雨の日に拾われた猫の話

2006年初夏、しとしと降る雨の夜に拾われた二匹の子猫。
リツとコトと名付けられOL一人との同居生活が始まった。

ねこに相談

2009-11-07 13:18:59 | リツ
クラブ古都女は昼の間、リツなんでも相談所として営業している。
最近悩みが尽きない私は、ある晴れた日の昼間、そこを訪れてみた。


               カランコロ~ン♪





         いらっしゃーい…。






やっぱり、ここもセルフサービス。
カウンター(箱)に座るマスターの前に座り、自ら要件を述べる。


     R)あのー、私、最近寒くて起きられないんです…。





                う~ん…それはねぇ。。。






寒くて、眠くて、お布団が気持ち良すぎて、まだ日もちゃんと昇ってないし、
お布団の外に出るなんて、ましてや家の外に出るなんて、毎朝決死の覚悟
をもって挑まないとできないことなんです。だってそうでしょ?空気が暖まる
のは私が会社に着いた後で、駅までの道には時間が早いせいかのらねこすら
いないし、唯一の楽しみは近くのおうちの庭で飼われているツメリクガメくん
だけど、その子も寒さに弱いらしくバイクカバーの下に入り込んじゃってる
みたいで最近会えないし。電車はやたらと混んでるし、なぜか未だに冷房
が入っている車両とかあるし、よく遅延するし。かといって会社についてしま
えば仕事は楽しいんだけど、また家に帰るときには暗くて寒い道のりがまってる
んだよね。だけど家にはふあふあであったかいキミタチがいるから喜んで帰っ
ちゃうじゃん?そうか、要するに、行き帰りが嫌なんだよね、私。ってことは
どこでもドアがあれば全部解決するってことなんだ…

とかなんとかまくしたててみると、





             起きなければいいよ。会社も行かなければいいよ。






至って単純明快な答えをくれるマスター。



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  リツ相談所の回答は、もちろん現実的な答えじゃないけど、
  まくしたてたい私の気持ちを、そのつやつやの毛皮で癒し、
  時折見せる上目遣いで忘れさせてくれるつわもの相談員。
  あ、もちろん、ねこ相手に一人で喋ったりはしてませんよ。
  かろうじて、まだね。

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