数グループの多くが親イスラエル勢力・シオニストであり、ニューハウス一族もそうである。
「ニューヨーク・タイムズ」はアドルフ・オックスというシオニストに買収され、娘が嫁いだザルツバーガー一族によって経営されている。
「ワシントン・ポスト」はシオニストのユージン・メイアーに買収され、娘に引き継がれた。この一族はロックフェラー・グループと密接な関係にあり、1961年に「ニューズウィーク」を買収した。
「ウォール・ストリート・ジャーナル」のオーナーであるダウ・ジョーンズの会長ピーター・カーンはシオニストである。
「USニューズ・アンド・ワールド・レポート」は不動産業界の大物であるモーティマー・ザッカーマンが編集発行している。ザッカーマンはCFR(外交問題評議会)のメンバーであり、JPモルガンのアドバイザリーボードのメンバーである。
これらのメディアが総がかりでアメリカ人の脳みそに繰り返し戦争の大義やテロの恐怖をインプットし、世界中が反対していたイラク戦争にアメリカ人だけを熱中させた。
このようなメディアにアメリカ政府の真の姿は暴けない。アメリカという国が親イスラエル勢力やそれと密接な関係にある闇の権力によって動かされ、議会制民主主義とは無縁なところで運営されているという事実は秘密にされている。
都合の悪いジャーナリストを殺すアメリカ軍
イラク戦争開戦直後、イギリスのテレビ局ITNのテリー・ロイド記者がアメリカ兵から発砲されて死亡した。ロイド記者がアメリカ軍に帯同せず独自の行動をとっていたことが気に障ったといわれている。