2023年9月23日(土)から10月5日(木)まで、新潟県を車中泊旅行した。高速道路は使わず名古屋市の自宅から帰宅までの走行距離は約1600㎞だった。ガソリン約85ℓ、13900円。新潟県はガソリンが安い県で、160円台前半が多い。
往路は秋分の日の墓参りのため出発が10時頃になり、松本・長野市経由で19時頃に長野県飯山市の道の駅「千曲川」に着いた。長野県の山間部は夏でも夜は寒い。翌日は新潟県津南町から見学した。ルートは内陸部をジグザグに北進し北端の村上市でターンして復路は日本海沿いに糸魚川市までとした。帰途は、10月5日(木)糸魚川市根知のフォッサマグナ見学を13時に終えて、松本経由国道19号線で19時30分に帰宅した。
この時期は、秋分の日を過ぎると日照時間は少なくなる。北海道・青森・秋田・岩手と2022年からのシリーズから順当にすれば、2024年は山形県・宮城県となる。しかし、山形県の大イベントは「芋煮会」で9月中旬。そこで、2024年春は宮城県・福島県、秋は山形県を予定。すると、23年秋は新潟県になった。
新潟県には1980年代中頃に往復ANAを利用し、新潟市内の美術館・博物館や弥彦山を観光した。6月頃だったので、弥彦山の山上から平野を見下ろすと水田が海のように見えたことが印象的だった。
佐渡行きフェリーは10月1日から安くなるので、10月2日(月)に利用し、島内に宿泊すると高くなるので日帰りとして安いレンタカーを利用した。
名水百選「龍ヶ窪の水」。新潟県津南町大字谷内。
2023年9月24日(日)道の駅「千曲川」で起床。早朝、最初の予定地である津南町の名水百選「龍ヶ窪の水」へ向かい、竜ケ窪温泉「竜神の館」を通り過ぎると8時前に駐車場に着いた。驚いたことに詰所にいた係員から駐車場代200円を請求され支払った。無料にするためには、7時頃に来るか、竜ケ窪温泉(2023年9月廃業らしい)に駐車してくるかだろう。小さいペットボトル1本分の水とは釣り合わない料金だ。ただし、マップ付きのリーフレットは貰える。
龍ヶ窪とは窪地かと思っていたが、池の名前である。昔、干ばつのために食料に困った村人が龍の卵を盗み、卵を割ろうとしたところ怒った母龍が村に仕返しにやってきた。「子供だけでも助けて欲しい」という村人の心に打たれ、3日3晩雨を降らし続け、池を作ったという。村人は、この池を「龍ケ窪」と名づけ大切にし、神社を建てて龍神様をお祀りしたという伝説がある。
この地域は特別豪雪地帯に指定されており、水源は、日本の秘境100選秋山郷の降雪および苗場山や鳥甲山南の山塊の伏流水となり、信濃川の河岸段丘に多くの地下水が湧水しており、泉やため池の水源となっている。
龍ヶ窪は標高450m付近の河岸段丘地にある。池の水深1.5m、面積11,900㎡(長径220m、短径70m)、水量毎分30トン、日量43,000トンの池の水が1日に1回入れ替わる。水質は、ミネラルの含有量が適度に含まれ、硬度が低い軟水である。水温は年間を通して摂氏7 - 8度と変化が少ない。その大量の地下水の湧出を上水道、灌漑用水として利用している。
駐車場から10分ほどで竜ヶ窪神社に到着。
竜ヶ窪神社の下にある水汲み場。ここでも、多くの参拝者が大量の水を持ち帰るという。
池に最も近づけるポイント。神社から戻って、池に沿った遊歩道を駐車場への分岐から分かれて数分で着く。味わいのある風景である。三重県から来たという若い夫婦と会話する。数日の旅行の最終日らしい。
駐車場へ戻る途中にある遊歩道沿いの水汲み場。ここで水を汲んだ。
30分余り散策して、北にある津南町歴史民俗資料館へ向かった。